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夏の日 帽子を残して
水平線の先が見たいと少女は

夕焼けが水面を染める
裸足で砂を踏みしめると
体温によく似ていることすら
知らないまま

空との区切りが曖昧だから
触れてはいけな ....
空気を膨らませて
太陽にあて
かばんにつめている人がいる
春のかばんは
青い色
砂の川は春が近いこの街を
いとも簡単にすり抜けていた
乾いた季節
小さな子供の遊ぶ声が
離れていても鼓動まで届いて



影の居なくなった景色
埃を纏った詩人は川を渡る

 ....
月、あなたの非採取されてささえるためのフレーズ


(しかし、わたしは列車の上で、こんな匂いの青を考える
てのひらの青)



牛飼い、彼!


砂の朝、ふたつのうちどちらなの ....
あなたの手はいつも潤っていて僕は戸惑ってしまう
涙みたいだ
そう思った

あなたが生きている時間の中には
行き場をなくした幼魚の群れが泳いでいる
おそらく何万という幼魚の群れであなたはでき ....
日常の隙間で起こる非日常な出来事

繰り返される殺人
ニュースで伝えられる汚職事件
医療ミス
少年犯罪

自然破壊
環境汚染

僕らが生きているこの地球(ほし)は
 ....
白くうずめられた谷川へ
舞い降りる
まだ浅き春の 雪になって
私のほほにふれてください

いま 
瞳に映る美しいものすべて
あなたのものに


やさしくふきぬける
風のよな
寂 ....
あの子を探して
旅に出た
あの子の好きな
歌口ずさんで

散る桜
浮かぶ月
どうして
眩しくて

あの子はどこにもいなかった
あの子はどこにもいなかった

記憶の中で
ただ ....
子供たちの遊ぶ声と思っていたのが
機械の音になっていたよ
ぼくは
旅立たなければ
旅立たなければならない
夜のうちに
この夜が明ければ
もう二度と終わらない光が来るから
ぼくは
旅立 ....
夜―コリアンハイウェイ。
広がるネオン 照らされた十字架のシルエット。
できることなら 僕はそこで祈ってみたい。
格子のすき間から チラッと見る神父。
椅子に座ったまま 声を喉に詰まらせる恋人 ....
空にひかるのが 
星だか 飛行機だか
わからない
ぼくは
そんなにごった夜に なってしまった

神様は3匹いる
そのうち
1匹が
高いビルからとびおりて 死んだ

それでも
地 ....
太陽のしずく

果てしない海


{引用=            
      港では妻が夫の帰りを待ちわびていた。
      妻は夫のために編んでいる、縄模様の
      セータ ....
赤ちゃんが乗っています
世間でステッカーがはやりはじめると
和泉町3丁目にある零細ステッカー会社の社長はへそまがりだから
赤ちゃんだけ特別扱いするのはおかしい と言い出し
次のような亜種をどん ....
透明になる
季節の変わり目には
どんどん色素が失われ

地図上に引かれた
ぶっきらぼうな交差線を
どんどんほどいていく


今日をほどけば、
明日のかけら
冬をほどけば、
春の ....
ひつじを踏んだ  声はなかった
ひつじは足下で  ばたばたしていた
ような気がした

「元気かい」とためしに声をかけたが
ひつじはひどく疲れていたか
もしくは踏まれて不機嫌だったのか
答 ....
  切り絵(題材)
   「少女」



ただ真っ白い紙でした 私たち

切り絵師は 無を有にする
柄に美しい細工を施した
銀色の先端鋭いハサミで
すんなりと手足の伸びた
可 ....
今は只 虚無感で一杯です
今は只 絶望で一杯です
一度掴んだ手を離すことは
罪悪感に苛まれたりはしないのでしょうか

