さらさらと
足場は流れている
友達は楽しそうに
波を掛け合い
笑ったり
こづき合ったり
僕は
濡れるの
好きじゃない
こづくのも
好きじゃない
笑うのは・・いいけど
....
死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように
かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
バタークッキーと紅茶
で
夜のティータイム
星が紅茶に
ゆらりと落ちて
ちょっと熱いじゃないのと
文句を言う
それを無視して
あなたが
さくさくっと
クッキーをかじって ....
いじめられているように
閉じ込められているように
何も出来ない雨の夜
誰かが見ている
誰もが見ている
白い目
赤い目
三日月の目
いじめられているように
打ちつけられるように ....
小さい頃から
ぼんやりと思っていたの
クロアゲハをたくさん集めて
全部スカートにしてしまおうと
クロアゲハはレースのようにひらめいて
そして透かされて
小さい頃はただそれだけだ ....
ふと遠いところへ行きたくなる
通過電車に手をのばせば届きそうで届かない
本気で身を乗り出すと本当に連れ去られてしまうから
「危険ですから、黄色い線の内側までお下がりください」
というアナウ ....
真夜中 駅のホームでは
たまにカレーの臭いがする
それは風みたいにすぐに流れて消え去って
僕がもう一度白い息を吐いたときには
その形すら思い出せなかった
そういう夜は電車に揺られながら
....
愛という字の、{ルビ憂=うれい}に似るは、
インクのにじんだせいかしら。
それとも、酒のせいかしら。
ビリイホリデの声聴いて、
今日は少し、酔ったのかしら。
今日 ....
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