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看板ばかりが大きな
古ぼけたシェブロン 
停留所のサインも なにもないそこに
長距離バスがやってくる

テール・ランプの冷たい光りの帯
夜の街は、行き場を失った静けさに満たされ
月の光さ ....
やせることにしました
夜も昼も
私の体は、重たい気がします

持っているものも これから
持とうとするものも 少しばかり多すぎるから

知らぬ間に
体にたまった/たまる澱は、いつまでも ....
冬の{ルビ至=たどり}ついた日
海峡は慈悲のない 風でした


限りなく動揺する
どこまでも
消え去る端をも
わけ広げる海風景


北風の冷たさに波頭は白く飛沫をあげ
人などだれ ....
わたしたちは生きのびて
また
残された年の
とびらが閉まっていく


精霊たちもねむる
誰もが永遠をくちにする夜
そとは降りはじめた



落ちるほどに白さをます街は
いつ ....
十二月の今宵、それは生まれる
光りを放つ発光体さながら
何かの対価としてではなく
忘れていたすべてを思い出させる核のようなものとして


すでに街は、待ちわびる螺旋の中心を軸に動き始め
 ....
{引用=

変わらずにやってくる
やわらかな朝に手をふれるのが嫌になった
億千の人の一人でいたかったのに、自分に
うそをつくのに疲れた


少女の箱はもうなにもなくなって
そこから  ....
夜空から剥離した星明かり
星騒に眠られぬ夜


人知れずやってくる 孤独は、
ただ一人でいることでも
まして、理解されずにいることでもないのです


それは、答を待ちわびるということ ....
雨に流された街は、
洗礼を受け
軽妙なステップを踏む猫が
聞き覚えのある昔の歌を
口ずさんでいる
 

秋はもう病んでしまっていたのです
倒れたショウカセンは、
( どんな英語の綴り ....
臨海線を越えれば
また一つ忘却の朝が 時計仕掛けのようにやってくる


未だ
ためらいのない無残なライトの明かりを車たちは放ち、


散水車の水のはねる音に
まどろみを破られた
わ ....
{引用=

( 乾いた木のままでは つらいのです )
( 秋がやってくるなら なおさら )


通り雨の大粒な なみだのような冷たい滴に
もうこれで 夏が終わるのを知りました
すぐにや ....
町には、
都会の路傍の実を摘み
ジャムを作る女もいるのです。

黒く指をそめながら、
けして与えられるものでも
買うものでもなく
何かを知るために。

立ち枯れる花たちが、
夏色を ....
夏空からのさそいは、
手にあまる 光りの束

私は私が赤く錆びてしまわないように
少しばかりいばった母親の顔になって
子供達の好きなパンを焼く
summer’s kitchen

女の ....
海に生まれながら
潮音から逃れようとするものたちが、
水を去る夏

鯨たちが死んでいく
うみべ
―●―●―●―●―

どこかからやってくる それは、
凄烈な怒りの かたまりのように追 ....
空色から生まれた風が、
少しの遠回りをして やってきて
季節の話をしてくれる

静寂に波打つ風紋の砂の褥

焼けた肌は、夏を貧欲にむさぼり
求めるそれを手にするまで けして 止めようとし ....
もう着るものかどうか、わからないけれど
さらさら、木綿の肌に触れる

待ちうける その時の
今 やってきた季節のさかりに
たくさんの声がする
行こうか/行ってきます/行くよ/さあ
い ....
静かの海
ここはどこまでも静寂な 砂がさらさらと、
乾いた想いを落としていく
初めて出会った日を思い出しては
ナトリウムの大気に
耳をすませる

小さな部屋で聞いた
パステルの紙を走る ....
眩い光りは衣を重ね
いつまでも消え去らぬ 
それは人知れぬ
夏の海峡の 輝きを増した陽炎
落ちてきた 数知れぬ星達をあつめた天の河のように
静かによこたわる
無数のきらめきは、時を惜しみ
 ....
独立記念日の夜
祝いの祭
星明りの夜空に光の花が舞い散る
願いを集め 放ち
大輪の夢を咲かせる
けたたましい空の鼓動となって
瞬時に消え去る はかなさに

―― 祖国という明日をもとめ ....
六月の風
どこかにする
子どもの遊び声
落ちてくる手にあまる垂直な陽射しは、
すべての影を限りなく縮小し 見放し
あるがままの姿を投影してくれない
公園の木陰に一人ぽつねん
ベンチの女が ....
四つ角に生まれた風が
光になって踊っていました
六月の紺碧 空の下
オークの木のどの枝たちも みな夏に呼応して
新緑に色づく

