ぼくが包茎だったころ
アフリカはとおく
象の足は八本あった

あのひとのほほは白く
うつむくまつげは長かった
どんな人にも天使のように微笑むので
誰もが自分はあのひとに愛されていると勘違 ....
先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
リモネン、セプテンバー
君の名で良かった
繋がり
繋がろうとする
僕らの身体は
いつも酸っぱくて
どこかが潔く
欠落している

育った街で
僕らに罪は無い
同じくらい
 ....
寒波ならキレキレの夜冷蔵庫ふるえるきみかふるえる空か

前方の窓に窓らにアクセルの踏みつける後に拭ききれぬ痕に

黄信号まんまる月の注意なの前へ進むの右に曲がるの

対向車無数の街灯無数の ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
こんな気がする。


書きつけるぼくらの身の上は怠惰で、
ありふれた人に、靴下の夜に、
まるい、まるい気持ちを。


   ぼくには、いざというときはないからだ。
   とるにたらぬ ....
http://www.po-m.com/forum/showdoc.php?did=25775


「ビラビラの花内部に侵入しました、館長!」
「なにっ、浣腸だと!?」

燃えた。批評であ ....
(中央から濡れていく
     ひりひりと)

赤い林檎を剥いて
がぶりと噛み付き一口目
昨日の出来事
不思議な果実の甘さ が
歯に沁みる

涙が
(ひりひりと)

二口目
 ....
おっぱいの先の
乳首は不思議だ
「乳首を見くびって」というフレーズを
産んだ男はスケベだ
いや、すべての男が
おっぱいばんざい!

ふくらみを持つ
女は不思議だ
ふくらみの先の
乳 ....
1.
ぼくは風邪をひいたので目を閉じる。まぶたは、いつもよりもなめらかに溶けていく。まつげの長さを、指のはらで確認する。ぼくは人よりもまつげが長いといわれるからだ。


2. ....
ぼくらは自分より遠くを歩きすぎれば疲れている。築数十年の日々の/ひびの入ったコンクリートの隙間に小さな紫の花。目を閉じたのはもう窓から闇に煙巻いた諸々を/処女をさらすように薄く白焦げた空気が入りだした .... ねえねえ と よびかける妻の声に
ふりかえってみると そこに熊がいて
つぶらな瞳で ぼくを見つめている

月9って何チャンネルだったっけ と
テレビのリモコン片手に熊が訊く

おどろいて ....
特に何もない。今日僕があなたに語るべきことは特に何もない。あ
なたに語るべきことが何もなくてとても残念だ。明日また語るべき
ことがあればそれは残念ではなくなるが、あなたがいったいいつど ....
涙をふいた手を見つめて
胸を締める
責める


世間は
冷たいものだ

わたしが哀しくても
「うるさい」と
平気で言う

ものには
言い方というものがあるでしょう?

か ....
くちびるの次は
うなじ
その次は

そういった類いのものは 好きじゃない

あいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあいたいあ いたい
逢いたいのは痛みです
というテクストの 

 ....
2個で150円、
の うたい文句につられて買ったそれは
避暑地の出来事のように
ふわふわと軽く
わたしを照らし
黄色く、寄りそうのでした


夏の酸味と
ひとくち目の
甘い、甘い、 ....
たもつさんの詩集が届く。注文してから、すでに2ヶ月が過ぎていた。発送元には何の罪もない。メールで注文したのはいいが、自分のアドレスを間違って入力していたのだ。いつまでも連絡がこないはずだ。ネットは、す .... 最後まで
君の心のシグナルが
わからなかったボクを許して

その
深い瞳の色が
止まれ であるのか
進めで いいのか
点滅なのか
それとも
拒絶

ブラウスの
ボタンがひとつ ....
ショパンね
午後のダージリン
微睡みの中に
小さじ一杯の冒険心?
それとも
ただの気まぐれ?
スコット君(文鳥)に問いかけたら
肩をすくめて
ナ・マ・イ・キ
わかっているの
 ....
人の嘘で
鳥は空を飛ぶ
鳥の嘘で
ドアは人を
閉じ込める
ドアの中で
人は鳥を
飛ばし続ける

