詩 って なんだろうね?
君がぼくに訊ねる
ぼくは 脱いだばかりの
クツ下のにおいを無心に嗅いでいて
君の問いに答えられない
君とぼくの目と目がゆっくり重なる

例えば 早朝の草野球 ....
手紙を出しに郵便局にいく
{引用=
ポストは数年前悪ガキが風船をつめて
何も入らない状態にしてしまったことがあって
当局がそれに大騒ぎして
町中のポストを閉鎖してしまった
いま口 ....
僕のからだの内燃機関は
なにを動力にして
ここまで
走らせ続けてきたのだろう


西日はいつも眩しいね

僕の手が掘り出したいものの
手がかりを
きっと
西日は知っている
 ....
嘘つきだった君を剥がしてあげよう


昼間のシャツは
白すぎたんじゃないか
夕飯のサラダは
潔すぎたんじゃないか

嘘つきだった君を剥がしてあげよう



すべてを明け渡し ....
なんにも無いところから
花が咲くわけなどないのに

私の目はいつも
開いた色しか見ていない
綺麗な色しか見ていない



いつのまに咲いたのか
どうやって咲いたのか
質問したなら ....
確かに買った筈の切符がない

この列車の行き先を見上げた
いくつも詩を読んでくうちに
詩なんてくそくらえと思う
飾っちゃってさ




君をもっと知るために君の陰部を見せてくれないか
君は呆れ身構えるが
そうしないと僕には君が見えないんだ
 ....
殺してしまった

今日、何の罪もない
言葉を

奥歯で
噛み殺してしまった

悔しかったのだろうか
それとも
悲しかったのだろうか

そんなことは
いずれ忘れてしまうのだろう ....
おびえるなよ
という声が
おびえていた
私の体の 外で
外では
仕方がないから
精液の白さに免じて
ゆるした
あの頃、君に告げられなかったことを今


 ***


ねぇ、君
冷やし中華を誰よりも早く始めたいの、とはりきる君の姿が僕は好きだったんだ



ねぇ、君
扇風機の首フリに合わ ....
僕のノートパソコンは頭が良くて
いろんなことをスマートにこなす
僕が逆立ちしたってできないような計算とか
僕が覚えていられないことをいつまでも覚えていたりとか
ゲームとか、OpenGLとか、簡 ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 1988年の秋に、私はそれまでの詩のかき方を精算すべく、個人詩誌「風羅坊」を創刊しました。コンセプトは、短く、平明で、身辺的であること。そこにはそれ以前に親しんできた現代詩的な構文への反発がありました ....         

旅館から浴衣がけで我々は夜の温泉街に出かける。川の橋の袂に、テントがけの射的場がある。酔っている我々はそこに入った。一本の銃がぼくに渡される。紅い人形を撃ち落せという。ぼくは狙 ....
扇風機のスイッチを入れて
淀んだ空気をかき回すと
少しだけ軽くなったような気がした
このまま回し続ければ飛べるかもしれない

熱帯夜に猫は冷たい感触を求めてアスファルトを転がり
僕は徐々に ....
「お前をつれていくことはできない」
とネコは言った
「お前はこの旅に耐えることはできないからだ」
と言った
「それほど過酷なのだ」

凛とした目で遠くを眺めるネコ
何かを決意した ....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する


 *


うつくしい言葉を残すのはやめろ

あれは悲しみで あれは俺じゃない
 詩を読んだり批評書いたりするときの話。
 その作品に対して「それはどこで笑うのか」って思う。それはどこで泣くの
か、それはどこでグッと来るのか、それはどこで頬を染めるのか、どう言い換
 ....
入れ替え文字は飽きてしまった(えー)
というわけでゴキブリを研究してみたという話の随筆です
この先はゴキブリが嫌いな方にはオススメできません
ゴキブリという文字を見ただけで動悸・息切れ・目まいが ....
「『ひそひそ』より『そひそひ』のほうが小声に聞こえる」
と某漫画の脚注で漫画家のみなもと太郎先生が書いていた
ほほうホントだ なるへそのごま(←ツマラン)
じゃあ他にも文字を入れ替えれば面白いこ ....
リアリティのある漫画
例えば「最終兵器彼女」や「ヒカルの碁」などは設定や画がかなりリアリティがあると思うが
リアリティがある漫画にとって一番重要なものが欠けていると思う
それは「缶ジュースの飲む ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる

新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る

夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
若く情熱があり頭の回転の早い人たちは、はやく自分が何者であるかを定義したがる
早く世界に出て自分の態度を説明しようとする
どれだけ自分が一人前であるのかを社会に認めてもらおうとしている
分かる、 ....
がっこうからかえると
おかあさんのからだがばらばらになって
いえじゅうにちらばっていた
あわてて
ぜんぶかきあつめて
しんちょうにくみたてると
とりあえず
おかあさんみたいなかたちに ....
毎日まいにち
腕を鍛えあげることが大切だって
教わった
常に鍛錬を絶やさず
たくましい腕を持つことができたら
不自由なく生きていけるそうだ
学校は毎日まいにち
腕を鍛える授業ばかりで ....
先生のケツの付け根あたりからなんかコードがでてたのを見つけた佐藤君が
「先生 ケツからコードがはみだしてますよ」と言ったら
いきなり先生が「みてんじゃねえっ!!!!」と叫んで
佐藤君の左目にコー ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
若原光彦さんのおすすめリスト(354)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もいっぺん、童謡からやりなおせたら- 角田寿星散文(批評 ...4*05-12-20
小説のプロット的なもの- haniwa散文(批評 ...2*05-12-7
ゴールド・ラッシュ- 千波 一 ...自由詩15*05-12-5
彫刻家の夜- 千波 一 ...自由詩16+*05-11-20
花を見つめて- 千波 一 ...自由詩12*05-11-3
行き先- 米倉瑠学自由詩3+*05-10-21
いんぶ- 自由詩905-10-16
殺してしまった- ベンジャ ...自由詩8*05-10-10
洗濯- 簑田伶子自由詩13*05-9-16
君に宛てて- Monk未詩・独白187+*05-8-29
僕のノートパソコン- haniwa自由詩5*05-7-29
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
●そろもん第一の栞- みつべえ散文(批評 ...2305-6-30
射的場の光- 殿岡秀秋自由詩605-6-29
扇風機- haniwa自由詩4*05-6-12
荒野- Monk未詩・独白1205-5-30
甘栗むいちゃいました- マスイジ ...自由詩58*05-5-18
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
世界- 黒田人柱自由詩3005-5-1
それはどこで笑うのか- Monk散文(批評 ...3705-4-2
ゴキという物体X- 加藤泰清散文(批評 ...605-3-30
入れ替え文字- 加藤泰清散文(批評 ...605-3-21
リアリティのある漫画- 加藤泰清散文(批評 ...9*05-3-15
滑らかに廻り続ける欲望の輪- 大覚アキ ...自由詩126*05-2-27
若い人に捧ぐpoem- 馬野ミキ散文(批評 ...4505-2-23
なにか- アンテ自由詩20*05-2-12
- アンテ自由詩12*05-2-4
見知らぬ惑星- 加藤泰清自由詩305-1-26
2005.1.1- いとう未詩・独白3505-1-1
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12