すべてのおすすめ
伸び過ぎた髪を手早く纏めたら
企んでる顔でこちらへおいで
裁きを受ける覚悟なら出来てる
ひとつやふたつの傷なんて些細なことさ
嵐のあとの
老い先短い湖を飛んで遊びながら
朽ち果てた ....
静物たちは沈黙し続けながら俺たちの詩を見届けようとしている、きっとやつらにとっては一番興味深い現象なのだろう、そしてそれは余程の例外を除いては滅多にお目にかかれるものじゃない、当人の俺たちにしたっ ....
晴天の空に爆撃の幻を見た、川に架かる大橋の上で…川面は誘爆のようにあちこちで煌めき、目覚めたばかりの俺の網膜を何度も刺した、西からの強い風が身体を煽り、まるで何かに急かされてでもいるように向こう岸 ....
街に隠れた風を探して
暑過ぎる空の名はブルー
コカ・コーラの看板の前で
昔好きだった子を思い出す
エジプトから来たパフォーマーが
ピラミッドの精霊を真似ている元ダイエーの廃ビル
僕は百 ....
痩せた猿が誘蛾灯の下の小さな檻の中で陳腐な引用と比喩だらけの言葉を吐いていた、のべつ幕なしに並べ立てていたがそれは一言も俺の興味を引くようなものではなかった、生まれてこのかた名前も聞いたことが無い ....
それは、どこから始まったのかわからなかった、部屋中に蚕の糸が絡みついているかのように白く、いつもそこにあるはずのものを認識することが出来なかった、いつもとは違うにおいがした、あまり適当な例えを思い ....
蒼い夜に沈んだ
あなたの真意が
しんとした空気に濡れるころ
空にはいくつかの言葉が
亀裂のように浮かぶ
渡り鳥は平衡感覚を忘れ
目当ての星を見失う
それは人の為にあらず
だからこそ ....
暗く冷たい夜の中に
きみはわずかな羽織ものだけで
どうしてそんなふうに
軽やかに歩いていくのだろう
止まったままの時計台の針が
過去に溺れて行くぼくのようで
見送るのもそこそこに
静 ....
ずっと鳴らしていた真空管ラジオが
ブツッと言ったきり黙り込んだから
彼の代わりになるようなものを探しに
電気屋に出掛けることにした
駅の近くの大きな店
ウンザリするほど照明の眩しい…
....
眼球を失った蛇たちが寿命を使い果たし住宅地の外れの冗談みたいに小さな公園の砂場に積み上げられていた、冷たく絡まり合った生体のピラミッド、その頂上には神などひとりも居はしなかった、シンパシー・フォー ....
床に落ちた鍵には手のひらの切り傷を、コーヒーメーカーは蒸気を吹き上げてる、心臓を病んだ老人の悲鳴のようだ、間接照明のひとつは切れかけている、無音の、ささやかな雷、空気は気象庁が告げたものよりは二、三度 ....
あなたの指先に出来た小さな傷は
血が流れるまであなたにそれを気付かせはしないだろう
あなたの内奥に苔のようにこびりついた疲労は
夜更けのベッドの上で初めて口を開くだろう
聖なるものは狂 ....
どこからやってくるのか分からない鈍い反射を受け止める網膜は在りもしないものばかりを確信したがっていて、薄汚い言葉ばかりを口にしてはまた時間をドブに捨てる、昨日までの雨のにおい、溶解した記憶が隠れる ....
世界の糊代に迷い込み、四方八方、己の居場所とはまるで違う有様で、色の薄い一日が繰り返される、精神異常者が見る見境の無い夢のような日常の中で、思考は数十年放置された廃屋の窓ガラスのようにひび割れ、所 ....
もしもあなたが詩人になるというのなら
その時点で未来はすべて捨てなさい
あわよくば名を上げて、などと
考えるのならはじめからやめておきなさい
もしもあなたが詩人になるというのな ....