私は、これが最後だと思うのに
あなたは、いつも明日を口にす ....
海の向こうから来た手紙
躊躇わない見慣れた文字が、
心に触れるのです
確かに
生きる意味があるように
昔を思い出す、力が湧いてくるような

元気でいらっしゃるのですね
少し怒りっぽい
 ....
忘れ去られた 古い校舎
人知れず 
ひな菊が一面咲く
小さな 白い縁取りをした
数知れぬ麦藁帽子
花の絨毯は緑に抱かれ

さやかな風が吹き 過ぎる
もう夏の気配を孕んだ晩春のそれは、
 ....
飛行機雲の航跡が
壊されていく
四角い空

紺碧色

天へと続く
巨きな螺旋形のオブジェにもたれ
名も知れぬ女が歌う
くたびれたシャツをまとい
ガラスのビルに閉じ込められた
小さ ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅

白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
{引用=
なにかいつも悔しくて
無理に笑うことなど
できなかった

さくらばかり、知らぬ顔で
春ひと色

それでも、
きまって咲く花に
いつも違う春がやってくる
矛盾が好きだった ....
あの遠くに見えるのが、
ダウンタウンのビルの群れ
ガラスの建物達が、光りを吸っている
白い家並みが黙っている木々の中
赤煉瓦の屋根は、みなが城と呼ぶ屋敷 
尖塔を空に向け 
放ち、教会のよ ....
光りがこぼれ
海鳴りが、さわがしい

海峡は、もう春の白波をたたえていました
モザイクのような潮の流れに
遠く、
アシカたちの群れる灯台の島は、にぎやかさを増して、
その鳴き声を潮風にの ....
{引用=

眠っているあなたに ささやきかける
海峡の海鳴りがきっと
霧のような不確かな、消え入りそうな言葉を運んでくる
小さな螺旋の都に吸い込まれるように
淵をなくした深淵へと
言葉な ....
くちにだせない
気持ちは
胸に抱いたまま
Moonlight Express

埋めてしまおう、
柔らかな後悔の穴へ
人が静寂の月に行きたがるのは、そのため
そこまでいけば、小さな ....
季節の変わり目は
不思議と あいまいで、
みあきた建物たちの 
街色は、いつもの 
寡黙のまま

昨日とのくべつのない 
今日を数えながらも、
オリオンをあとにしたら
きみを探し ....
atsuchan69さんの月乃助さんおすすめリスト(99)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰郷- 月乃助自由詩14*11-1-30
抱負- 月乃助自由詩22*11-1-2
Winter_Solstice- 月乃助自由詩17*10-12-22
聖夜- 月乃助自由詩11*10-12-12
season's_greeting- 月乃助自由詩16*10-12-2
「_マロニエ_」- 月乃助自由詩10*10-11-1
Whale_song- 月乃助自由詩12*10-10-21
Cloudy,14℃- 月乃助自由詩20*10-10-14
黎明/sign- 月乃助自由詩14*10-10-5
ピノキオ- 月乃助自由詩12*10-9-3
Blackberry- 月乃助自由詩14*10-8-30
さくらんぼ- 月乃助自由詩14*10-8-21
くじらの浜- 月乃助自由詩13*10-8-15
砂の塔- 月乃助自由詩17*10-8-6
夏のゆかた- 月乃助自由詩8*10-8-5
静かの海- 月乃助自由詩18*10-7-24
七夕- 月乃助自由詩16*10-7-11
Independence_night- 月乃助自由詩11*10-7-4
繕いの午後- 月乃助自由詩17*10-6-27
夏の風- 月乃助自由詩17+*10-6-20
手紙- 月乃助自由詩21*10-6-12
ひなぎく- 月乃助自由詩16*10-5-15
「歌姫」- 月乃助自由詩11*10-5-2
銀河鉄道- 月乃助自由詩14*10-4-27
さくら坂- 月乃助自由詩8*10-4-3
ゴンザレスの丘- 月乃助自由詩11*10-3-28
「春想海」- 月乃助自由詩13*10-3-15
ウミネコの部屋- 月乃助自由詩17*10-3-8
Moon- 月乃助自由詩14*10-2-22
冬のさくら- 月乃助自由詩17*10-2-19

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