行きつけのラーメン屋兼居酒屋、久留米の親父さんは
酒が回ってくると
いかつい顔を、ほころばせながら
五木の子守唄を歌う癖がある
いつもの寂れた店内の
やたらと綺麗な朱色のカウンターの上に
 ....
からっぽになったら書くことがなくてすっきり。
かも。と十九のとき思った。
おおまちがい。

胸に睡蓮が咲くなら小説にもなるけど
胸にスランプの大穴じゃ
退屈なエッセイにすらなんないもんね。 ....
さて、今あなたは、運転する車ごと橋の欄干をぶち破って、1メートル落下し、水に浸かってしまった、
としよう、突然だけど。

怪我はない。一安心。最初、車はプカプカ浮かんでいる。
しかしすぐに浸水 ....
 ==≠=
ハリウッド製の青い夜のもと
いつとも知れず、列車は消えるかい?

三日まえに彼女にした不思議な話を
昨日親友の口から聞かされる
 (こいつだったのか)
彼女が二日続けて同 ....
    The Short Happy Life of Steve Godd with his Ol' Lady

 彼の両目が平均の1.5倍は左右に離れていた原因は、主にコカイン中毒に由来し ....
「白梅のポップコーンと咲きにけり」                                 
などと 思わずつぶやいてしまう                                  ....
やったあ!やったあ!
風呂だ!風呂だ!
やったあ!風呂だ!
風呂だ!やったあ!
ふろふろふろふろふろふろふろふろふ
こすれ!こすれ!こすれ!
こおおおすうううれえええ
あかあかあかあ ....
この
ちょっぴり青みがかった
黒で塗りつぶしたスケッチは

突然背中の上を這い登ってきて
クビの裏のところで暫く震えてから
はじまるものの記録

目の前をたいそう羽振りのよい
成金み ....
あかるい街の季節風
最寄駅の女の脚
スカートの奥の巻封
ひめられたかえらぬ昔

あわてふためいてる尼僧
おちてくる白い襟足
目配せしている名僧
みうごきならぬ猿まわし

おろお ....
忘れてませんかね
繁栄を謳歌してるのは
地球の主役は
わたしらでっせ

哺乳動物がなんですかね
冷血どもがなんですかね
もちろん鳥なんて
あんなものは滅ぶべきですな

もっとも多く ....
 暑い日だった。どうも影が黒い黒いと思っていたら、蟻が群れていた。蟻は集団でいながらまるで一匹であるような挙動で蠢いていたが、しばらく放っておいても害がなさそうだったので放っておいた。蟻は蟻の言葉で会 .... <昔詩(十代のノートから) 1976〜1978>


   ?

  誕生日

木もれ陽の底で泣いている
ひとりの少女
地面から湧き出てきたように
ただうず ....
瀕死の人間の魂が電波を操れるわけはなく
だからあの明け方に二度鳴ったベルはあなたのおじいちゃんの仕業ではなく
単に誰かの間違い電話だったのだよ、 と言われ
冷静な私はそれを十分わかっているの ....
古タオルに黒マジックで
ぞ う き ん と書いた
ぞ う き ん

なので反対側の端っこには
き り ん き ん と書いてみた
き り ん き ん

家人に見せると
きりんきん では ....
非番の日
みえこは赤ン坊をつれて外出中
(退屈なので)ぼくは
近所のスーパーに出かけた
食品を手にしてはいちいち
(退屈なので)
表示内容を大声で読み上げた
「着色料に発色剤 合成保存料 ....
寝起きはネコのようであり
うつぶせで顔をあげると
アザラシのようであり
つかまり立ちしてキョロキョロすると
イタチのようであり
よつんばいで這いあるく格好は
イグアナのようであり
ゲジゲ ....
BODY ルイルイ

境目が わからない

どこまで 彼

どこから BODY

累累 BODY

温かい BODY

彼の魂は発酵して

体の外でキメラとなった?
 ....
くもり空のおもたい朝
欠伸をしている川獺
頭にかぶっている笠
ぷんと鼻にかおる野糞

きみの眼のまぶしい若さ
よれよれになっている裾
てのひらにあふれる乳房
白い毛の犬がのそのそ
 ....
She Said She Said
「いっつも5分遅刻よ
学校に遅刻、会社に遅刻、デートに遅刻
おまけにあなたにも遅刻
何かの呪いに違いないわ」

