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端より 染まる
ひと刷け ひと刷け 
うっすら
あかね終わるそらは るいるい
夏の夜に
開く

つくばう宵やみに 
ゆかたの えりを
赤裸な
きみへの
ほてりが すべり落つ

 ....
私が物心を付いた頃
入退院を繰り返す父は、
心臓病の、体の弱い人でした

それなのに、
父の笑顔に
ひどく私を幸せにする力があって、
それを見るために小さな私は、
クレヨンで何枚も ....
 青い月明かり
 寂しさに
 海峡の不知火(しらぬい)を手に寄せる

 青炎の小さな疼(うず)き

 いるはずの
 待ちわびる男に知らせる灯し火
 潮風
 波の音の磯小屋
 揺らぐ ....
 悲しみの振鈴は、
 心の枝に下がったまま

 延々と深々
 鳴り止まず

 香華に
 神饌(しんせん)を求めても、ありかも分からない

 親疎の街で糧を得
 毎夜、飯を炊(かし) ....
紺碧が縁取る横顔
見据える
隻眼の瞳が臨む先には、
空色に侵食された蒼海

逃げ場を求める波は、
止むことを知らず、創痕を刻む
波頭に
光の愉楽をちりばめ、象眼が
飛沫の相好を砕 ....
心の病(やまい)が
昨日を、今日の、明日へ
類(たぐ)う
糾(ただ)した思いは、見飽きた悲しみの拓本
丸い竹矢来の中に縮こまる
それでも、
哮る心が
知らぬ間
わずかばかりの隙間か ....
妹は、
拒食症で27で亡くなりました
小学校の時にイジメにあい
以来、鏡の中に
醜女の自分を見続けました
170cmの折れるような痩身は
35?の体重
でした
あなたが、人の痛みを ....
薫風の影
清冽な馬達の
人待ち顔で休む、横顔
串刺しの、それでも
彩(いろとりどり)の絶佳の肌
白馬に黄馬、緑馬と紅馬
雑踏の人波、截然、いななき
誰も足を止めない
そっか
白馬は馬 ....
 先途は、
 未踏の薄緑
 陽も避ける森の蘚苔(せんたい)
 生み落とされた前非の
 広がる
 千尋の万苦を覆い尽くす、侵食
 闡明(せんめい)とうつむき
 躊躇わずに
 小径を逃 ....
atsuchan69さんの月乃助さんおすすめリスト(99)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の宵- 月乃助自由詩7*09-7-2
「Father’s_Day」- 月乃助自由詩5*09-6-21
不知火(しらぬい)- 月乃助自由詩1*09-6-14
深甚の音(しんじんのね)- 月乃助自由詩2*09-6-7
「海鬼灯」(うみほおずき)- 月乃助自由詩3*09-6-7
「出帆」(しゅっぱん)- 月乃助自由詩4*09-6-6
「妹」- 月乃助自由詩6*09-6-6
清冽- 月乃助自由詩4*09-6-5
鮮麗- 月乃助自由詩4+*09-6-1

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