すべてのおすすめ
降り出した季節のはじめのひとしずく 僕は知らずに踏みつける夜
おぼえてるもうわすれてる ふりだしではじめにふったさいころのめは
泣き出した君の最初の一滴を 知って知らずか{ルビ宇宙 ....
秋晴れに
人に求めしカットソー
ふわりとかぶり雲と交わる
顔を上げる 上着の裾がふくらんで
脚から髪まで揺らす風の音
体のびて 力が抜けて 夜も更けて
彼岸の君に会いに行く 今
真夜中に未だ帰り来ぬ君がため
敷きし布団の寒さ寂しき
桃色に未だ遥けき桜木の
したたる緑を君と歩まん
夜の湖に照りぬ灯りの瞬きと
あなたの瞳の星の輝き
夏過ぎ ....
知らなければよかったのに黒髪を愛でる手すがり埼京線に
一時間半待たされたコンビニで君にくちづけ投げつけてやる
石段に足掛け君は仁王の前 ほどけた靴紐かた結びして
もう結ば ....
+桃色檸檬+
辛いもの好きだけれど激辛を中辛と言えないあたしは甘い女
左胸青と赤が輝くくせに澄ました顔でピンクレモネード
+泡沫檸檬+
ビーフカレー当然のように辛口な ....
格闘技観戦が吉 おひつじ座
リングサイドで熱を感じて
無理をせず健康管理大切に
おうし座の君 野菜足りてる?
双子座の陽気な魅力曇りがち
楽観的に甘えてごらん
恋愛はフォロー大 ....
良い国は波が攫ったあの砂が積もってできるどこか遠くに
クレパスで描いたお城に住んでいるあの日の私あのときの夢
ヒーローと悪役だけだと思ってた世の中全部白と黒だと
花の名も虫の名も全部 ....
廃屋でナイフの肌を重ね合う禁じられたあの遊びをしようよ
抱きとめた夜の重みに喘いでる君の肋骨君の肋骨
Tシャツを着替えるように毎日を無造作にいきて沢山失って
名前 ....
指切りをした後の指撫でてやる細いその身にゃ重たい約束
パチンパチン音立てて飛ぶ白い月「私」であったはずの爪たち
幼子のぬくい手引いて歩いてく明るい方へ明るい方へ
喉ふさぐ飴煮詰まった ....
夏の午後、ペディキュア剥がしふと思う 君のジャケット 散歩道の冬
黒い髪、寄せるシーツの波に巻く 君との絆 二人の孤独
三十一の文字では足りぬ想いなら千と連ねどなお余りあり
三十一の文字では足りぬ我が恋は億と重ねど君に届かず
三十一の文字では足りぬ恋ならば口をつぐみてただ手を伸ばさん
....
線香花火よりもはやく落ちるナホのナミダも効かない「あいつ」は、
知らない水着の跡「誰と。」とは訊かれず裸にされる太陽の下。
シー ....
嘘つきはもとめるように口を開く、
だから石を入れて縫いつけた。
キスしたければ唇のように目をあけてぼくを受け入れて噛んで。
さあ泣 ....
Seaside ROCKを耳に飲むビール
梅酒ロックの君と乾杯
我が国は 情熱の国 ジパングさ
炎天下でもロックンロール
ノリノリで跳ねているはず ウサギさん
月に中継 ....
海岸線沿って定規で空を引く色鉛筆で画け得ぬ青
深く深い場所まで熱せられていくオーバーヒート前の打ち水
おしなべて心を乱す約束と雲の行方をだれも知らない
....
梅雨明けに急いで飛び乗る夏行き電車今年は手元に切符が二枚
右ばかり覗いた出店のお目当てはあんず飴食む君の横顔
息はずみ灯台目指して漕ぐペダル二人乗ってる重さが嬉し
幾重に ....
吹きぬける冷たい風の空高く
ひかりの鼓動は
静かにそそぐ
雪解けをあつめて川は哭いている
生まれたばかりのわたしの春に
ひとひらの可憐な花は弓使い
瞳砕けて曇りをうるむ ....
ひとつのポケットにふたつの手を入れあたたまったふたり雨の日。
雨の日にはくりくりになる。
きみの髪くりくりするのが好きだった。
怒られるの ....
黙っているだけで、
聴こえてくるよ。
こんにちはこんにちは。
ことばさん。
道路工事の音リズミカルどどどどどど土曜日にはしないでね。
....
舌先でかるく転がすペパーミント
君の涙の訳はきかない
雨が降るだから今すぐあいたくて
水玉模様の傘さしてゆく
まぶた沁むほんの少しのメントール
ただ甘 ....
バレンタイン
伝書鳩も今日だけは
ハートのチョコを配達します
サメですがあなたを食べたりしませんて
彼は頬白、僕は甚兵衛
カメレオン
実はほんのり悲しいの
わたし ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
束の間の夢心をよぎる
街角でつがいの鳥の歌を聞く
アナタナシデハ/アナタナシデモ
啼くな鳥涙ながすなうつむくな
唇かん ....
午後に吠え夜に己れの洞に哭く肉の{ルビ葛=かずら}に囚われし我
消えてゆくひとりの時間ゆうるりと道に{ルビ描=か}かれた雨音のよに
午後に墜ち静かに ....
発掘した漫画おもしろ過ぎて続きを探して掃除続かず。
「あそこに手が届く?。
わぁ!足も届くんだ!。
すっごいねー。」
おだてられました。
天窓 ....
一夜一矢の矢を番へ射る夢見る夜やがて微睡む赫の朝。
尽きる矢は在れ夜は無く夜を番へば果ても無く続く夜とは。
明けぬ果てには矢を番へ射りて殺ししおんな ....
ゆきの「ゆ」が角ばって見える、
さむい。
屋根裏部屋は、
雪色吐息。
みかんはこたつで甘くなる。
ならばとりんごも並べてはみたが、
はて。
....
こんこんこん、
こーん。
と、
ルートヴィヒはかく扉を叩く。
はやく冷めますよ。
ブラームスの掛かる部屋で、
クララとお茶を。
いえない恋もあ ....
お空がこおると氷が降るの。
さみしくさむいの。
お星に還るの。
傘を広げて、
「こーるさいん。」
こおったお空には届かない。
こごえるの。
....
もう、
くもくもくもくもくもー雲ばっかり!。
お空なんて裏返しちゃえ!!。
お空をくりりん!。
お星さまが恥ずかしそうにお尻を魅せています。
やー ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ
とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる
コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
....
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