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夜に光る冷たい指輪は
体温を吸い取ることもなく
月の周りを、一晩かけて
くるりくるりと廻ります。
君の下唇に残された
あかいルージュ
のような灯火に
優しく雨が降 ....
僅かに温度を孕んだ
透明な呼吸に
母となることを、期待するのは
何故だろうか。
夏中わたしの居場所はここです
夜が手向けられた海
昼間の喧騒から解かれ
鼓 ....
{引用=
浅い夢に色を塗って
コバルトブルーの空にして。
}
辛いことがあったとき
一人心の中だけで
泣けるような大人になるには
まだ、時間がかかりそうです。
....
まだ熱の残る砂浜を歩けば
私の中の?海?が呼応し始める。
感情の波に流されないためには?
自分の願いを叶えようとして
自分の過去を認められないほど
私達は幼かった
....
ふと、風が止んだ。
ひととせの幻を手に
いくとせも彷徨う旅人
一体何に酔っているというのか。
帰る場所は{ルビ何処=どこ}に捨ててきたというのか。
正午を少し ....
始まりはもう何年前になるだろう
彼が必死に歌う姿を眺めた
あの必死さは若さからか
それとももう後には引けないのか
……どっちにしろ僕には関係ないけれど。
ティンカー・ベル 何処にいる ....