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
うそつきな服を着た少女たちがすべってゆく表通り
中華料理店の裏口の窓に三度高く上がった炎
路面電車の停車音が精神異常者の断末魔の叫びを中和するダイヤグラム
ボサノバ気取ったニュー ....
壊れた夜の片隅に身を置いて
時間の概念を分解してゆく
捨てられたまま白骨化した子猫の死骸と
使われなくなった給水ポンプの中の
身元不明の腐乱死体
道端で見た光景 ....
なつかしい激しさをおもいだす二月
ねえ、ぼくら踊ろう、手に手をとって
行ってしまうものたちをかなしむよりも
「きちんと見送っているから」とほほえみを浮かべてあげよう
のどの渇き ....
車体を軋ませながら
ショッピングモールの駐車場の出口をかすめてゆくキャデラック
ハウリン・ウルフが辺りを
ビリビリと揺らすほどに吠えてた
けたたましく鳴きながら ....
古く哀しい裏通りを急ぎ足で歩き過ぎたら
今にもお前の呼ぶ声が聞こえてくるような気がして
すり切れた俺は気が気ではなかった、あの、あの曲がり角から
軸をなくした ....
それに名前をつけるほど俺は暇じゃない、そんなものは勝手口から外に放り出してなかったことにしてしまえよ、そんなもののことをいつまで気にしているんだ、トウヘンボクめ
気にしなくちゃいけないも ....
いきをとめた
ときの
ちんもくのなかに
ながく、とじこめた
ひどいこと
ゆるしたくなんか
なかった
ゆるしたくなんかなかった
なにも
なにも
....
派手に着飾って、香水を叩いて
俺を迎え入れる準備をするんだ
不手際を見つけたら二度とは訪ねないぜ
完璧なスタイルで物事を始めるんだ
街路には迷子が散乱してる
年端もいかない母 ....
夕焼けが雨雲に隠れて
使った後の絵具バケツみたいな色になる
マクドナルドの店先で備え付けの灰皿に吸殻を押し付けながら
やがて来るだろう雨の気配に唇をゆがめている
「オレンジの缶詰を買ってくる」 ....
atsuchan69さんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(85)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ふざけた世界にさよならを
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
24-5-25
散らばった骨はひとつところに集めておけばいい
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ホロウ・ ...
自由詩
4*
24-5-19
ホワイト&ブルー
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
24-5-12
walk_away
-
ホロウ・ ...
自由詩
3+*
24-4-30
痩せた猿が誘蛾灯の下で
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
24-4-11
Rend_Fou
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
24-2-10
永遠に消えてゆく
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
24-1-26
Slip_Away
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
24-1-10
ラジオが死んだ夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
23-12-12
The_Essential_Clash
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
23-11-4
彷徨いの計器
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
23-10-29
寝不足
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
23-9-5
ひとりで歩いた道のことしか覚えられない
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
22-5-15
あぶれもの
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
21-9-5
もしもあなたが詩人になるというのなら
-
ホロウ・ ...
自由詩
10*
21-4-19
十四歳で死んでいったやつらに
-
ホロウ・ ...
自由詩
15*
21-4-6
饒舌する不在(それが伝言板ならどんな言葉も読み取れることはな ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
5+*
12-6-6
そして誰かがお終いの合図を出すのを待つ
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
11-2-20
Corcovado
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
11-2-12
俺のアッパー・カットはすごく下から
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
09-3-29
いつかどこにも行けなかった旅人のはなし
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
09-2-12
それにそれはあっという間に思い出したというだけのものになって ...
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ホロウ・ ...
自由詩
8*
08-4-22
あさ_うたうけど_ひとり
-
ホロウ・ ...
自由詩
7*
08-3-18
予想以上のことが出来るといい
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
07-10-30
べつに渇いちゃいない(Do_you_like_me?)
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
07-10-28
1
2
3
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