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朝が早い
草の息吹を聞きながら
根本を這う生きものたちに嫉妬して
火炎放射器をぶっ放す
燃料が無くなり
あたりはうっすらと黒こげになっている ....
             110720

            
トコロテンでごはん
辛抱おし
半時ぐらいは
保つでしょう
お母さまは
まだお帰りにはならないのです
 ....
            110527


それで
お父様はいつお帰りですか?
夏には必ず帰りますと返事をしたら
その頃またお電話差し上げますと切れた
どこの誰だか分からない
 ....
          101220

お金と引き替えに
ようがすと
鷹揚になんでも引き受ける気で居たが
昔話の男のようには太っ腹でなく
今朝も寝過ごした
アーァと口から漏れるターザン ....
         101218


茶葉が
ポットの中で
踊っている
朝と
昼と
夜と


これ以上、蒸らさないで
                  100309




並四ラジオの整流回路
小さな容量のキャパシターに
少し大きすぎるインダクターが繋がって
交流をぎごちない直流に変えている
 ....
                 100122



方々に散っている友人が
一堂に集まると
威勢が良くなって
すぐに革命を起こしたくなるそうだ
その友人の一人が打ち明ける
革命的な ....
                    091215

音は
規範であると思う
感じたわけではないが
そう思う
ここでは
規範を
単に縛りという程度の軽い意味で使っているの ....
                   091214




ガクダン入りの
げんばくあられが
破裂して
自転車3台吹っ飛んだ

お腹がふくれて
パンクした
自転車泥棒追いかけて ....
            090927



三味線の爪弾く音が
かすかに聞こえてくる
母様が弾いているのだろう
母様が家を出たら
教えてくれる人が居なくなるので
母様が家にいる間 ....
                   090807



工程表をチェックする
好きなように出来るのは今のうちだけだ
楽しんで書きましょう
趣味の雑誌の解説に目を走らせる
好きなように ....
                 改090603


宇宙を旅する
きみの悲しみを
微惑星が消し
抑えがたい憂いは
彗星の尾が運ぶ
激情は、爆発誘発溶融
火球を吹き飛ばす勢いの
遊 ....
                  810210


 動きの中に幽かな色がある
 黒々と横たわる大海原に
 一条のきらめきを感じて
  振り仰ぐ東の空に
 微かな朝の気配を感じる

 ....
                 090210




手のひらで水を掬うポーズ
倒木を避けるポーズ
みたらし団子を嫌うポーズ
甘納豆を頬張るポーズ
自転車に乗っているポーズ
開き ....
              2001/02/02




宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題の五月は逆さまに
三月は四角にされて
二月の雪を隠し ....
               090118



語感が好いからと言って
のんびりしすぎた
背伸びをしないで居たら
背中が堅くなってしまった

三重塔が美しい姿態を日に曝す
光り輝 ....
              090107

90円あげると言われ
口を開けて笑っていたら
50円しかないから
明日にと延ばされた
口を開けたまま
笑ったまま
明日まで待っている
嘘つ ....
                050115


                   
みじんこ
こすもす
ゆりの花
左うちわの
いもようかん

ひっくり ....
                 081025





くつしたが
くつしたがくつしたがと
悲鳴を上げるので
靴下がと
穴の開いた靴下が
靴の中で欠伸する

石ころを蹴っ飛 ....
                  081007



美幌峠から見た屈斜路湖は
とても美しく
バスの窓からは早くも紅葉が輝いて
秋の実りの後の癒しの時を迎え
乗客達は
道外から ....
      
             081007



オリノコ川に
月が出て
野猿の群れも
眠りについた
静かな雨が降る前は
猫の子一匹騒がない

幻想と否定するだけの
 ....
               080927



真夜中のコンピューターは
パソコンと呼ばれることを嫌う
計算機と呼ばれた頃が
懐かしくて
居心地の良い
専用のルームに
専任の管 ....
              080924


猫が毛を舐めるのだと
譫言のように呟く男
電車のドアからも
秋風が舞い込んでくる季節
Tシャツのメッセージを考える
Don't monke ....
            080913


ガス抜きを致しますと
クエン酸
パチンコ屋のご亭主は
幼児はお金がないから
遊べないよと
すげない顔して
駄菓子屋の親父に下駄を預け
古く ....
                    080827


未来少年コナンを呼んだ
コナン! コナぁン! コナぁーーン!!
コナンは来ない!
来ない気だ!!
腹が立つが
2008年の夏も ....
              080820




夜というのは
夜があるのは
地球人には当たり前
でも
太陽人には不思議なことで
夜なんて
何処にも売ってない
もしかし ....
                  080805



生えるためには水が要ると
ステンレスのボールが喚く
サルビアの花の写真は
今からでも間に合いそうに
麗しく艶やかで瑞々しくて ....
              080731




なんか単純なのだと
咲いたばかりの花が
赤色の理由を述べる

単純な色なのだと
信じる者は救われるが
足を掬われて
転ぶことも ....
                 080722




森君が笑うので
今日はよい天気です
森君は歯が綺麗で
笑顔が可愛いので
クラスの人気者です
森君は苦しくても辛くても
 ....
         080721


空気がくれた
赤ん坊
(優しい目をして
(見つめるから
(つい油断する
(本当のことは
(誰にも言ってはなりません

空気が
足らないから
 ....
北大路京介さんのあおばさんおすすめリスト(359)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガジュマロ- あおば自由詩5*11-7-29
心星- あおば自由詩13*11-7-20
便りがないのはよい便り- あおば自由詩5*11-5-27
それを言い訳に- あおば自由詩7*10-12-21
茶葉- あおば自由詩7*10-12-18
- あおば自由詩10*10-3-9
ほうぼう- あおば自由詩6*10-1-22
音を作る- あおば自由詩6*09-12-15
ガクダン- あおば自由詩3*09-12-14
とあるアジアンカフェからの招待状- あおば自由詩11*09-9-30
工程表- あおば自由詩9*09-8-7
偽物賛歌- あおば自由詩10*09-6-3
藍色の空- あおば自由詩9*09-2-17
ポーズ- あおば自由詩7*09-2-10
如月_- あおば自由詩8*09-1-26
五重塔- あおば自由詩12*09-1-18
乾物- あおば自由詩10*09-1-7
芋羊羹- あおば自由詩8+*08-11-1
焼鳥屋- あおば自由詩19*08-10-25
斜路- あおば自由詩4*08-10-10
蟻の子一匹- あおば自由詩12*08-10-7
真夜中にダンクシュート- あおば自由詩8*08-9-27
毛を舐める猫- あおば自由詩9*08-9-24
微炭酸- あおば自由詩14*08-9-13
未来がまだ懐かしかった頃- あおば自由詩10*08-8-27
夜球- あおば自由詩13*08-8-20
水のための夜- あおば自由詩24*08-8-5
簡単な男- あおば自由詩7*08-7-31
迷い森- あおば自由詩9*08-7-22
仔猫- あおば自由詩9*08-7-21

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