冷えた夜が
低地を這っている
これもまたもうひとつの
忘れられた夜であろうか
――あの人は
  貴重な生を召し上がりました
何ひとつ 言い残すことはなく
混沌の角度で経験は薄まってゆく
 ....
たとえ果てしない坂道も
この先にキミがいると信じることができたなら
今夜降り続く雨の中
僕の顔を涙で濡らすことはなかっただろう
何一つ叶えることはできなかった
結局残ったのは悲しみ、後悔
 ....
ヌルヌルと
いや
ニュルニュルと
生暖かいポタージュを襟首から背中に
ゆっくりと流し込まれているような
そんな感覚に
しまいには喜びを感じてしまうおサルさん

そんな服など脱ぎ去ってし ....
ひとりぼっちの

誰もいない家

ぼくは
押入れにギッシリとつまった
ふとんと 布団の間に隠れ
ゆっくりと戸を閉めた。
光はだんだんと
ちっちゃくなってって
バンって音とともに
 ....
人が相手を愛しく思う時がいつか知ってるかい?

こいつは俺には勝てないって思った時さ
1月の公園は
予想どおり
雪が積もっていて
すべり台の階段は5段目くらいまで埋もれているし
ブランコは雪で椅子が錆びないように外されているし
予想どおり
一面白い絨毯が敷き詰められている
 ....
黒い土が
赤く燃える 
地獄の苦痛
ゆるやかな破滅へ
気付かぬうちに誘う毒は
振り返るころ
笑うだろう

我々は
選ぶことができる
進歩の究極は選択である

生きる者の奢りもま ....
「あなたの精液をサンプルとして
採取させてください」
という迷惑メールがよく届く
だけどもし
迷惑メールは迷惑メールに違いないけれど
もしほんとうに
真夜中に死ぬほどの孤独にいたたまれなく ....
僕たちは不良になりたかった
髪の毛を逆立てたり
ボサボサにしたりして
悪い人になりたがった

夜中
僕たちは飲めないお酒について語り合った
一枚のチューインガムを
チューインとガムに分 ....
我が子の繊細な横顔の
そのとりわけゆるやかな{ルビ頤=おとがい}に触れたくて
私は
そっと静かに手を伸ばす
触れたい
触れたくない
その繊細な構造を知りたいのに
やさしい{ルビ頤=おとが ....
夢で泣いてる人を抱き締めた
泣かないで
泣かないで

其れはとても晴れた夢で
抱き締めれば 優しくなれた
泣いてたのは私だったから
夢の視線は誰かの心
抱き締めてくれたのは
誰?
 ....
{引用=
ぁたぃが作詞・作曲した歌詞です。
お気に入りなので載せます。



?人間の愛に飢えてたとき
 あたしはあなたに見つけられて
 それから小さくあたしは鳴いた
 あなたに「 ....
庭から見える5センチの夕焼
淋しがっても誰も来ない

どうしてこんなに近くにいるのに
どうして全部を知る事が出来ないのだろうね

全てが邪魔だよ
目も唇も心臓も
必要な人がいるならあげ ....
どーせぁたぃのコトバでは
足りなくて
むずかしくて
バカみたぃに聞こえるだろうから。

だから、別にどーでもいい。
相性がいいか、悪いか、ってだけ。

どっかでよく思われたら、
どっ ....
ぼくには人間であるという誇りがあって
なんにでもかんにでも
名前をつけて
上か下か
いいか悪いか決めてしまう。

ぼくより正しい者などいるわけがないかのごとくふるまい
現実とぶつかりくし ....
ときどき、
行方不明になりたくなる。

そうゆうときは
「あーーー行方くらましたい」
て、言ってみる。
言ってみるだけなの。
そんなの無理って、
逃げられないって、知ってるから言えるん ....
独り言が止まらない

にやってくる


全身のけだるさを乗せ
仰向けに寝たならば
月の光が眩しくて
私は私への質問が止められない
私は私への回答で忙しい

滔滔と
滔滔と
 ....
塩鮭を食べていると
中央線をめくっているような気分がするのです
軽く焦げて乾いた皮を箸でつまみ
スズ色をはがしていくその下にあばかれるニスのような脂身のツヤ
崩れる鮭の肉
自転車置場から全速 ....
今日の空をおぼえておこう
胸ポケットのさみしさは
空のむこうに飛ばしてしまおう
いつの日か
同じような雲のした
この空 この風 この匂い
ほほえむときがきっと来る

今日の川をおぼえて ....
朝の光で目覚めた僕は

芋虫のように畳を這って


何をするでもなく

見上げた空は何処までも青く

身体をくぐり抜ける風は

夏の思い出とともに過去へと向かい

今で ....
オレンジの灯火が
ゆらり ゆうらり 
近づいてくる

ながい ながい
階段下りる
鍵の掛かった
つめたい扉

月の光をちょっと借りて
ずんらり ならんだ
古い時計
ティーカップ ....
やってきました 羊の海へ
皮を繋いだ筏に乗り込みます
海には羊でないものが紛れていますので
くれぐれもご注意を

一面のミルクからは湯気がたっていました
間違いなく迷子です
パレード。パラーデ。歩いているものを集めて、ただそれだけのこと。川のような世界で、素数のようにひとりぼっち。2、3、5、7、11、とそこまで数えたときは、最盛期たる朝。いっそのこと、きみは世界をよく見 .... 夜の鳴き声に目を覚ます、
右手に残った青いインク
思わず舐めながら
指を折って過ぎた日々を数える
ラジオが壊れたみたいに
あなた突然喋らなくなった
蒼ざめた満月に祈りを込めて
この恋心を ....
牡丹雪の日は君を迎えに行く
傘は持ってゆかない
いつだって
君は雪を掴もうと傘を飛び出してゆくから

町の街灯の下で
やさしい君が待っている
ひっそりと
ゆるやかな呼吸をしながら私を待 ....
うたはかぜにのって

うたはなみにのって

うたはひかりにのって

うたはうたにのって

あなたにとどくようにとんで


うたはたんじゅんで

うたはたしかで

うたはか ....
   本当に悲しい音楽は
   マイナーコードでは
   表現できない
   やるせなくなるくらい
   明るいもの
星たちが雲のむこうに
眠りしずまるこんな夜には
ロバート
あなたの残した写真を見る


弾丸が撃ちぬいた兵士のからだ
永遠に崩れ落ちるように
ロバート
あなたの見ていた瞬間を見る
 ....
最高地点からの長い直線を下り
左にカーブを揺らすと
そこに短いプラットホームがある

僕らは降り立ったんだ
星の遠めがねと使い古した星座盤
重たくでっかいカメラと赤道儀
遠くばかり見るた ....
「TVチャンピョン」という番組は私の好きな数少ないTV番組だが、
パティシエ達がたった1000円で独創性のあって美味しそうな
クリスマスケーキを作るという企画があった。

パティシエ達はその持 ....
便乗鴎さんのおすすめリスト(128)
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