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問【食べ物を残すと祟られるのだろうか】
答【ライオンに きいてみました】

ライオンとして 食べ残しは ハイエナにあげました
すてきな死肉でしたが ハイエナは かみさまに感謝したでしよう
先 ....
夜の無人島は試金石のようだ

あなたの口が おさかなみたいに 
「ほら みてごらん海蛍だよ」とうごいて
漆黒に さよふく海の限りの無さを
その生き物は 敬虔な光りで流れる

潮に洗われて ....
【みずのように】


蛇口を くぃと ひねると 水が拡散し 飛び散る
靴裏が もえる じっとしてると 背が暑い
のびをすると 山間の風は 水の匂いがして

いままで 聞いたことの ....
海の縞模様が 砂の城に 住んでいます。
幸いなことに 泣き方をしらないのです。
今も絶え間無く砂が この街に注がれ続け
この部屋の容積も 埋められて います。


元居た場所を け ....
雨が硝子を 舐めるので
時間すら 舐めまわすので
歩くことの意味や 進むことの意味も舐めるので
この世界には もう 紫陽花しかありません

飴細工のように 雨に舐められて
窓の向こう ....
お洒落な 満月なんて要らない
雨が降りそうだし ブルームーンなんて お洒落な言葉は要らない 
青い満月をみたら 幸せになれるなんていう 言葉は要らない
要らない言葉は 小鳥にしか読めないほ ....
*壱*マダナイへの手紙

「あの猫の名前はマダナイっていうんだ」と、教えてくれた人がいた。
ああ うわさは聞いたことがある。
明治の文豪の家に 飼われていたという 噂だった。  ....
しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
あざみの花が咲いた
あざやかに 色づいた
笑い草が生い茂る藪の中に 野薊
たおやかな仕草で天につきさす刃の薊
白い卯の花の薫りの路に まごうことなく薊
どこまでも続く道のところどころに 負け ....
 「こころいき」


奇跡の勾配を ころがる
空は水色、
水は空色。

鳥が鳴き
あたりという あたりに
しきりは 無い
緑の匂いがする
こけて膝小僧を すりむ ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
なにも 間違えじゃあなかった
自転車とは 自分で ころぶから自転車
自転車の練習をして みごとに こけたのは わざと だよ
わざと 痛い目にあってみただけさ
新しく自転車を買って その ....
体重計にのれたなら 勝利
のれないなら 敗北
豚の体脂肪率は十四パーセント程度と聞いて 愕然とする
そうすると 私は豚ではなく 
豚よりも ぷるるんとしている 

ひ ....
【 桜の散った街を往く 】

立ち止まるしかない 踏切では
たちどころに 遮断機がおりて
多くの人の思いが 通り過ぎる

伝えようとした言葉が
伝えられないときは
立ち止ま ....
 みずのうえを あるかないか

 あるかないか さくらのはなびら

 あるかないか おがわに あめんぼ

 あるかないか かわぞこに 波紋をゆらす


 ゆらさないか あかん ....
匣が匣として閉じられ
いづれ花が華として咲く
あわい希望を閉じ込める

包丁は包丁として布に包む
棘が棘として働くように
強い怒りはやわらかくしまう

箪笥の隅でみつけた ....
喫茶店が次々に店を閉じたというのに
この店だけは流行っています
屋根すらない喫茶なのです
白木蓮を囲んで 簡単な椅子が置かれています
清水から作った ささやかな飲み物があるだけの店です ....
【カタツムリの抜け殻】


実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
プラナリアに会いたい
永遠の命かもしれないプラナリア

世界は、春霞ではない 黄砂だ
降り注いでいる微妙な沈鬱が 世界を覆っている
それでも 季節はまだ めぐっている
水仙の花は ....
少女は ある年の四月からというもの バラードの中のヤマネだった
両親と同じ名ではなく ヤマネだった
冬眠のように まどろんで
春眠のような いつくしみで育てられ
ひかりが はねようが  ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
かりん
 島の
こここ
こ鳥


