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町も風もかなしく震えるので、
ろうそくの火のように、
さびしいやさしさで、
生きものは尖ってゆく、
のだと思う

生きものは、
風の群れ、
消え入りそうなほど、
ほそく、とがって、
 ....
とても個人的な告白だけど

下痢が続いています

どのくらい続いているかって

正確にはわからないけど

3年くらいになるだろうか

そういえばずっと悪いなと

気付いたのは最 ....
つまらない くだらない
あんたの判断基準は至極馬鹿げてる

一人じゃ追いつめる覚悟もない癖に
見栄をはって 群がって
あんたは弱すぎるよ

笑ってりゃ済むと思うな
多数のせいにもするな ....
群れてはいけない

支倉常長は
伊達政宗の命を受け
ガレオン船に乗り込んで
はるばるスペインに渡り
ヨーロッパを通商の旅して
ローマでは貴族に列せられ
帰国して
キリシタン禁 ....
カラスが三羽
七羽でなくて三羽
散歩するでなくて
散歩するふりをする
古くさい表現
古くさい机
古くさい服装のままに
カラスは
目をきょろきょろさせて
大通りを散歩するでなく
散歩 ....
回転木馬が
ひっくり返って
首がない

恐ろしい光景を
日常化する
ところてん

風景が摩耗化してからは
錆びたナイフで
リンゴを切った
ジャムは
煮詰めるから
どんなに甘く ....
自動販売機のなかには
シーラカンスを気取るのが居て
夜になると
腹びれを振るわせて
反対側の中州に登り
ニイタカヤマノボレと
大きな顔して
電話して
スクワットする夜間割引券と
交換 ....
雨が降ると複数の穴から
水が漏れて
まるで
滝のように降ってくる

温度変化の激しい夜は
風邪を引きやすいから
ご自愛下さい
三寒四温の季節には
そんなことも書簡に認める

複数 ....
祖父は
海軍士官学校の先生だった
手を合わせる横顔に
平和を祈っているのかと訊ねたら
そうではないと小さく呟いた

悔やんでいるのだと
小さく呟いて、そして
祈りは何も変えないのだと
 ....
桜が咲いて
春が来て
夏が来て
秋が来る
冬が来ればお仕舞いと
舞妓さんは踊ります

ねこの小判を
質屋に入れて
花見のお酒に
酔いしれる
白いぼくの部屋に恋する女の子がいます。
その女の子は白い奇妙な椅子を
ぼくの部屋にはこびこんで、
ちょこんとすわっています。
窓のそとには
純粋な蜜柑の集落が
どこまでも続いています。
 ....
さっきから震えが止まらないの

まだ不安定な私を許せ

眠りにつくのがとても怖い


明日の私は別人だ

明日のあなたも別人だ


これっきりでお別れかもしれないから
 ....
シーラカンスてことばが
とつぜんうかんできて
ああ、だからなんだ、と
まいにち せなかだけをみつめつづけてしまうあのこに
ふれあうことをしないのは
わたしが 化石のまま生き続けているからです ....
みんな何処に行ったのだろう
30歳を超えたときに気がついた
前には誰もいない
後ろにも
横にも
気がついたら
いつでも何処でも
誰もいない
空は
いつものように
明るいのに
不思 ....
さみしさを

なんとかするために

生きているのではない

その程度のことは

わかっている

やりたいことも

やらねばならないことも

ある

ただ 信じているもの ....
棚から落ちて
壊れた箱から
ころがりいでた
あねといもうと
今日は何をして遊ぼうか


ことのほか色を見たいのに
絵の具はどれも薄れてしまった
むらさきになるまでたた ....
世界はひし形に連なって
かけらとふるえをこぼして廻る
こぼれたものはひかりかがやき
水草を愛でるかたちとなって
午後の流れにひたされてゆく


