ロールプレイング・デイズ
霜天

昨日が朝になりたがる日
どうにも眠れない嘘がある
まだ、一つひとつを上手く運べない君は
回りくどい道程でもって
明日の夕暮れになりたがる
前へ、前へと変容する君たちがいる
秋空がいつの間にか、吹雪いて
洗っても落ちない手のひらの中に
押し込められたもの、が

通り過ぎても、やめることが出来ない
昨日という器に
当てはまる隙間
明日の白地図に
踏み出す足跡
30分遅れでやってきた電車にも
並ぶ心音の、細かな位置取りの
役割があって


なりたがる
ここではないものに触れるという要素
そのための因子はどこにでもあって
弾かれた夢が
またどこかに当てはまるように
確定された行進から
自分だけは、はぐれているんだ
という役割を演じながら
君が


自由詩 ロールプレイング・デイズ Copyright 霜天 2006-09-28 01:42:31
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