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古い廃墟になった工場の
今にも壊れそうなイスに腰掛けて
割れているガラスの窓から
うっすらと見えた
夕陽に心をいやして
このような不気味な場所にも
愛や感情が
....
アイスバーンの道を
一人むなしく歩いていた
いつもの風景いつもの時間
いつもの場所なのに何故か
ちがう世界に見えた
ガラスの瓶を拾って
思いっきり地面にたたきつけた ....
お前のために 歌っているよ
昼でも夜でも 街中でさえも
お前に恋しているのだ 私
お前を思って 名前を呼ぶよ
聞こえないのが 幸いだ
叫びすぎたら 喉が 裂けて
....
くだらないと口癖みたいに唱え続けてる人がいる
溜まってく不満のはけ口を探し続ける人がいる
まるでみんな監獄につながれてる囚人みたいにさ
どうしてあんな嫌な笑い方するんだろ?
満たされな ....
家出した
2軒先のオモチャ屋まで
所詮そのくらいの意気地
模型電車のガラスケース
豆電球が優しくて
何度も何度もトンネルを覗いた
眼鏡のオヤジが
オデコで睨むから
負け犬のように店 ....
おっきなイチゴを口うつし
チョコがけの甘いかわいいイチゴ
それからあたしのキミへの想い
キミのための
恋のメニュー
むかしね
月経の血を集めて
煮詰めて
お薬を入れて
人間を作ろうとしたんだって
あれは本当よ
そしてできたのがわたし
上手くできたでしょ
さあここにも入れてみて
どんな具合がする ....
今日も明日も明後日も
ぼくは何かを捜し続けるだろう
何を捜しているのも忘れ
そしてその忘れた物を捜して
それが永遠に続いていた
ぼくの捜していた物はなんだっけ
子供 ....
潜水病になった人魚と二人で
万華鏡を取り合って
あんまりひどく騒いでいたから
押入れの中から鬼が出てきて
キクコとカナエを連れ去った
着物のすそは、千代紙を散らす
あまいピンク ....
若かりし頃 王は素手で獅子を倒した
名乗りあげる諸国の王を一網打尽にし 全土を我がものにした
五千の敵兵を数百の兵で打ち破り この国を救った
王は民のために善く尽くした
民の笑顔を自らの幸 ....
机から乗り出して、君の姿を探します
机の角に私と君の相合傘
君の背中に私の顔が映っている
目を合わせてみようか?
そらされる恐怖が脳裏をよぎり
何もできない私が此処にいます
こ ....
心は、ハートと言うガラスの入れ物……
けれど、濁っていて自分さえ分からない……
━━その瞬間━━
僕は見た。彼女の心が壊れた瞬間を…
僕は聞いた。彼女の心が壊れ ....
猫みたいだ、って言うから
猫みたくしてるのに
空に見える猫の引っ掻いた爪痕まで 届きそうにないの
指は折ればただの飾りになるわ
言葉は書き残さなければ詰らぬ伝記にすらなれない ....
もうすぐぼくは旅にでるよ
何にもなく
宛先も書かれていない
手紙だけを頼りに
ぼくは昔のアナタを思いだして
排気ガスにまみれたこのどぶ臭い
町を今日でる
古ぼ ....
夢が家から出て行った
夜遅くに
理想が家から出て行った
こっそりと
繁栄が家から出て行った
何も残さずに
主を起こさぬように
みんな気を遣ったのだろう
残ってくれた希望だけで
....
拙い足で
震える声で
何か強く刻まれて
私は死んだの
泥にまみれ
涙も出ずに
空にしらけていた
私は死んだの
歩いた道に
意味だけ探し
むしけらのように軽く ....
気にしても仕方がない
の精神で
逃げようとして
結果はいつも残酷だった
結局は繰り返すことで
黒い円を描いて
同じ場所に戻りながら
落ちていくばかり
小さな幸せを
....
めのみえない
さかなたちと
ふかいみずのそこを
およいでいる
ふかいみずのそこに
ひかりは とどかない
かきみだされた
みずのながれだけが
さかなたちの
そんざいを つたえる ....
水槽の中には
迷い込んだ
ひとつコブの駱駝がいて
その上は
とても静かなので
置かれるものがない
それをあなただけの
目が見ている
寝癖が空調にそよぎ
わたしはも ....
たえられないたえられないと言いながら点を取り、
だめだよだめだよもうだめだよと言いながら偏差値を伸ばし、
わたしなんかわたしなんかと言いながら楽々レベルを上げていく。
そんな同級生に囲まれて私は ....
私は豆腐のようだ
悲鳴を上げて壊れる
ガラスほど弱くはないが
強い衝撃にも耐える
鉄ほど強くはない
揺れに耐えても
突付けば崩れる
そんな豆腐のようだ
ふわふわ動物マフラーの女の子
一生懸命お洒落しても
男の子からのプロポーズは今までおあずけで
それでも精一杯笑ってさ
みんなが喜ぶことしか口に出さないのは何でだろ?
辛くて重い話は頭の中 ....
雨を避けていく
ほこり立つ道を
避けていく
怖がりで
自分から触れていけない
夜を
夜の向こう側を
ダンスしている
仮面をつけた孤独たち
歩道橋の
こちら側で
向こう側で ....
大好きな夢を最近見なくなってしまって
哀しくなっているところに
隣の部屋から汚いビブラートが響いてきた
あたしは焼酎に負けて泣いている
どうしてもあの夢が見たくて
毛布の中で拝む ....
霧散し蒸発する精神
キラキラ輝く液体の
入った玩具同様
液体の中を上昇し
対流して沈殿する
比重の違うオイルのように
ころころ玉になって螺旋の
スロープを転が ....
部屋には鍵を掛けて出る当たり前 か?
ニクロム線の髪の毛を引きずって漏電する婆が
俺の部屋に忍び込むかも知れないからだ
空き巣と一緒にすんな
婆の目的はもっと高貴だ
そんなこと現実的には ....
記念写真を撮る
もう少しにこやかに
どうしてそんなに
緊張するのだ
出征を祝っての写真だ
みんな笑い給え
古い写真に命令した
2000/02/14
信じもしない占いのイイトコだけ拾って喜ぶ馬鹿な自分がココに存在
することに深い同情を寄せる愚かな自分に羞恥心を露わにする自分は
くだらないことに時間を費やし睡眠時間を削りながら明日の自分を ....
背伸びして
金網の奥のは
なにがあるかなって除いてみた
そこにいたのは僕と同じ
背伸びしてこっちを誰か見ていたけれど
モザイクが掛かっている
イヤホンで聴いていた
....
小さな小さな一粒の
真っ赤な果実
これは甘いのかな?
それとも苦くて食べられない?
魔法をかけて
たっぷり熟せばもしかしたら
ちょっとだけドキドキするもの見つけた
ちょっとだ ....
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