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いずもふるねの かなしさは
まことは きびのえいゆうに
まけたじじつを かくされて
かなしきいりねの だましうち
そのうち いずものへいていと
おうと をうと たまのやまわけ
きびと やま ....
跛(びっこ)をひいた男が独り
本屋の軒先を横切る
そこが本屋の軒先であることなど
全く意にも介さず

杖をついた老人が本屋の中から出てくる。
一冊の本を購入するでもなく
じっくりと日課の ....
金魚鉢に金魚
上から覗き込むと金魚
胸鰭を動かし
尾鰭を動かし
背鰭を動かし
何となく静止する金魚よ。

夏だけ生きている金魚
ほんの数リットルの水に漂う金魚
横から観ると大きく見え ....
川の流れは清冽
岩に激突した飛沫の中
一服の涼を見るが

飛翔する山鳥
容姿は狡猾で
空腹を満たそうと
水中の魚群を窺う

山猫もまた、
山鳥を捕獲しようと
首擡(もた)げ見上げ ....
雨が濡らす新緑の並木道
歩道を楽しげに歩く老婆と中年の女性
一つ傘の下まるで恋人のように腕を組み
女性は老婆の顔をのぞき
満面の笑みを浮かべて話しかけ
老婆は斜め上、女性の顔を見つめ
ニコ ....
初夏の明るい光の中
陽光に照らされた新緑の並木
聖橋から下る通りに
暗さは無い。

明るく振る舞う表情の裏
怠惰と絶望が無い交ぜになった
深く刻まれた皺を持つ老人の横顔
溌剌とした声の ....
目の前にある一杯のぐい呑みに溢れた
桜政宗の燗酒をぐいと飲み干す

その傍らには酒の肴の赤身のマグロと
今日一日の痼(しこ)り
プルンと小鉢に鎮座して、
それを箸先で舐め
全てを忘れる切 ....
いまさらオーネットコールマン

意味不明の言葉の羅列が
たくさんの誤解を招き
バイト先の立ち食い蕎麦屋のカウンターのように
汁にまみれRu

言葉の羅列に色はないが
汁にまみれていたの ....
曇り空の夕陽は
やけに朱色の粉っぽくて
窓から見える景色が
変にくすんでいます。
日がな一日床に入って
分かりもしない本を読んだり、
他人の不幸の報道を
リバイサンから御裾分けしてもらっ ....
河に飛び込み死にきれず
首を縊って縄切れて
手首は切る部位無くなって、
やはりその日も死にきれず

昨日も一日長く生き
今日も一日長くイキ
明日も一日生きるのだ

死んで花実が咲 ....
施設の中庭のベンチで
ゆっくり日向ぼっこする
老人達の独りが
突然立ち上がって何かを叫ぶ

こんな筈ではなかったと
こんな方向でなかったと
こんな場所に来るはずではなかった
こんな終わ ....
碧い海に円く赤い太陽が輝き
青い空には白い波頭が遠望できる
赤い雲のたなびく先には
山の端が曖昧な稜線を見せて消えて行く
樹木は影しか形成せず
息づく季節はすでに過ぎてていた


闇 ....
地中深くに根差した
大きな球根のような欲望と
その真上の中空に漂う
ふわふわふわふわした
空中クラゲのような希望
地上に生えた剥き出しの古木の幹に
粘菌のようにへばり付いた渇望が
すべて ....
この子は生まれた時から変わっていた。
どう変わっていたかってのは
ちょっと目に分からないくらい変わっている。
何が楽しいのか、絶対に笑わない。
笑わないってのが、また、一つの何なんだが
ニッ ....
 
弾けもしないキーボードに指を添え
弾けもしないはずなのにコードを押さえ
弾きもしないはずなのにコードを鳴らす

知りもしない唄を思い浮かべ
知りもしないはずなのに唄を口ずさみ
知りも ....
大内峠から徒歩で
大内宿の街道往還に出たとき

秋とは言え、紅葉も落ちかけの季節は
旅人の心も体も
芯から萎えさせ冷たくさせる。
街道沿いの落ち葉を踏み締め
漸く視界が開けたところは大内 ....
遮光レンズ越しの
淡い背景が
拡散する持ち時間を
しばし彩る
グラデュエーション
緑色のかみ人形の林立に
研ぎ澄まされた
ペーパーナイフの
握り締めた刃先の赤
指の間の憂鬱な黒い ....
大きな夕陽の中に
君の背中が逆光に
振り向かない君に
僕は問いかける

