人は自分自身の上に立って生きているような、
それなのに他人の上に堂々と上がって生きているような、
そんな感じがする。

人の眼が、カテゴライズのだと、思う。
要するに自分の置かれている道 ....
なにかを すべて
ときはなした おとな
なんて ひとりもいない
どこにも いない

だから 
わかったような かおして
したりがおの
おとなのことば
きくひつようない

そして  ....
あの暗さは
助手席の母さんとハンドルまわす父さんの背中

トンネルは楽しむためにあるのだと思っていた
トイレットペーパーの芯をのぞいて見える景色
オレンジのライトとゴーという音が見えてく ....
どんどん沈んでいく太陽が

真っ赤に燃えていた

見とれていて僕は今日がもうすぐ終わると感じた

今日が終わり明日が来る

今日も何もしなかった僕にも明日が待っている

ほとんど空 ....
紅茶を飲んで
ハチミツ入れて
サンドイッチを
ゆっくり食べる

おしゃべりして
すっきりする
リンゴ畑で
大きなリンゴ

ござを仕舞い
頭がくらくらする
時間だけが経つ
ハレ ....
座りまた座る部屋には食卓しかない

町から町へ 村が遠くなる踊り

人気のない場所から奇術機押されてくる

海も没する大穴多重に囲む筏

噴花というべき自然のわざ降り続く花粉

他 ....
“この世にかわらぬものなんて無い”

嗚呼 想いはなんて不確かな幻――

今まで否定していたものが
嘲笑うように裏付ける状況
今まで肯定していたものが
足元から崩れ落ちる現実

嗚呼 ....
君が僕で有ることは

不可能で

僕が君で居る事も

不可能だ

君の心は
僕の心では無いから

君の心なんて分からないし

僕の心は
僕以外の誰のモノでも無いから

 ....
太陽は 生き絶えた
俺の 孤独も 持っていって
俺って 言葉 使わない?

寒い
太陽は 盲目なんだ
俺の 友人も 行ってしまった
俺を 連れていって

どこへ 行っても
俺は 一 ....
仔猫のチェルシー
ふさふさふわふわ
思わず頬ずり
ふさふさふわふわ

首輪のかわりの赤いリボンと
こがねいろの瞳がうつくしいね
熱を帯びた肌に触れる衣が
不愉快だ
ふくれた毛穴を逆なでする

ああ どうか
放っておいてください
できれば




___ここにいる、のはなぜか
       ....
街は静か
車の中には甘酸っぱい芳香剤の香り
夏を告げる音楽
じりじりと焼け焦げていく人を知らない人
海が未だにきれいだと信じている人
愛してるが口癖な人
体はきたないものなの
それでも抱 ....
私はまだ
この場所から動けない
日が沈み
また日が昇り
そうしてつちかった
歴史のひずみに
取り残されたまま

私はまだ
この場所から離れられない
君との約束を果たすために
あの ....
深き森に眠る姫は

子どもの頃の夢を見る

夢に堕ちたアリスは

眠る姫にほんのりと頬を寄せ

狼を犯した赤ずきんが

ゆっくり、ゆっくりと

月を仰ぐ


満月が見た夢 ....
 ガチれ バトれ 潰して壊せ
 始めましては苦手でございましょ
 押忍VS押忍の雄バトル所望でしょ
 滅すVS滅すの雌バトル所望でしょ

 話は早い 試合は居合い 即・発・斬
 どっちが強 ....
寂しさは忘れてしまえる
それが怖くて 怖くて

犬を撫でていると
怯えた体が小さくなっていって
首輪の鈴になります

だから寂しくなかった

一人で生きていけることを知ったとき
夜 ....
繋ぎ合わせた言葉の隙間から
意味が零れ落ちて
ちっぽけな姿を露わにしてしまうから
私は口を閉ざすのだ
「この世には、居なくなってはならない人間なんてひとりも居ないんだよ。誰かひとりが死んだところで、世界が回り続けることには何の支障もないのさ。お前もあいつもわたしも、大臣だろうが大統領だろうがね。」
 ....
「部屋の中」がなくなっていく
「部屋の中」にあったものは
外へと押し出されてしまう
殺風景だと思ってたのに
床、天井、壁
結構いろいろなものがあったので
少しびっくりする
やがて ....
    病窓のむこうにはあふれていました
ゴールデンウイークのうきうきしたひかりが
 中庭の木立のあいだにもながれていました
       みどりに薫るそよとのかぜが
             ....
 死んだら天国にいけるんだ、と、その少年は笑って言う。あたしは、そうね、あなたは良い子だから、きっと天使が迎えに来てくれるわ、と答える。ねぇねぇおねえちゃん、天国ってどんなところなの、と少年が訊ねた。 .... 俺が言っていた人生と言うのは
実は人生ではなく
青春だった

窓辺から飛ばす紙飛行機
いつか失速して落下して
惨めに土へと還る

結局 君を受け止めるのは
この2本の腕
5本の指
 ....
序列と権威から遠く
(そうであることが必要だった)
ぼくは夢の ドミノたおしの黒幕を
暗殺するため たったひとつの武器である
ことばを 自分自身へ向けたのであった 
終電逃して深夜のファミレス
ドリンクバー
コーヒーは苦手だから
メロンソーダを飲みながら本を読む

お店の中がなんだか騒がしい
ふと目をそらすと小学生くらいの子どもたちがいる
泣いている ....
人生はゲームではない
だから攻略本など存在しない
やるべきことなんて本当はない

自分で決めること


それでも


器用に生きていたいと願う
勝ち続けていたいと願う
悲しみか ....
私も

君も
この祈りは誰にも届かないまま
虚空を彷徨いながら
静かに煙を巻き上げて
消えてしまった
最初から
そこには何も
存在していなかったかのように

誰かに見えない糸で操られ
無機質な感情 ....
シャワーを使い

ボトルの半分位まで水を入れたなら
あまり角度を付けず
垂直にあと、四、五回ほど振る

リンスがなくなった
きのう

買ってきた

詰め替え用、
だから

 ....
しびれた指先の真夜中
うとましいゆめの暴力が・・・

あゝ おぞましいゆめのみずうみが
現実なのでしょうか

それとも現実こそ いとおしいゆめなのでしょうか
だったら だったらよーく噛み ....
「この花きれいだね」


あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み


未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む

 ....
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