+

いつも
三人なのに
いつも
八等分
してしまう

+

 ....
夜の九時は風呂のにおいがする

できちゃった子供を風呂に入れる父
かこん
ざぱん
かこん
かこん

若い母、太った
高校のときより太った

写真をみてる
テレ ....
誤解を解いてはいけない
それが誤解であることを知られてはいけない
誤解は誤解のままでなくてはいけない
誰にも打ち明けてはいけない
それが誤解であることはあなた以外が知っていてはいけない ....
あなたの方で風が吹いている
わたしはわたしで知らないことばかり捜している
秋がそこらじゅうで溶けはじめるとき
空き瓶には夕くれが満たされるとき

幾つもの詩を繋げるようにして
わたしはあな ....
★ ボサノバ

   ぼさぼさに
   のばした髪

   ぼさっとして
   野放しのろば
 
   そこにあるうた



★ コンコルド

   鳥をまねて鳥になっ ....
雷鳴にかきけされてく「さよなら」と微笑みながら消え逝く夏よ



画用紙の上でちぎれんばかり手をふるは向日葵それともきみか



欠けてゆく月も満ちてゆく月も紙一重に映す海鏡


 ....
 



 萎れてゆく花ではなく




1.「ゆびぬき」


でんとうの 咲いてゆく中で

ちくりと刺さるところを
そっとつつんで
もう無い 
てのひらの形を
朝 ....
あなたを 美しいと 思った 秋の日
秋の日
あなたは ものごとを わたしの肉に
染み込ますように わたしを 叱るのでした

わたしは 朝露を 飲むように
あなたを 識る

遠くに 近く ....
気配を感じて
虫の音が止む
一瞬

あなたが
嘘をつく前の
静寂に少し
似てる

(黙れ黙れ)

通り過ぎた茂みから
虫の音はまた響く

(疑念のように)

夜は
み ....
また
しっぽが
挟まれた

自動ドアが
わたしのしっぽを
認めない

管理人さんが
困ったねえ
と言って
ちゃんねるを変える

新しい服を
買って
穴をあける

埋め ....
あなたに雨がふればいい
ブラウスが

やわらかく貼りついて
疎ましく思えばいい


あなたに雨がふればいい
ことばが
あなたを脱げばいい


小さな偶然を
言 ....
簑田伶子さんのおすすめリスト(295)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくが包茎だったころ- ZUZU自由詩22+06-1-5
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
リモネン、セプテンバー- たもつ自由詩11*05-12-31
セブン・ピース- nm6短歌505-12-20
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
靴下の夜に- nm6自由詩1105-12-12
【批評ギルド】_『愛の22』_瓜田タカヤ- Monk散文(批評 ...905-12-11
林檎葬- 半知半能自由詩405-12-2
おっぱい- いとう未詩・独白12*05-11-19
目を閉じる_7篇- nm6自由詩1205-10-28
ところでぼくは花束を忘れた- nm6自由詩605-10-22
くまつま- 大覚アキ ...自由詩1105-10-21
Y/M- Monk散文(批評 ...12*05-10-16
10月11日は過ぎてゆく- 蒼木りん未詩・独白9*05-10-12
順序- umineko自由詩3*05-10-9
グレープフルーツ- 望月 ゆ ...自由詩12*05-10-8
こっそりと白の時代〜たもつさん詩集に寄せて- umineko散文(批評 ...18*05-10-8
流星夜- umineko自由詩9*05-10-5
山の手- Monk自由詩405-10-3
小詩集「書置き」(十一〜二十)- たもつ自由詩37*05-10-2
リビング- ともちゃ ...自由詩11*05-9-29
呪文- Monk未詩・独白2105-9-27
約束- tonpekep自由詩27*05-9-27
けろっと(3)- umineko自由詩8*05-9-26
夏のフィラメント_- 望月 ゆ ...短歌15*05-9-25
列車のような連作- はな 自由詩16*05-9-22
秋の日- tonpekep自由詩14*05-9-21
夜の嘘- umineko自由詩7*05-9-21
しっぽ- 辻野克己自由詩805-9-20
あなたに雨がふればいい- umineko自由詩12*05-9-19

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