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今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ

夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている

いつも気づかないことに
気 ....
朝に星の欠片をみつける
きらきらそれが太陽のこであっても

緑もひかる
風もひかる

あなたにみえる風のひかりを
あなたの目を借りて私もみたい

幼児が両手を伸ばして歩くのは
風が ....
君の胸のドアをこじあけ
わたしが眠るスペースをつくる
何度も何度もふみならして
あなたがなにもいわないうちに
丸くなって眠る

あなたの温もりと
私の体温がとけあって
ひとつになればい ....
何のために生まれてきたかなんて
突然わかったり
わからなくなったりするのだろうね
そう木がいいました
木は私が生まれる前からそこにあったので
私が生まれた時から泣いているのが
おもしろくて ....
不安って食べられるかな
自分の不安を自分で
やっつけたい

足元がすーすー寒いから
ふかふかの靴下みたいな言葉でうめる

平気なふりして
笑ってみるの
口角にーっと上げてみる

 ....
少し冷たい雨が去り
やけに光った星がある

あなたはもう眠ったかしら
優しさなんかじゃないけれど
ぽおんとほおる この気持ち
できれば届いておくれよと

山吹色にみえている
私のすき ....
文字に手をかけて
広げてゆこうとするけれど
かたくてとても広がらないから
あきらめそう

旅にでたくて
背伸びしていた

わたしの中に
あるはずのない世界に
わたしはいない

 ....
いろんなものをもってるわ
なのにまだ足りないの?

