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9月は
臨月の母の腹に 私がいたのでした
空気が風が 金木犀色に満ちて
稲穂は波うち
大群のトンボの羽光らす 黄金の夕焼け
そのとき
ほんの暫く 時間が止まる
....
社の食堂の隅の休憩スペース
テーブルは四つ
窓から空が大きい
風がブラインドのひもをゆらす
カラン カラン..
喫煙席は
そのまた隅っこ
紙コップのコーヒーは安物 ....
詩を読んで
詩(のようなもの)を書いていたら
休日の半分使ってしまった。
「この詩の野郎!」
洗濯干しも 布団干しも
その前に 顔も洗ってないし、歯も磨いてないじゃな ....