ふと
アパートの鍵をなくして
アパートの前で
うろつく事
約三十分
ポケットの中から
靴の底まで
脱いでみて
どうでも良くなること
それから
二十分後
どこかにでも
落 ....
崩れ落ちたものを
積み直すのも困難で
維持するのも難しく
それをしようともしない私
それを後悔しない私
ゆきゆきて花びら落つ
されど
世はさむざむと語るも虚し
日差しさやかなることを願い
枝先に残るつぼみに
その時を問う
また一片の行方を見やれば
地を春色に染め
伏 ....
戦争と戦争の隙間で
私は生まれ、死んでいくので
それを平和だと気づくことは
当然ありません
だから暴力に飢えます
だから革命を欲します
無い物に欲するのは
人間の性なの ....
「現代詩フォーラム」の出現はある意味相当な事件であった、と思う。それは単に新しい詩の場を提供したのではない。新しい「質」の詩の場を提供したのだ。既に言及されているのかどうか私は寡聞にして知らないが、「 ....
まず初めに、このサイトの管理人さん、いつも互いに励ましあって
詩作をしている方々に感謝いたします。
今日でこのサイトに登録してから1年になる。
365日前は詩というものは何一つとして書くこと ....
理由なんてどこにもない
夜中に目を覚ます
何をするわけでもなく
何がしたいわけでもない
とりあえず暗がりの中で
タバコに火をつける
カチッというライターをつける音が
何度もなく繰り返して ....
書いてもいいし、別段、書かなくてもいい...。
それは深夜、友人とファミレスでお喋りするような内容でもなければ、日記帳に綴って記録に留めて置くような情報でもない。
元来、記憶にも記録にも残らない宿 ....
今朝おそいおそい初氷がはった
暦ではそろそろ
冬眠していた虫たちがぞろり
ぞろり這い出てる筈なんだけど
今朝はやくはやくメールがきて
ボクらはそろそろ
終わりになるらしい
すべての約 ....
あれはいつだったか
なんとなく眠れないまま
時間だけが飛ぶように流れ
ド深夜をとおり越し
新聞屋は走り出し
いつの間にか外は明るみ始め
犬を引き連れたおばはんや
トレーニングウェアも散ら ....
すぐに忘れてしまう
すぐに見失ってしまう
さっき見せた笑顔の理由も
ドリップし立ての珈琲の香りも
目を刺すような青空も
またすぐにわからなくなってしまう
スプーンで3回掬って
マグカップ ....
オトナだとは言い切れないし
だからっていつまでもコドモ
だと言い張るのにも無理がある
じつはフツーにオトナになる
のさえ失敗したただのボンクラ
むかし見た、大のオトナ達がギター
持って青空 ....
僕は
毎日に意味を見出そうと
目を凝らし続けていた
今僕がやっている事に
何の意味があるのか
それによって
どんな喜びを手に入れることが出来るのか
だけどそう ....
あなたが僕にそうやって問いかけるたびに
何もことばを伝えられずに
僕はただただ繰り返すのです
アスファルトに影が伸びて
君の横顔がフラッシュバック
あの頃は些細なことも
可笑しくて仕方がなかった
公園で寄り添って食べた
焼き鳥の味がフラッシュバック
あの ....
やわらかい
きみの手は
まだつらい
世界のこと
知らないの
たよりない
きみの手は
まだせまい
部屋のこと
知らないの
だから 守っ ....
暗い銀色、音もなく、流れゆく、真冬でも、生温かく、躍る血脈。
人は
他人の幸せはよく見えて
自分の幸せはよく見えない
もしかしたら
他人よりもずっと幸せなのかもしれない
だから
自分が愛する人を
自分よりも幸せにすることが
自分を幸せにするこ ....
「あなたは優しすぎるのよ」
そう言ったのは、初めての子だったろうか
「そんな我儘な人だとは知らなかった」
そう言ったのは、2番目の子だったろうか
「あなたって退屈な人ね」
そう言った ....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
{引用=
クラヴィ・ヴィエイヤールは小さかった
どのくらい小さいかというと あなたのまぁ 半分くらいで
俗に 小人と呼ばれる 種類の人間だったのかもしれなかった
けれど
....
いらないけど
いつか何かの役に立つかも知れない
と思って
取っておこうとするものを全部捨てる
個室ビデオで
ローションと精子を混ぜ合わせ果て
俺はこんな道具じゃないという
リクライニング ....
あの娘は苺
毒苺
あの娘の母も
毒苺
あの娘の娘も
毒苺
毒はどんどん強くなる
濃縮還元
毒苺
解毒剤なら棄てました
とうの昔に消しました
あそこの女は
毒 ....
なあ、学生の頃は決まり事がたくさんあって
すごい退屈で、教室の後ろの掃除用具入れに
入れられてるみたいな、多分それ以上に
世界は狭くて辛かったやん?
そりゃ、楽しい事とかもあったけど
変 ....
心はいつも回転扉
くるくる回って踊り子になる
あなたの心を行ったり来たり
赤い靴は止まらない
どうか教えて その一言を
魔法が解ける不思議な呪文
あたしの足は血で滲み
いつしか心の傷 ....
いつの頃からそうなのか
わからないけれど
物心がついた時から
ぼくの家には屋根がない
どうしてなのと
親に聞いたら
そういうものだと諭された
友達の家にも
遊びに行くお店にも
....
正しい生き方
というものがあるのなら
それは果たしてどんなものだろう
正しい生き方は
少なくとも規則正しい生き方では
ないようだ
無駄があってこそ
その人はその人になれるのだから ....
あなたのためにできること
それは心の中で
反省を繰り返すこと
あなたのためにできること
それは心の中で
何度も何度も頭を下げること
あなたのためにできること
それは心の中で
幸 ....
女はいつも災いをもたらす
憂いを含んだ微笑みで
鏡に向かい髪を梳く
後ろ姿に見惚れてはいけない
鏡の中の女と
視線を合わせてはいけない
男はいつも災いをもたらす ....
いつからあったのか
窓の外に雲が浮いている
今までぼくは
何をしてきたのだろう
今までぼくは
何を残してきたのだろう
人と同じことをしていたら
人と同じことしか残せない
あの人 ....
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