雨が打つ
まんべんなく

大事なものがかけてるなんて
わかってるよ

雨が打つ
まんべんなく

だったらあなたはもってるの? ....
小さな山みたい
すそ広がりのひと
わらってもその裏になにかが
ありそうな気がする

あなたの背中から
いろんな匂いがします
いい天気でも悪い天気でも
太陽が背景です

汗がひたいに ....
希望の朝に涙しています
乗り遅れた電車は戻ってこない
ホームに残る人の色は
薄青いから寒そうです

許されないから涙しています
太陽がまだまだしろいから
あわい光りに誘われて
花の呼吸 ....
人の想いがみえないから
私は詩なんてわからない

風景の中に文字があり
はぁとがみしりと音をたて
言わなくちゃ
と走り出すから

とんと並べ
とんとん並べ
あいうえお
って脳が認 ....
私は紙で
薄っぺらな紙で
じょうずじゃない半分にたたんでいます

広げたら戻れない
そんな心配ばかり

ぺららぺらら
羽ばたきたくて

なんにも書いてないって
みんないうけど
 ....
自分がない
自分の中をさがしても
私の望む自分がない

なりたい自分
すかれる自分
すかれたいなんておもってない
なんて思う自分しかいない

かわいくて
優しくて
綺麗な
儚い ....
さみしいね
そういうと君は黙り込む
まるで口をひらけば終わるみたいに

はっと顔をあげるから
僕はたちあがれない
まるで夜が明ければバラバラになるみたいに

僕らの手はなぜ
こんなに ....
私の胸の
奥に手をいれて風がなく

どこからの風か
不安の風か

震えながら抱きしめる
私のいのちが
かきけされない今は

この震える風が
どこからきていようと
一身にうける
 ....
母が買ってきた食器を
祖母は押し入れにしまう
母はそれに気づいて
いるがなにも言わない

祖母はかちゃりとも音を
させずに食器を移動させる
祖母の顔は真っ白で
太陽の匂いもしない

 ....
あなたを泣かせたい
そんな意地悪な気持ちがわいてくる
だって
あなたのことで
こんなに心がざわめくから

いっそ
あなたを泣かせたい
だいっきらいと伝えて
だけど
あなたが私のこと ....
痛むってことは
あるんじゃない心

心無い言葉って
言葉にも
あるんじゃない心

言葉に心があるから
しみるんだね
不適合だっておきるんだね

かたち違っても
あうといいな
 ....
言葉って時に邪魔だね
あわないトランプのようだね

二枚重ならないと
意味がないみたいな夜

言葉って時に冷たいね
ぴたりと当てはまらない

順番守らないと
叱られそうな夜

 ....
さかむけができたら
親不孝だってきいたから

くるっとめくったら
昨日に逆戻りしたみたい

あそこに寝ているのは
きっとあたし
ベビーベッドが窓際にある

まぶしいな
泣いちゃえ ....
それでも日本は
立ち直っていくんちゃうやろか
母は言う

テレビのニュースや
新聞を読んでのにわか知識で私が
精一杯悲劇を語っても

聞いていない風で

ほうか 
といったきり
 ....
文字は重機のように
深く掘り下げるとしても
埋めなくていいのです
さらさらと戻ってゆくのだから

文字はナイフのように
切り裂いてゆくとしても
応戦しなくていいのです
ぴたりとふさがる ....
屋内退避地区とは
外でなるべく活動せず
屋内にいることを勧めますということ
だれも訪れずひっそりと
家の一部となり過ごすこと

それでもマンションの家賃は請求され
社員の給料も支払わなけ ....
あなたは壊れた街に泣くけど
あたしはあなたが壊れそうで
それがこわい

あなたは壊れたものたちの中で
よみがえらせる仕事についてる
あなたのことを支えているのは

生きてしまったって気 ....
ヘッドホンの向こうで
うわわわわと言ったきり君の声が途絶えた
それっきり君は闇へ運ばれていった
復旧作業という任務を負って

心の中がぎしぎし音をたてる
まだか
まだ足りないのか

 ....
いろいろな隙間に落ちている
優しさを拾います
たとえばこんな糸くずにも
思い出がからまってます

洋服の裏についた
予備ボタンみたいに
ある日必要になったからといって
どこに置いたかな ....
私のかいてるものは
ほんとうに詩だろうか
詩に見せかけたいいわけじゃないだろうか

あのひとが離れていったのも
そのせいじゃないだろうか

昨日地球はまるかったけど
それもほんとうなの ....
甘いからいやだなんて言わないで

2人分のカフェオレ
ことこと牛乳の
香りが満ちてくる

少しあわただしかったのは
冬と春の交差点にいたから

君の私の言い分を溶かして
飲もう一緒 ....
とげのある花は美しい
とげのある木の芽はおいしい
とげのある枝の実もおいしい
私はとげによく刺さる

とげの入った手は痛い
とげは心に痛い
とげとげしいのは好まないが
とげとげしくなっ ....
草野春心さんの朧月さんおすすめリスト(89)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あいにきた夜- 朧月自由詩511-5-21
あのこの目は風をみつけた- 朧月自由詩211-5-21
君の中で眠りたい- 朧月自由詩4*11-5-19
木から生まれた娘- 朧月自由詩3*11-5-19
肌寒いよるには- 朧月自由詩311-5-17
静かな心でみる星は- 朧月自由詩311-5-13
今夜の足跡- 朧月自由詩311-5-12
私が雨になるまで- 朧月自由詩211-5-12
ははおやの山- 朧月自由詩711-5-8
嘘つきの庭- 朧月自由詩311-5-8
小さな行進- 朧月自由詩411-5-7
うすっぺらら- 朧月自由詩611-5-6
可憐な花- 朧月自由詩311-5-6
よりそいたくて- 朧月自由詩211-5-1
春風- 朧月自由詩411-5-1
たそがれ- 朧月自由詩511-4-24
意地悪- 朧月自由詩311-4-24
心あるある- 朧月自由詩111-4-23
言葉が悪いから- 朧月自由詩311-4-22
さかむけ- 朧月自由詩211-4-22
母の背- 朧月自由詩511-4-21
もじ- 朧月自由詩611-4-18
震える家- 朧月自由詩211-4-16
砂浜になった街- 朧月自由詩211-4-13
余震- 朧月自由詩311-4-8
床掃除- 朧月自由詩311-3-22
にせもの- 朧月自由詩4*11-3-20
週末- 朧月自由詩311-3-6
とげ- 朧月自由詩311-2-24

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