ポイントオブノーリターン
soft_machine

目が覚めたら強襲フツカヨイ
周回軌道を弾かれる予感
夜の裡から ハザマまであった
更の加速は無謀的です
だろうが進め
見えるか あれが帰還限界点

戻れなくなるのは
私はレミングだから
レミングだけど独りでいることを択ん
旅立つにあたってその目的はひとつ
何処かにあるという
アルカディアを探す

手はじめに
メガネから探そうと思う
点滴するなら気をつけなければ
変に慌ててしまったら
きっと裸足で踏み潰すから
隆起する通信記録を冷静に繰る
それはおかしいじゃんて数式を黙って組合せ
仕事帰りの一杯に傾き
一瞬で方向感を奪われ
取り返してやるぞと浴びせる 誤植のかつえ
後悔しないと言えば嘘になる
ほんとうに

帰れなくなるのかも知れないな
群れとの連結を外され
独りでいること
自分が誰なのかを失った時
それこそが始まり
そして、たぶんすべての終わり

ポイント・オブ・ノーリターン

たどり着いた悲劇っぽい断崖は
意外なほどの人だかり
沖で遊覧船なんか游んで
渡されたティッシュの包みに描かれた
手書きの帰り道





自由詩 ポイントオブノーリターン Copyright soft_machine 2023-09-23 14:45:50
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