止め処なく流るる涙を
訳も無く流るる涙を
汲み取ってくれ ....
久しぶりにお月さまが顔を出しました


お月さまは、みんなの悲しみを背負って
やせ細ってしまったけれど


それでもすべての人を
優しく照らしてくれました


みんなの悲しみが消 ....
読みかけの本をパラパラめくった
消毒液の匂いがした

自由に生きたいともがいていた
その時からもう自由だった

山積みの本を全て燃やした
文字の嵐が襲ってきた

生きるのは僕 ....
花を探しているのに
目に映るのは死体ばかり
戦乱はこうして
新たな緑の苗床となるが
少女はいつも
涙をこらえることができないのだった


ひと続きの岩は
やわらかな苔に覆 ....
警官をしている先輩が言う。
沖縄サミットは ほんとにヒドい目にあった って。
わたしの好きな先輩。

今朝も早くから暑いのに 泥だらけの軽自動車で
沖縄のオジイとオバアが野良仕事に出かけ ....
穴空けて

一つ、二つ、三つ
軟骨に
臍に
舌に
四つ、五つ、六つ
鼻に
耳たぶに
瞼に

全て空けたら終わり
使い過ぎた使い捨てのパンチングを捨て
穴には安ピン

 ....
消えてしまった夏の日のサーカス
なにもない草原に現れては溶けていく
夏の夕暮れはどこか嘘のようだった
煙のようなもの
で、構成されていると
なんとなく信じることにした
わからないこと
適 ....
潜水病になった人魚と二人で
万華鏡を取り合って
あんまりひどく騒いでいたから

押入れの中から鬼が出てきて
キクコとカナエを連れ去った

着物のすそは、千代紙を散らす

あまいピンク ....
春の呼吸は夏を活かし、秋に捨てられ冬は泣いた
ねえ、子供のように笑ってよ
君が居ればそれで済む話さ

眠る間際に、なんてくだらない雨を見たのか
窓が濡れながら、その枠には収まりきれないほどア ....
家を出たのは君から逃げるため

明滅を繰り返す黄色い信号を横目に
僕はまた歩き出す

桃のにおいがする水を買ってから
部屋に戻ろう

遠くでトラックがはしっているような
そんな音を聴 ....
その人は
みずのようなものに写っている
七月をみていた。
来世にのこる後悔を
かいつまんで
ならべかえた
しろいひる。
自転にふさぎこんで
がたん、と
額がはずれたとたん
死よりゆ ....
巨大なこころの隅っこで
きみは正しく泣いていた

そしてまた粟立つ夢を見た

固体のこころを掴んでいた
僕は疚しく吐いていた

僕はまた泡になる夢を見た

模型のこころを造っていた ....
暗闇を覗けば
{ルビ真黒=まくろ}を掬い
囚われて
堕ちる
暗い

{ルビ闇=すきま}

黒い
{ルビ闇糸=あんし}に
捕らわれ
逃げられず
果てなく惑う
行方もない風たちを
帆にはらませて
もう帰らない船の
船笛の消えていく先
短い呪文
アストロラーべ

二人の旅路を
羊皮紙に書き出しても
深海の底に
沈む姿があって
透明な海藻に ....
便乗鴎さんの自由詩おすすめリスト(105)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水平線の先の- 夕凪ここ ...自由詩10*06-4-4
春のかばん- Kaorinko自由詩106-4-3
砂の川- .自由詩606-4-1
- ヤギ自由詩2*06-3-30
さまよえる幼魚の骨- 黒田康之自由詩506-3-30
地球という惑星- 洸崎しゅ ...自由詩406-3-30
流花- 紫翠自由詩7*06-3-30
空の彼方- 蓮見自由詩206-3-29
夜の旅立ち- 今唯ケン ...自由詩6*06-3-29
コリアンハイウェイ- プテラノ ...自由詩2*06-3-28
にごった夜に_なってしまった- 第2の地 ...自由詩306-3-28
航海- ふるる自由詩9*06-3-26
赤ちゃんが乗っています- haniwa自由詩81*06-3-10
フューチャ・コンストラクチャ- ピッピ自由詩806-2-22
ひつじ踏んじゃった- 夕凪ここ ...自由詩12*06-2-21
少女は感情移入する- 千月 話 ...自由詩14*06-2-13
黒い泉- 燕(ツバ ...自由詩6*06-2-12
眩いばかりの暗闇の中で- Honesty自由詩1*06-2-7
「_____」- hiyoku自由詩4*06-2-5
鳥の子- 木立 悟自由詩306-2-5
免許不携帯につき- 角田寿星自由詩6*06-2-4
ピアス- ala自由詩306-2-3
夕景ノスタルジア- 霜天自由詩706-2-2
寓話- ミゼット自由詩3*06-2-1
mery_4_seasons- 無知アコ自由詩4*06-1-31
夜の散歩- 余羽自由詩306-1-31
七月。(1- ミクタギ ...自由詩306-1-29
こころ- 室生自由詩306-1-29
すきま- 朱華自由詩1*06-1-28
とりたちの星座盤をまわして- たりぽん ...自由詩14*06-1-28

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