青と青がつながって
空から空 ....
私の渦よ
手のひらをゆく
雲にふれるな
落葉を裂くな
くるくるまわれ
息をきらして
ぎやまんの光
おまえにやるから



私の渦よ
死にそこねた蝶よ

 ....
ちびたいろえんぴつのしんを
なめながら
おえかきをするこどもがいた

あたらしいいろえんぴつ
かってあげると
ぶんぼうぐやへさそっても

ぎゅっとそのこは
えんぴつをにぎりしめたまま ....
ものがたりは

いつも架空で

むなしい

本当ではないことに

託した

本当のことは

なんだか

いつも むなしい

本当のことを

本当のことで

あら ....
敵はさるもの溶けるもの
固める温度の僅かな違い
なかなか上手にまいりません

昨日の昼休みに集まって
レシピ片手に挑みます
仕事のことは打っ棄って
頭の中はチョコだらけ
にこやかに ....
蝋管蓄音機が回る
カタカタと踊る音
歌声が聞こえると
娘たちは踊り出し
いつまでも踊る
踊り疲れて眠る
眠り疲れて旅にでる
出たとこ勝負の蓄音機
てくてく歩く野の花に
カタカタ歌え青 ....
重たい音の寝顔に忍び泣く男の姿は気配りの鏡と言われたような気がしたが、富士額の女の子が影を配りながら付け届けの注文を取っているのをデジカメで撮影する少彦名神に告げ口する鰐皮の財布泥棒子煩悩な男は茎から .... なにもないところから
水を汲み出す作業は
大変きついことです

今日も草臥れたあたまと
身体で
井戸の縁から
底をのぞき込んで
あまりの深さに
ため息をついてしまった

 ....
美しい木は
幾百年ものあいだ
その土地に立ち続けている

カナリアたちが
愛したその木は
誰もいったことがない場所
誰もがいったことがある場所に
根をおろしている

朝の光でくちば ....
服の裁断は難しいので
やったことがない
春になると
春の型紙が
雑誌の付録に付いている
型紙が
さあ作りなさいと声かける

デパートや生地屋さんに
一反木綿を買いに ....
  

今朝は
カッコーの鳴く声も聞こえてきた
ので
お昼は
白山の蕎麦屋にでも行こうかと思った
確か一度行ったことがあるよね
坂を下りた角にある
そこからしばらく西に行くと
製版 ....
もちろん 夢だとか
期待だとかいったものからは
さめないほうがいい

実は 何もかも見えていても
見えないふりで
熱中していたほうがいい

だから
それができるときは
そうしていた ....
インターネット・セキュリティー
ガイドブックを読む

マイクロマシンのドライバーを
インストールする

パーソナルファイアーウオールを
粉砕するマクロウィルスと
アプリケーションの追加 ....
銀河系宇宙には
空飛ぶ円盤がある
あるだろうね
あらねばならない

円盤が飛来するために
滑らかに仕上げられた
空の広さといったら
ロシアの大地には敵わない
ネバ河に沿っても雪は積も ....
まどろむ海月さんの未詩・独白おすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生き物って尖ってく感じがするね- 青色銀河 ...未詩・独白607-1-18
消化不良のこと- オズ未詩・独白207-1-8
虚勢の群れ- さえ未詩・独白3*06-11-20
4000億の星の群れ- あおば未詩・独白3*06-8-30
カラス- あおば未詩・独白3*06-8-23
ところてん- あおば未詩・独白5*06-8-22
晴天- あおば未詩・独白7*06-8-18
複数の穴- あおば未詩・独白8*06-8-16
(祈りの場所は遠く、はるかに離れて)- たりぽん ...未詩・独白12*06-8-15
花見酒- あおば未詩・独白5*06-8-7
白いぼくの部屋で- 青色銀河 ...未詩・独白406-4-2
寒い部屋- 小宮未詩・独白2*06-3-31
シーラカンス- mina未詩・独白5*06-3-17
夢見る頃を過ぎても- あおば未詩・独白5*06-2-23
わたし- こむ未詩・独白206-2-21
ノート(たからばこ)- 木立 悟未詩・独白506-2-18
ノート(変わらぬもの)- 木立 悟未詩・独白106-2-17
そよぎ姫- 木立 悟未詩・独白406-2-16
はんげつのぼく- mina未詩・独白406-2-15
ものがたり- こむ未詩・独白3*06-2-14
チョコの春- あおば未詩・独白4*06-2-11
蝋管- あおば未詩・独白2*06-2-11
ドカ雪- あおば未詩・独白1*06-2-11
井戸- あおば未詩・独白2*06-2-10
美しい木- mina未詩・独白506-2-5
春の裁ちかた- あおば未詩・独白2*06-2-4
記憶ちがい_1- AB(な ...未詩・独白406-2-2
これから- こむ未詩・独白2*06-1-21
再起動- あおば未詩・独白4*06-1-5
冬の円盤- あおば未詩・独白4*05-12-24

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