ほっぺたをシーツにつけて休日の速度について考えている
卵黄でよごれた皿に訊いてみる「今夜あなたは帰ってくるの」
たえられないたえられないと言いながら点を取り、
だめだよだめだよもうだめだよと言いながら偏差値を伸ばし、
わたしなんかわたしなんかと言いながら楽々レベルを上げていく。
そんな同級生に囲まれて私は ....
私は豆腐のようだ
悲鳴を上げて壊れる
ガラスほど弱くはないが
強い衝撃にも耐える
鉄ほど強くはない
揺れに耐えても
突付けば崩れる
そんな豆腐のようだ
ふわふわ動物マフラーの女の子
一生懸命お洒落しても
男の子からのプロポーズは今までおあずけで
それでも精一杯笑ってさ
みんなが喜ぶことしか口に出さないのは何でだろ?
辛くて重い話は頭の中 ....
雨を避けていく
ほこり立つ道を
避けていく
怖がりで
自分から触れていけない
夜を
夜の向こう側を
ダンスしている
仮面をつけた孤独たち
歩道橋の
こちら側で
向こう側で ....
大好きな夢を最近見なくなってしまって
哀しくなっているところに
隣の部屋から汚いビブラートが響いてきた
あたしは焼酎に負けて泣いている
どうしてもあの夢が見たくて
毛布の中で拝む ....
霧散し蒸発する精神
キラキラ輝く液体の
入った玩具同様
液体の中を上昇し
対流して沈殿する
比重の違うオイルのように
ころころ玉になって螺旋の
スロープを転が ....
部屋には鍵を掛けて出る当たり前 か?
ニクロム線の髪の毛を引きずって漏電する婆が
俺の部屋に忍び込むかも知れないからだ
空き巣と一緒にすんな
婆の目的はもっと高貴だ
そんなこと現実的には ....
捨て椅子に 夕日と赤子を 抱く姉が ゆるり背を裂く げにトンボ鳴く
*
暴力も 効かぬ金庫に 閉じ込める 水と図鑑と バイブと私
*
身勝手に 影をめくりて 朝の日を 探す北風 ....
記念写真を撮る
もう少しにこやかに
どうしてそんなに
緊張するのだ
出征を祝っての写真だ
みんな笑い給え
古い写真に命令した
2000/02/14
信じもしない占いのイイトコだけ拾って喜ぶ馬鹿な自分がココに存在
することに深い同情を寄せる愚かな自分に羞恥心を露わにする自分は
くだらないことに時間を費やし睡眠時間を削りながら明日の自分を ....
背伸びして
金網の奥のは
なにがあるかなって除いてみた
そこにいたのは僕と同じ
背伸びしてこっちを誰か見ていたけれど
モザイクが掛かっている
イヤホンで聴いていた
....
小さな小さな一粒の
真っ赤な果実
これは甘いのかな?
それとも苦くて食べられない?
魔法をかけて
たっぷり熟せばもしかしたら
ちょっとだけドキドキするもの見つけた
ちょっとだ ....
時間や記憶といったものが
脳の細胞と一緒に死んで逝く
日常という砦の中、ゆっくりと無用のものが死んで逝く
長く細い真っ直ぐな畑道を、一団の黒い行列
黒いレースのベール、透けるよ ....
Farewell Party
色つきチョークの粉が舞う
ツイスターもなにもわずらわしくて
音も立てずに逃げだした
雪が頬照らして
しんしん静かな世界
ドアからあなたたちが出てき ....
世界が途切れる最後の日をラブホテルで過ごそうと思った
窓の光も入らない暗い暗い新宿の安ホテルで
外界全てをシャットアウトして過ごそうと思った
風呂に水を張り
白と黒の写真と真っ赤な薔薇を浮 ....
セックスもせずに
湿った時間を一組の布団の中で過ごす
浅い睡眠を繰り返し
浅い接吻を繰り返す
柔らかい乳房に包まれて
小さくなって眠る
軽々しく愛してる等と言う奴等を片っ端から殺す資格 ....
あなたといく年月過ごしてきたでしょう 歯車が合わなくなってきたけれど
お互いが お互いを想っている事だけは 変わらない。
あなたは 駄目だと思っている自分を私に 伝えるために嘘を付いた。
....
思い出の中に存在し続ける鏡台のまえ立ち並ぶ瓶
香水をつけたことすらないころに描いた香りを飴にみつける
花もよう飴をなめててよみがえる憧れの味安っぽい味
大人ってつまらないよね。なんだ ....
人生の道は誰にでも 平等に与えられている。
地道な道を 一生懸命歩んでいく。
ホントに 山あり谷あり・・・
自分ばっかり山ばかり暗闇ばかり歩んでいるじゃないかと 谷底に落とされたと
....
海の底から太陽を見上げる
眩しくて 神々しいそれは
ぼくを照らしてはくれなかった
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