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ブルームーン、青くないねって笑ったきみの犬歯にかかる流星

これきりとかわした肌に露が落ち二度目の月が白く微笑む
駆け抜けてしまえないのがもどかしい屋上だった8号館は


まばたきをするたび更新されている影あり春の日は万華鏡


「ガイブセイ?」「うん、外部生。」
かんたんに友がつくれてし ....
海よりも空よりも青い夜を泳ぐ 果てたからだは一つによじれて 晴天のすみわたるほど影は濃く 向き合いながらも表情(かお)わからずに

晴天に雨を呼ぶこえ 薄暗い部屋で待つ指磨いた首筋

晴天を裏切るような白い肌 夕暮れどきには空より染まる
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=259391 ひとつぶずつじぶんとおんなじ空間に砂利をつめたら動くだろうか



もししろい砂利が鍵ならぼくなどは鍵穴だらけのにんげんなのだ



陽が照って砂利のぼくらがわらうとき奥 ....
肩書きは「青い新宿回遊魚」まだあのひとはいますかここに





膝を抱き「東京事変」聴いていた人恋しくてベゴニアを買う



束縛を嫌いみずから糸切れば動けなくな ....
北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
横断歩道の黒白正しく踏み分けていくように押す部屋番号「206」


無機質なふりして並ぶ玄関のドアは夜まで熱が抜けない


ココナツの洒落た香りが悔しくて窓に3ミリ隙間を作る

 ....
我が肉の南方回帰さめやらず
        高天原もリーフの先に


創世の靄る熱の中浮遊する
          人間の種五体固まりつつ


昏い寝間朝日射す夢まどろんで
     ....
アンダンテ追いかけて追いかけていても君が見えない陽射しの中で


抱きしめる速度ですれ違う風はセルリアン、君の瞳に映る


炭酸の雨///下弦の月をマドラーで浸しても味なんてないまま
 ....
廃校の探検隊だぼくたちは廊下がミシンと鳴るアンダンテ


イチゴにも砂糖をかけるアキちゃんが横目で見ているスターバックス


算数が誰より得意なユウくんは今日も釦を掛け違えている


 ....
片方の翼の折れた失速を
取り戻すまで我生きるなり


置いてゆく荷物の重さは測らない
翼の先を大事に繕う

夜の風 羽根のひとひらも凍みてゆく
翼よ向こうに朝が待つ

失っ ....
折り返す列車は濡れて雨粒の数の約束待つ河原町


烏丸のホームで制服のリボンを揺らしてあの子は白線を踏む



閉じかけた夏の絵日記直線では描けなかった桂の警鐘



高 ....
■ミッドナイト・シャワー■


  ミッドナイト
  月のナイフで切る指に怖いほど、まだ滴るカシス


  甘い、赤
  舐めて
  瞳に翻る
  純情、孤独、叫ぶキラメキ ....
「らっぱのみ」って「ラッパの実」だと思ってた
ラムネの瓶で揺れるビー玉

宿題あるし
何十日も君の顔見れなくなるから夏休みは嫌い

毒々しく赤く染まった舌を見せ笑う少年
まるで悪魔だ
「リトマス紙がなにでどうなるか」のように忘れてしまいたい夏がある


まだ明日を信じていたからサヨナラを 告げた渚にゆらぐ太陽


ケンケンで駆けた砂浜しゃらと鳴る 乾いた粒子、ただ熱 ....
ビニ傘の心棒だけが側溝の蓋の隙間に刺してあります 眠れない 夜には君の その胸に
  耳を押し当て ただしがみつく


