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ふたりの蛇が絡みあい

とぐろを巻いてぼたっと置かれている

私たちは睨みあう

舌をちょろちょろさせ

鎌首をシュパッと突きあわせ

私たちは今、威嚇しあっていた


私は ....
目的はあったほうがいい

そのための

道標としての目標はあったほうがいい

そういうことが

しんどいことだと思うひともいるだろう

言葉は個人にとどかない

これを孤独と言 ....
さやかで悲しい朝なのに

夏の匂いをかぎました

感謝でむせぶ朝なのに

黒いこころもありました


ひとのこころはどうも遠くて

応酬ばかりのありさまでした


さやかで ....
空き地はだれのものだったのだろう

サクもなかった

公園でもないのにみんな勝手にあつまっていた

土管にたまった雨水

そこにはオタマジャクシもいた

道ひとつはさんで玉ねぎ畑
 ....
異常気象というけれど

二十四節気はまだ狂っていないようだ

啓蟄にはたしかに土の匂いが漂いだすし

きのうは処暑で

あきらかに暑さが退散している

加害者づらしてエコを論ずるよ ....
宇宙は溌剌としていた
滴るような蝉の声が宇宙に降っていた

病院ですれちがう人々はどんな人も
それぞれの生や死をしのばせていた
ぼくはそれに無関心を装いながらエレベータを探していた

ぼ ....
ガンとは響きの悪いことばだ

それはガンの意味を知っているせいなのか

意味を響きに置き変えたのがガンなのか

こんな近くに

三人もガンを持つひとがいる

その響きに飲まれまいと ....
三日月みたいな太陽だと

月が割り込んできただけじゃねえか

三日月みたいな太陽か

戦争なんかもそうなのかな

エゴの上にネーションがあって

ネーション同士のあいだに

ふ ....
カミナリが鳴ると

暗いお外は夕立のおと

リビングのテレビは

昭和四十年代の時代劇

はんぶんに切ったメロンを薄い皮にして

セブンスターの吸い殻をそのなかに捨てた

暗い ....
きみに貸した吉本隆明

興味のそぶり感じたから

ぼくらは口実をこさえていた

どうでもいいような混沌に

希望のひかり点滅させていた

掌なんまいかの詩篇をそらんじてみせた

 ....
来年のこの日を迎えられないことを前提に生きている

死は怖くはないが申し訳ない気持ちが胸に溢れている

あと一年世界平和でも目指して日々を生きようと思う

あとはお任せだ、果報も訃報も生き ....
社会にでていちばん痛感したことと言えば
正しいことが絶対ではない、ということだ

清濁併せのむ、ということではない
清濁は併せのんではいけない

正しいことを振りかざしても、それが伝播しな ....
札幌の空のしたにあなたを感じます

ウルムチの空のしたに憎悪を感じます

俺は地球のうえで空を探しています


疑われているひとを許したのは

生き方を貫き通したかったからです

 ....
追憶が虹を
否、追憶は虹/そのものだ
/追いかけても辿りつけない
否、それは俺/そのものだ

きのう死んだ俺は
きのう生まれた
正体はどこにある


追憶が虹を
否、追憶は虹/そ ....
夜の公園をずっと歩いた

ふたりとも結婚式のかっこうして

二次会にはでずにふたりで歩いた

帰る場所はちがうから

夜がくるまで歩くしかなかった

好きだった頃は

ずっと好 ....
紅茶をのこしてきみは消えた

兄妹のふりをして空の下を歩いた

きみの話に同情して

フロントガラスを殴った

そのあとはじめてホテルに行った

もう何年もそうしている兄妹のように ....
オンブラ・マイ・フ

もしくは、ラルゴ

あたたかで気高い

それを聴くたびに深遠は近くに

だれも知らない場所で

だれもが繋がっている


かつてこれほど

安らいだ ....
遠くから靴の音、口笛の音かもしれない

僕は歌うかもしれない
だれにも聞こえない、見えない歌を


詩はあまりに裸すぎて
隠さなきゃならない気持ち隠しきれなくて

ポストは赤くて僕は ....
新聞の一面広告の通販に500色の色鉛筆があった
1ヶ月に25本ずつが20ヶ月送られて来るのだそうだ
500色の色鉛筆なんて必要ないとも思えるし
500色の色の違いを見てみたい気もする
20ヶ月 ....
恋やら愛やら仕事やら

