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冬の月中天にさしかかるとき人魚は難破船を{ルビ欲=ほ}りゐる
憎しみに冴えたるこころ煌々とはげましゐたり冬の満月
冬月が鉄橋の上に待ち伏せる窓にもたれる男の額
....
咳をしてママをふりむかせたんだね目が合えばにらみ返す少年
熱の{ルビ児=こ}を抱えた母の傍らで少年は嘘の咳くりかえす
さびしがる骨をかかえて咳をすればカラッポカラッポ胸が痛いよ ....
旅慣れた人の荷物は小さいという。
わたしの鞄はぱんぱんに腫れ上がって重い。
たった一人遅れてやってきた草原で一息つく。
鞄を開くと
女が入っていた。
死んだはずのわたしだった。
やっぱり死 ....
雨、戸、窓、
目の、瑪瑙、脳の、舌、他、多々、下、祟る、したたる、
吐、屠、窓、啼く、咎め、泣く、とめどなく、無く、櫛、
失くし。
苦笑、故障、瀟々、
少し、晴れ、はれあがる、腫れ、
剥が ....
おもちゃをかたづけなさい!
またしてもかおりちゃんちで怒られた
かおりちゃんのおばちゃんはこわい
そしてかおりちゃんは秘密をささやく
「お母さまはほんとのお母さまじゃないの。ごめんね」
....
二年前、私は仕事を終えると毎日病院に通っていた。
夫を車椅子にのせ、夜の病院内をさまよった。病院から出ることができないなら、せめて外気にに触れさせてあげたいと思った。
屋上テラスの扉は鍵がか ....
夫は足に補装具をして杖をついているので、一人で階段を昇っていると、
「あちらにスロープがありますよ」
と親切に声をかけてくれる人があるそうです。
私も以前は、足の不自由な人は階段よりスロ ....
もうこれ以上失わずにすみますようにと祈るように残ったがらくたを数える一番大切なものはまだ失っていないはずとは言うものの確信はない一番大切なものはまだ失われていないのではなく残ったものの中から選ぶだけの ....
水在らあらあさんの渦巻二三五さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冬月
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渦巻二三 ...
短歌
7
06-12-18
咳
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渦巻二三 ...
短歌
4
06-12-18
旅の荷物
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渦巻二三 ...
自由詩
8*
06-12-7
雨の吃音
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渦巻二三 ...
自由詩
2*
06-12-5
青い目のお人形
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渦巻二三 ...
自由詩
2*
06-11-28
そのとき「詩」は私を救わなかった
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渦巻二三 ...
散文(批評 ...
28*
06-11-15
バリアフリーは簡単ではないけれど
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渦巻二三 ...
散文(批評 ...
14*
06-11-14
欲深い祈り
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渦巻二三 ...
未詩・独白
5
06-11-13
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