人生はこんなものなのか
CTでスキャンすれば
楽しい時もあった
輝かしい時もあった
苦しい時もあった
惨めな ....
臨月でお腹の大きい妻が呼んでいる。
僕はいつもの公園で二日酔いの頭を抱えながら、
三歳の息子と遊んでいる。

繰り返し繰り返し
同じ砂山を作っては壊し作っては壊し、
何回作っても彼の作 ....
汚いワンルームのアパートに逼塞する
筋金入りのジャンキーで
しかもアル中
詩を書く痙攣性のケルアック
自己嫌悪を嫌悪する C31

シャワールームのパイプは錆びていて
壁はそこ、ここ ....
1

交差点の灰色の空から淡い紅色の花びらが舞い落ちる。人々はその花びらを見ること無く俯き加減に黙黙と歩いている。誰一人として空を見上げるものは無い。そして降り積もった紅色の花びらを踏みに ....
ほれたはれたは うきよのつねで
ちょことかたれば すぐわする


ほれたはれたは うきよのことよ
わすれてさけでも のめりゃいいい


ほれたはれたは いつものことで
まくらかえれば ....
生まれた季節は冬の冬
 年の最後のどん詰まり
 暮れ行く年の落し胤
 雪もはらはら降るような

生まれた街は底の街
 上の街のとなり街
 違っているのは人の色
 違っているのは家の ....
十字路に立って交わした契約は
今では反故になりそうだが、
これから先の道行きに
指針となるはず 悪魔の言葉

神に言葉はかけられない
神から言葉はかけらない
教会にいてもかけられない ....
鬱蒼とした樹木の間から
黒い月が煌々と光る
青い空が見える。

しかし、決して昼間ではない。
ここで飛ぶ鳥は梟であるし、
地面には野鼠どもが
異様に光る目をこちらに向けている。

自 ....
何じろじろ見てやがるんだい。
ねえちゃん俺の顔知ってるかい。
逃げなくてもいいじゃねぇか。
ここであったのも何かの縁だから
少し、爺の愚痴聞いてくれよ。
すこし臭いか?
ジャっ 少し離れて ....
北大路京介さんの……とある蛙さんおすすめリスト(176)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふるね- ……とあ ...自由詩8*11-8-1
頑固堂書店購買部- ……とあ ...自由詩13+*11-7-27
金魚_パートⅠ- ……とあ ...自由詩14*11-7-25
上流- ……とあ ...自由詩11*11-6-11
雨の交差点2- ……とあ ...自由詩15*11-6-2
俺の幽霊- ……とあ ...自由詩9*11-5-19
ぐい呑み- ……とあ ...自由詩17*11-5-10
何を今さらオーネット- ……とあ ...自由詩12*11-4-26
一日の終わりのエイリアン- ……とあ ...自由詩17*11-3-21
長寿ー生き残り−- ……とあ ...自由詩1011-2-6
ベンチで- ……とあ ...自由詩9*11-1-26
ひかりのや- ……とあ ...自由詩14*11-1-24
フクロ鼠- ……とあ ...自由詩16+*11-1-4
かわりんぼう- ……とあ ...自由詩16*10-12-10
コード_1- ……とあ ...自由詩9*10-11-15
大内峠から- ……とあ ...自由詩10*10-11-10
老い- ……とあ ...自由詩11*10-11-3
浜辺に腰掛けて夕陽を見ている- ……とあ ...自由詩12*10-10-18
- ……とあ ...自由詩14+*10-9-17
ジャムセッション- ……とあ ...自由詩11*10-1-31
交差点- ……とあ ...自由詩10*10-1-6
今年最後の投稿じゃーほれたはれたーどどいつ- ……とあ ...伝統定型各 ...8*09-12-31
はじまり- ……とあ ...自由詩16*09-12-28
クロスロード- ……とあ ...自由詩6*09-12-11
もう一つの黒い月ーメタフォルモーゼ・怒・寂- ……とあ ...自由詩7*09-11-27
ノーバディ・ノウズ・ユー_ーバブルー- ……とあ ...自由詩7*09-11-14

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