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美しい赤ん坊のこぶしには滅びの言葉握られていた
怖い雨、怖い光を浴びまくり僕らは汚い名前をもらう
眩しくて見えない僕らの遺伝子に刻み込まれる悲しい記憶
誓い合う幼い僕たち ....
ほっぺたをシーツにつけて休日の速度について考えている
卵黄でよごれた皿に訊いてみる「今夜あなたは帰ってくるの」
捨て椅子に 夕日と赤子を 抱く姉が ゆるり背を裂く げにトンボ鳴く
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暴力も 効かぬ金庫に 閉じ込める 水と図鑑と バイブと私
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身勝手に 影をめくりて 朝の日を 探す北風 ....
思い出の中に存在し続ける鏡台のまえ立ち並ぶ瓶
香水をつけたことすらないころに描いた香りを飴にみつける
花もよう飴をなめててよみがえる憧れの味安っぽい味
大人ってつまらないよね。なんだ ....