何が残っていただろうかとポケットをひっくり返す
というのは私の好きな詩人がすでにやったことの二番煎じなので
これはまずいと思い
何が残っていただろうかと自分を裏返す

粘膜
血液
脳漿
 ....
「寂しさ」の四文字に住む気まぐれな魔物に理性食われぬように

青色の電車に乗るか乗るまいか 別れをかけるブービートラップ

じんわりとしめる手のひら握るのは君じゃなくって自分の指先
ぼくは悩んでいる。

毎日毎日悩んでいる。

そう、悩むことがすでに趣味なのだ。

ぼくたちは小さな悩みをどんどん大きくしていくことが楽しみなのだ。

世界の難しいことがらのほとんどは ....
ねえ、こういったら、あなたは怒るかな

世界にどれだけ
飢えた人間がいようが
エネルギーの無駄遣いがあろうが
地球が温暖化しようが
理不尽な暴力に喘ぐ人間がいようが
ましてやあたしが言っ ....
甘い関係を望んだつもりはないけれど

私たちのやったこと

全てを救済していたのは

甘えだけだった

なにひとつ、言葉にすることなど

ないかのような

振る舞いを続けたけれ ....
後ろばっかり向いてるから
うまく歩けてないぞ
来るものすべてはねのけた
何がそんなに怖いんだ

他人を受け入れる事は
自分を受け入れる事より難しくて

餌をもらって喜んだ
それが毒だ ....
文学はダサい

普段いえないような
ダサさが
綺麗な言葉をまとって
作り笑いしているだけ

そんなもので
白い飯はなかなか食えない

箸を持たずに筆をとれと
文豪どもがぐねい ....
弱いから強いふりして前を行く振り返ったら戻れないから



堰き止めた涙のダムは優しさで壊れてしまうだから離れる



見えないと未来に怯え悩むのは明日が必ず来るという前提


 ....
おまえが絶望していると言うから
俺は絶望していられなくなった
おまえが取り乱すところを見たから
俺はもの凄く落ち着いた
おまえが傷ついているのを見たくないから
俺は自分のことを棚に上げた
 ....
ママのこと、あいしてるんでしょ?
無垢な眼差しで見上げる
君のおでこの感情モニターは
微かな嫉妬色

もちろんだよって即答したけど
実はよく分からなくなっているんだ
たぶん僕のモニターは ....
びっくりするほど似ている流れと色があって驚いた。

くりかえしくりかえし
「無理だ」
「もうやめよう」
が寄せては消える気持ちの流れと、
そこから逃れられない縛りのようなものがとても似てい ....
君は君 僕は僕だと始めから 分かっていたさ だから求めた

邪魔なのは 二人を分かつ この肌と 抱き合う度に 溶ける夢みる

寄り添えば 分かち合えると思ってた 足されるだけの 僕らの孤独
ノックの音がした
開けるべき扉が無いので
少女は熱のように
野原を走り続ける
発汗を繰り返した後
最近覚え始めた文字に似せて
自分の名を地面に書いた
海の近くに住んでいると
ま ....
きみが書いたその恐ろしく長い文章を読んで
僕たちがいつも会話を中断して
さようならを言わなければならない
可笑しさについて考えた

もしかしたら僕たちは
一人ぼっちかもしれない

それ ....
恋愛なんて恥ずかしいと
薄々思いはじめてから
硬い顔になった

10代20代の盛りじゃあるまいし
もうそんな暇じゃなくなって
社会生活ってものに
暇がとられてしまったから
恋愛惚けして ....
手を差し出してくれた
その手に
手を伸ばした

信じてる
君の言葉を
どんなに傷つけられても
信じてる

ある人が
「お前は人を信じすぎる。」
と言った

でも
信じること ....
旦那に浮気され離婚して一年
一緒に暮らし始めて3ヶ月の妹が

「あたしなんか死んじゃったほうがいい」と泣くので
「死にたいなら死ねばいいじゃん」といったら激怒された

死なれたらこっちは死 ....
「一日」

「歩」だけの将棋。
まるくてほそい盤面。
太陽の一手と月の一手。
ぼくらは見届けるだけ。

「ドリスについて」

愛していると言わぬこと。
永遠なんてありはしないと嘘つ ....
歴史が無いの飯が不味いの
そう言いながらも
ジィンズを履きラバァソゥルを履く
箸でもって飯を食う(ピザは例外だ)