I Said I Said
「遅れ ....
       愛の症状別言語療法<書きコトバ篇> 
        ・・・幻堕医師の処方箋・・・

さて若者なら自分で手軽に文句を患部につけるだけで治療も終わるが年輩者のように ....
風まじりの雨模様に海はのんびりひろがる
はてもなくさわがしい世間をのがれて
ぬれた花崗岩に足をすべらせおもしろがる
生きてきたそれぞれの体型に目がなれて
だまっていてもあたたかい空気にふれ ....
 今年の鮎う ちっこおてえ、
 {引用= 夕方
 小さい頃から毎年聞かされてきた
 親父の秋を告げる声

 ここ数年は}
 空港工事で もう釣れんわいね
 {引用= と続く


  ....
目を開けるのが遅すぎたんだ
それが嘘だと思えるまでたっぷり
10数えてみたんだ
薄暗い街に残されたのは
やはり僕だけだった

目を閉じるのが遅すぎたんだ
君が誰かと一緒に隠れようと
 ....
熱海といわれても
有名な温泉地という以外
実はなにも知らないのだった
このお題、絶対残るよなと思いつつ   (※)
毎週書きつぶしていったけれどやはり残りつつあって
途方にくれながら飛行機で ....
「きんぎょ」

かすかに覚えている
ものごころついたとき洪水があって
まだ泥だらけの 
でも復興しかけた町で{ルビ市=いち}がたって
母に手を引かれ買い出しに行った
長靴が泥でじゅぽじゅ ....
ガラス窓に黄色い熊
緑の幕ゆれる昼間
なんとおおきな図体だ
夏の青空にうかんだ

「全員参加で施設の点検
 一人一人の五分間
  始業前点検 
  終業前片付け復旧」

三ヵ月 ....
みえこが                                   
おなかの赤ちゃんに話しかけ                     
仮の名を呼んでいる               ....
ときどき風も停滞して、さ                                 
いかにもなんか考えてるふうに                                     
 ....
男の子だったら
悠人という名がいい
ゆうと 悠然と人生をわたるひと
みえこも大賛成
女の子だったら
悠帆にしよう
ゆうほ 悠々と海をいく帆船
あるいはUFO 未確認飛行物体
みえこは猛 ....
アメリカ人はみんな金髪なんだと思ってた
マリリン・モンローがそうであったように
売れたいがために染めたのだと知ったのは映画を何本か観た後だった
TVじゃ相変わらずデイブ・スペクターがからかわれて ....
まんぼうさんのおすすめリスト(428)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
民謡- 自由詩904-1-27
スランプ・スクラップ・スープ- 佐々宝砂自由詩2*04-1-27
沈む車_〜イタロ・カルビーノ風- クリ未詩・独白2*04-1-27
銀河鉄道の夜- クリ自由詩6*04-1-27
スティーヴ・ゴッドの短くも幸福な人生〜神業とかみさんの日々〜- クリ自由詩12*04-1-27
ぼくは春の行商人だ- よねたみ ...自由詩7*04-1-27
風呂- たもつ自由詩1404-1-26
X・T・C/04- LUKE自由詩104-1-26
セクハラ- 狸亭自由詩204-1-26
六本脚からごあいさつ- 佐々宝砂自由詩4*04-1-26
灰と黒蟻- 黒川排除 ...自由詩304-1-26
<昔詩(十代のノートから)_1976〜1978>- 藤原 実自由詩204-1-26
眉尻- 石畑由紀 ...自由詩504-1-26
ぞうきん- 小池房枝自由詩1004-1-24
非番の日- よねたみ ...自由詩604-1-24
寝起きはネコのようであり- よねたみ ...自由詩604-1-24
涙涙- クリ未詩・独白104-1-24
ぼくの童話 - 狸亭自由詩504-1-24
She_Said_She_Said- クリ自由詩4*04-1-24
愛の症状別言語療法<書きコトバ篇>- 藤原 実自由詩104-1-23
六月のバラッド - 狸亭自由詩304-1-23
キリコ遠く(改)- AB(な ...自由詩7*04-1-23
かくれんぼ- クリ自由詩2*04-1-23
熱海- 石畑由紀 ...自由詩16*04-1-23
きんぎょ・かめ・うさぎ- こん自由詩504-1-22
黄色い熊 - 狸亭自由詩304-1-22
空耳- よねたみ ...自由詩1804-1-22
ときどき風も停滞して、さ- よねたみ ...自由詩704-1-22
男の子だったら- よねたみ ...自由詩704-1-22
猛暑帯広より拝啓マリリン- 石畑由紀 ...自由詩704-1-22

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15