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振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい

貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい

高波が何でも持っていこうとするからこわい

クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい

あが ....
八月の背中を歩いていると
目の前で空気が寝返りをうち
その色にその場に立ちすくむ



秋のそばの道を歩いていると
水のようで水でないものが
いくつもむこうからやって ....
さかなにはさかなの
けものにはけものの
くらい、影があって
さかなにはさかなに
けものにはけものに
それぞれのくらしと
それぞれのねむりが

境い目の波に
夜の月明かり
揺 ....
お薬より鮮やかな色彩が
夜空に燃えている事に驚いて
あなたの高い胸に匿われたく思い
ぎゅう、と手を握る
遠い轟音
火薬の香り
陶酔して僕は
あなたの喉が震えるのを
待つ
いい夜でない ....
いるのは煙草で
はちみつオーレ
犬の絵の
木目喫茶店を見つけたら
帰っていい気がしたが
育ったのは
他の人を話す
回数が増す
男の人を前に
白くなって
立って目線で荷物をまとめられ ....
 だれもいない事務室で
 消し忘れのエアコンが
 冷房をキンキンに
 効かせている

 さっきまで君の
 打ち明け話
 幸せそうな笑顔だね
 僕のは 
 作り笑い
 顔つりそう ....
僕は、いつものように、
かのん、と救急車に乗っていた。
かのん、は三つで
救急車はキライで
でも、救急車のおじさんはヤサシイ、
って言う。
透明な酸素吸入マスクのゴムがきつくて
イヤイヤ ....
風邪引いて
喉が痛いくらいの咳で
ふらふらしながら
煙草吸って
酒飲んで
関節も痛いや
みしりって音するや
壊れそうで
壊れないもんだな
けっこう丈夫にできてるもんだな
 ....
国道にはいるまでの
大きなカーブを
みつばちにまたがって
オレンジ色の夕日を背に
はしる

ガソリンの匂いと
飛ばされるビニール
カラフルなベランダ
耳たぶでうなる
かぜのおと
 ....
病院に行ったのです
私の家からその病院までは坂道になっており、一輪車での往路は非常に辛いものとなりました
何よりも私が病院に行こうと思った理由が、「ペダルを前に漕ぐことが困難になった」という症状で ....
社の食堂の隅の休憩スペース
テーブルは四つ

窓から空が大きい
風がブラインドのひもをゆらす


カラン カラン..


喫煙席は
そのまた隅っこ

紙コップのコーヒーは安物 ....
秋のあいだ
ひとり山に引きこもって
ギンナンギンナンって踊っています
つま先で立って
小さい冠をかぶって
麗しの八合目で
姫です



真っ赤に猛る裾を尻目に
ギンナンギンナ ....
この原稿を依頼されたときの特集名、
「女を口説く為の詩」でした。
じつはこの、「女を口説く為の詩」ってのが、
すでに口説くという行為から外れてるんですね(爆)。
「女」ではなく、せめて ....
百年前のような芸術の時代がくる
みなあの頃より小粒だが幸福になる人間の数は圧倒的に多い
世界的な概念の底上げ
幼児虐待や性の虐待が昨今多い
これが直るだけでぜんぜん違うだろう
直すには まず ....
だ る ま さ ん が こ ろ ん だ
つ か れ た よ か え り た い
こ ん な く ら し も う い や
だ け ど は た ら か な く ちゃ
く ら せ な い か ね が ....
気が付くと
左肩に冬虫夏花がはえていた
ひっこ抜こうにも
ずいぶん深く根が張っているみたいで
ひっぱると肩が痛い
しかたないなぁ、一緒に行きましょうか

はやしたまま、会社へ向かうと
 ....
ほら、
いともかんたんに
あなたは
左手のくすり指を

さしだして

わたしは
それを
いのち のように
噛んでいる

あなたは
まるで
あいしてる の延長
みたい

 ....
彼の生家へ行った

仏壇のある部屋に通された
彼の寝ていた部屋だ
私の寝ていた部屋には 通されなかった

彼の母の母に 手を合わせる
「最近髪がよく抜けます」と報告
彼の母が
「疲れ ....
血のつながった人ではないか


花火大会の帰り
歩道を歩いていて

私は服を脱いでいなかったし
一番近い肌は あなたの頬でしたが
私は医者ではないので 血管のことはよくわかりません。
 ....
赤い靴はいてお出かけ

花屋を通り過ぎて、「うつくしいなぁ」
と 思うんだけれども

家の近くまで来て
雑草の中の白い小さい花などを凝視。
あまり見てると通報されるので気をつける。

 ....
川の水と
海の水が
からだのなかで
縞模様に重なり
相容れるようでいて
相容れることのない
ふたつの双葉になってゆく



ゆらめく二枚の絵の前に立ち
ゆらめく水から来 ....
これ以上
大人になったら

何日か 一緒に暮らしましょう
Dear Fujiko

出がけに大雨だったので,
駅まで車で送れと女房に言ったら,
ブツブツいわれて,
キレタ


(オッ,なんだか詩みたいだなぁ)


タクシー拾おうとしたが ....
妻が寝言でごめんなさいと謝っている
悪いことをしているのだ
悪いことをして泣いているのだ

ベランダから空気が入ってこない
高くなるほど薄く
いき をするのが苦しい
いき 苦しい ....
壊れゆくものはとても美しい
なんてあたりまえのことを叫んだりはしない
毎日が間違っていく過程だとすれば
それはとても正しいことに違いない

壊れる
という状態を恐れない
恐れ ....
石原大介さんの未詩・独白おすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
海はこわい- ふるる未詩・独白43*04-8-31
ノート(日常雑記)- 木立 悟未詩・独白404-8-30
シルエット- いとう未詩・独白26*04-8-18
はなび- 六崎杏介未詩・独白404-8-5
駅前- 山内緋呂 ...未詩・独白504-7-8
クーラー- マッドビ ...未詩・独白204-7-8
『ヤサシイ救急車のオジサンと一緒に』- 川村 透未詩・独白35*04-5-30
らぶとか_らぶとか- いとう未詩・独白13*04-5-26
ハニーバイクに乗って- 石川未詩・独白904-5-22
後退と抗体と交替- クリ未詩・独白4*04-5-18
午後四時- 蒼木りん未詩・独白1*04-5-16
ペチカ- 嘉村奈緒未詩・独白1904-5-13
詩で女性を口説くためのマーケティング論- いとう未詩・独白17*04-5-11
混迷の時代やら戦争やら、んで芸術が提示するもの- 馬野ミキ未詩・独白7*04-4-26
労働歌(実話)- 佐々宝砂未詩・独白10*04-4-23
冬虫夏草- クローバ ...未詩・独白6*04-4-22
咀嚼- みい未詩・独白12*04-2-10
帰郷- 山内緋呂 ...未詩・独白12*04-1-19
- 山内緋呂 ...未詩・独白7*04-1-14
理想の老後- 山内緋呂 ...未詩・独白203-12-26
ノート(鉄叉路)- 木立 悟未詩・独白603-12-23
欲情(声に出して読んでください)- 山内緋呂 ...未詩・独白1503-10-17
フジコ,俺は切れる寸前だ- do_pi_can未詩・独白303-9-25
朝のこない団地- いとう未詩・独白703-9-18
クラッシュ- いとう未詩・独白503-4-13

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