  恍惚のかおり 蜜のにおいに むせ返る
  夜咲く花は たれのため
  こここ鳥は 花の中をぬけだして
  歌声のほうへ朝日とともに  ....
わたくし獰猛な檸檬 チューニングするチュー      リップ
 いいかげんの はちゃめちゃさで
 いい加減をさがしてる


わたくし球体ですの 
清潔な球体の切り口 ビタミン ....
各駅停車で、春に向かう



このあたりは 四十年前より 毒々しい
昔はこの辺りのことを 武蔵といった
私は相変わらず 色白だ
恋人の八雲が人間の女にネコババされるのでの時間を ....
現実は甘くない 
からくてあまい

白鷺が けたたましく鳴いている
もっと 離れるなら 争わなくてもいいものを
特定の岩をめぐって 争っている
 
川沿いを ずっと歩いてきた ....
川が かろやかに ながれている
人々は みな
黒い衣装を着て
積み重ねてきた色とりどりの思い出が
しずかに ながれていくことに 心を寄せている

美しい心でありたいと焦る日々を埋葬し ....
ひとりのひとを ほんとうに愛することができたら
多くの人に愛される 気がします
まほろばが うたいはじめるのです
フライパンの中は カタクチイワシの まほろばなのです
心が自然と フライパンに降りてゆき
放物線をえがいて 炒られて対流する香ばしい香りに
うたいはじ ....
横になって感じるナンバーは ライオン
野生の猫の たてがみの美しさは 17

おきあがれない日
かなしい日
戦っていない日 
子猫のように爪をといでいる子が大勢いて強さを誇っていても
気 ....
前略 神社の境内のながい石畳の階段を歩いて きずきました
わたくし カドウ域フェチなのでございます
鳥はイキモノの可動域を知らせてくれる 
「愛(う)い奴 もちと 近こうよれ」と おもうほ ....
北大路京介さんのるるりらさんおすすめリスト(169)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
食べ物を残すと祟られるのだろうか- るるりら自由詩11*13-7-18
滑らかな試金石- るるりら自由詩13*13-7-13
みずのように- るるりら自由詩21*13-7-10
砂の中の海- るるりら自由詩25*13-7-6
紫陽花と砂糖菓子の関係- るるりら自由詩26*13-6-24
_お洒落な_言葉なんて要らない- るるりら自由詩12*13-6-20
あの猫の名前はマダナイっていうんだ- るるりら自由詩20+*13-6-15
天使は川辺にて- るるりら自由詩23*13-5-30
のあざみ- るるりら自由詩13*13-5-25
【緑】こころ域_- るるりら自由詩14*13-5-23
美味しいね- るるりら自由詩19*13-5-16
【始】転んだ日__- るるりら自由詩22*13-5-4
やわらかい、かわいい、きれい- るるりら自由詩15*13-5-1
【さくらの_ゆくえ__その二_桜陰編】_三篇- るるりら自由詩22*13-4-17
あるかないか- るるりら自由詩21*13-4-3
花びらの荷づくり- るるりら自由詩18*13-3-26
朗読喫茶- るるりら自由詩18*13-3-22
カタツムリの抜け殻- るるりら自由詩28+*13-3-19
小宇宙から流れくる- るるりら自由詩21+*13-3-10
幻影のバラード- るるりら自由詩16*13-3-6
塩を_少々- るるりら自由詩29*13-3-5
かりん島のここここ鳥- るるりら自由詩13*13-2-26
球体の印象- るるりら携帯写真+ ...11*13-2-23
各駅停車で、春に向かう- るるりら自由詩17*13-2-11
- るるりら自由詩17*13-2-7
_白が虹むところ- るるりら自由詩20*13-1-31
I_love_you_&_ゆー_らぶ_みい- るるりら自由詩19*13-1-7
末広がり- るるりら自由詩18*12-12-29
LION- るるりら自由詩17*12-12-22
稼働域フェチ- るるりら自由詩19*12-12-8

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