友やら親やら人生やら

きみはいつも手の鳴るほうへ

渡り鳥みたいにいのちをかけて


宗教やら政治やらではないぶん

ずいぶんといさぎよく

伴わな ....
 耕太ら若手社員は九時から開始する新規開拓ダイヤル作戦に備えていた。
 パソコンの画面をターゲットの会社のホームページにする。
 何度も目を通した商品紹介ネタの模範トークにもう一度目を通す。
  ....
子供の頃かいま見た大人の世界は
寝ているじぶんに聞こえてくる両親の会話と
めったに入ることもなかった職員室が印象的だ
それを引きずっているからだろうか
お客様の事務所でお客様を待っていると
 ....
近くのミニコープで向かいの奥さんが食料品を買いだめしていた
奥さんはミニコープのレジにかごを二つのせ
あしもとにはさらに四つのかごを置いていた
お子さんはお菓子を握りしめていた
インフルエンザ ....
ぼくは一人ではない

ぼくがダメなときでも

だれかが頑張っていてくれるから

ぎりぎりふりしぼって

前のめりにでも進んでいったら

またやる気出てくるのかな


西の低き ....
罪の報いは死

ゴルフの帰りみち

そう教会の看板にあった

こんなことを言葉にしてみた

裁かれていることに

人の命は鈍感なのではないか


きみは神を選ぶのか

き ....
まいにちが

わかりやすいしあわせに

みちた日々であれば

ぼくらはそれを

しあわせと呼ぶのだろうか


春のかおりが

夜にひびいている

ぼくらは

さびしく ....
しあわせのなかにいた

そのなかにいて

しあわせをかんじていた

ひとに迷惑をかけたくなかった

すくなくとも

きのうより前向きでいたかった

しあわせのなかにいたくて
 ....
傷をつけると古びてしまう

古びさせるには傷をつけたらいい

ゴッホの絵のまえに立っている

ゴッホがいた距離のなかにいる

なんだか泣けてくる

あたまんなかで拳銃の炸裂音がする ....
乳房が熱くなって

きみの鳥肌が湿っている

きのう出会ったのは

地方都市の中華屋でだった

客はふたりしかいない

そのあとカラオケに行った

十五の夜を歌う

きみは ....
おくではおまえの子が寝ている

いつつの子の眠りには

わたしたちの情事は聞こえていなかった

おまえの朱い下着は

すぐくしゃくしゃと棄てられる

おまえは風呂場にひざまづき
 ....
atsuchan69さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(118)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蛇つかいたちの行進- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-15
孤独- 吉岡ペペ ...自由詩809-10-8
秋のリビドー- 吉岡ペペ ...自由詩1209-9-16
空き地- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-29
処暑- 吉岡ペペ ...自由詩709-8-25
溌剌とした宇宙- 吉岡ペペ ...自由詩1309-8-12
矛盾の波- 吉岡ペペ ...自由詩309-7-31
月と戦争- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-30
弾劾- 吉岡ペペ ...自由詩1009-7-24
そぶり- 吉岡ペペ ...自由詩509-7-17
Pray_To_A_Foreign_Star...- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-12
季節のように- 吉岡ペペ ...自由詩709-7-12
虚空- 吉岡ペペ ...自由詩909-7-8
追憶- 吉岡ペペ ...自由詩609-7-4
好きだった頃はずっと- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-26
紅茶をのこして- 吉岡ペペ ...自由詩209-6-22
オンブラ・マイ・フ- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-21
遠くからの音- 吉岡ペペ ...自由詩1009-6-16
500色の色鉛筆- 吉岡ペペ ...自由詩509-6-14
渡り鳥- 吉岡ペペ ...自由詩809-6-11
蛇つかいたちの行進(2)- 吉岡ペペ ...自由詩309-6-8
大人の世界- 吉岡ペペ ...自由詩909-6-5
世界- 吉岡ペペ ...自由詩409-5-31
メッセージ- 吉岡ペペ ...自由詩709-5-28
折り紙- 吉岡ペペ ...自由詩609-3-22
春の夜- 吉岡ペペ ...自由詩2009-3-18
しあわせのなかにいた- 吉岡ペペ ...自由詩409-3-15
傷をつけると古びてしまう- 吉岡ペペ ...自由詩509-3-2
逆算- 吉岡ペペ ...自由詩509-2-23
愛人たち- 吉岡ペペ ...自由詩309-2-21

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