2ブロック先まで車で行きたがるような
肥満大国だと笑うけれども
ハイテ ....
塾の講師なんて仕事をしていると
子供の心に触れてしまうことがある

前に受け持っていた女子生徒が
授業中に突然飛び出して
二階のベランダから飛び降りようとした

「死んでやるー!」と何度 ....
その時に音楽は流れていない
でも音楽を聴くと
その時を思い出してしまう

情熱的という感覚が好きだけど
あなたがびっくりするようなことを
してあげたことがない

そして熱い思いを語るこ ....
よろよろと海岸線を歩いていると
月が見えた
タバコの煙が風に乗って流れた
ああ俺は
照らす光におびえながら立っている

それから海に向かって眼をやった
錆びた商店街が背中にあった
波は ....
ヌルヌルと
いや
ニュルニュルと
生暖かいポタージュを襟首から背中に
ゆっくりと流し込まれているような
そんな感覚に
しまいには喜びを感じてしまうおサルさん

そんな服など脱ぎ去ってし ....
『あなたの詩は、詩なんかじゃない』
そう、言われた事があります。
自分と詩が一緒になってる、と。


書くことで「自分」を見て欲しかったのでしょうか。
誰か私を見て下さい。
見てもらえる ....
またね、と手を振った瞬間から
僕たちは歯を別々に磨かなければいけない
僕たちの会話は
いつも中断されっぱなし

そんなときだ
僕が自分の体から
逃げ出したいような衝動にかられるのは
 ....
やせ細る少女を思い涙する
骨折は思いのほか傷を残し
温度差に涙して
闘争する心に触手を伸ばせず
仮想の砦に
立ち尽くすのみ
廊下のタイルの光目に痛く

見舞ったあとに

「大丈夫だ ....
鳩のような鳴き声
黙々と低速のまま刻む
くちばしの先 空虚な言葉
予定どおり人々は流れゆく
スローモーション再生
喧騒は未だ破られることなく
しらじらしさ 微光を放つ
吐き気がする

 ....
夜を忘れたら月は太陽になるかしらと君
かしら 凛とした語気が受話器の楕円に沿ってひびく
夫婦なんて空気みたいなものらしいよ
の 君からの応答 螺旋を逆に辿るために
どんな言い訳もオヨビデナイ  ....
靴紐がほどけて
その存在を見せ付けてくる

埋められるための空白は
ただ待つことしか出来ないのに


生きることを言葉で表現できたなら
どんなに幸せだろう
もしそれが可能なら
生き ....
濃い色の空
晴天
強風
伝説の島が降りて来る

促されて見上げた上空
白い点
私なりの自己表現と
君なりの自己表現が浮かんでは消えてく
其れを見つけた貴方と
其れを言い当てた私
 ....
花丸ぺけさんのおすすめリスト(104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよなら- 佐々宝砂自由詩406-3-15
孤独への旅。- 杉田蝶子短歌106-3-13
悩めるぼくら- 436自由詩4*06-3-13
バカの言い分- うめバア自由詩1*06-3-12
甘い関係- うめバア自由詩206-3-12
衝動- じゃこ自由詩206-3-12
「〜だだいずむ〜」- 木賊ゾク未詩・独白106-3-11
「耳をすませば」- 十六夜短歌606-3-11
自分なんて- 新守山ダ ...自由詩606-3-10
感情モニター- 佐野権太自由詩10*06-3-10
にてるひと。- Aika未詩・独白206-3-9
僕らの孤独- キリヱ短歌706-3-9
発汗- たもつ自由詩606-3-8
さようならを言わなければならない可笑しさ- むらさき自由詩3*06-3-4
夢みない女- 蒼木りん未詩・独白106-2-27
信じてる- 十六夜自由詩106-2-26
ノー- モリマサ ...自由詩10*06-2-23
『ドリスの一日』- プテラノ ...自由詩2*06-2-19
みんなうんち- 虹村 凌自由詩2*06-2-16
知らないことを知っている- ベンジャ ...自由詩42*06-2-6
思い出す時間- とびまる ...未詩・独白2+*06-1-24
静かな海- 石川和広自由詩9*06-1-19
サルの惑星- 七尾きよ ...未詩・独白2*06-1-14
私の、し- Cl未詩・独白3*05-12-21
ねぇ!誰かいますか。- むらさき自由詩3*05-12-18
見舞ったあとに- ナオ未詩・独白3*05-12-11
裏切られたかった- ナオ自由詩3*05-11-24
きみと別れると決めた夜の覚え書き- 窪ワタル自由詩705-11-18
白い空- 自由詩5*05-11-3
衝動的な青空- 眠離自由詩205-10-13

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