君が居ない メトロノームを 出してきて
  「65」にして ベッドにもぐる
夕闇と暗闇の姿消え失せて煌々と輝く破滅への光


灯火を手に入れたとき我々は動物ではなく人間になった


夕方に「暗くなるよ」と母の声今は聞こえぬコンビニの光


地の上が賑やかだか ....
身動きを許してください水底は26時のネオンさえ青


息継ぎを忘れた彼女が電池式だったと知った火曜のメトロ


遺失物届けの欄に書くべきはリセットキーか押す指なのか


「き ....
 それぞれに 
 ぽっかり開いた胸の穴 
 貫いてゆく
 いのちの言葉 
春終り夏へと変わるタイミング恋から愛に変わるのに似てる

聖火リレー混乱の中駆け抜けるランナー達のまあるい心
ダイエット中だというのにばいちゃんは飯とお菓子を食え食え迫る



雪がとけ木の実に混じり現われる二つに割れた銀の歯車



先生や親と呼ばれる生き物が同じヒトには思えなかった

 ....
「第一話・名もない色」と書いてみた。二年と五日前の扉絵


漁火というたましいに導かれ浴衣のうさぎ逃がすわだつみ


王冠を貝に譲ったソーダ水だまりこんでた午後がいとしい


消 ....
何を指して倫ならずと呼ぶのやら 今はあなたの乳吸うばかり

ラブホ出て逆方向に去るふたり 振り向く男 振り向かぬ女

男などいらぬと笑うプリマドンナ 今日も酒場でディーヴァをくどく

飲み ....
リセット後はじまるはなしさようならこんにちはまたいつかどこかで

第一話はなしはじめるひとがいて階段下でみんな聞いてる

着いてるの着いていないの君の足1ミリメートル浮いているんだ

水た ....
誰もいない公園のシーソーでかたんことん魄とあそんでる。


ジャングルジムの上飛び降りて着地して弾ける魄まぶしくて。


砂場に書いた第一話さらさらと風に撫 ....
左手を絡める鎖で身を飾る誇りを嘲え白い太陽


乱気流放つ引き金緩いまま「後追い禁止」の標識を刺す


置き去りの景色を胸に滲ませたセンターラインはためらいの色


逆風 ....
風立ちぬ寒き手紙は寒椿花ぞ散るちる紅(くれなゐ)は君



せせらぎの凍てつく青に紅を差し夕闇となる寒椿かな



寒椿君のかわりに影連れて影が消えれば指先は夜明け


 ....
アイバ シュウさんの短歌おすすめリスト(126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブルームーン- はるな短歌312-8-31
8号館_〜遠ざかれない日々によせて〜- Rin.短歌13*12-8-19
夜の魚たち- はるな短歌410-8-11
晴天- はるな短歌210-8-11
八月は花の葉月- 小池房枝短歌5*10-8-10
八月「砂利」のおぼえ書- 黒田康之短歌210-8-9
東京哀歌- Rin.短歌2410-6-15
京都慕歌- Rin.短歌28*10-5-28
下手なキス、して。- Rin.短歌1410-2-13
南への回帰- アハウ短歌209-7-1
さよならのためのリダイアル- Rin.短歌18+*09-2-8
【短歌祭参加作品】_少年少女たちの自由奏- Rin.短歌19*08-12-2
翼よ、青に向け- 銀猫短歌9*08-11-14
「快速特急〜阪急京都線Ⅱ〜」- Rin.短歌26*08-9-21
夏の鋭角- Rin.短歌19*08-8-26
夏の思い出- 短歌108-7-23
君のかげふみ- Rin.短歌25*08-7-19
梅雨明け- A-29短歌4*08-7-19
鼓動- ユメサキ ...短歌5*08-7-18
ガイヤナイト- 十六夜短歌108-6-23
「トーキョーアクアリウム」- Rin.短歌22*08-6-10
Poetry_Night_- 服部 剛短歌3*08-5-26
春終り- 夏川ゆう短歌108-5-9
帰郷と回顧- 河原いさ ...短歌208-4-24
【短歌祭参加作品】__ラスト・フェリー- Rin.短歌1508-3-18
夜歩く- 紅林短歌6*08-3-18
【短歌祭参加作品】さようならこんにちはまたいつかどこかで- 渡邉建志短歌508-3-18
【短歌祭参加作品】「_黒水公園にて。_」- PULL.短歌5*08-3-17
逆走_〜reverse〜- Rin.短歌18*08-3-13
寒椿- Rin.短歌9*08-3-4

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