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瞳は今でも
汚れてもいなく
色褪せてもいないのに
それを気づく人は
母しかいなかった
私の求める人は
自分
を見て欲しい人だった
私が見ていなかった
私も自分
を見て欲しか ....
マドンナの曲を聴きながら
ずいぶん昔の土曜の夜を思い出していた
あのころは
車の窓から見るネオンは
きらめく宝石箱で
その宝石は
祭りのフラッペの氷
口に含んだら
砕けて
とけて消え ....
信号の青を見つめて
子供の頃に
なぜか
あれがすきだった
透きとおる青い光
あおいというより
みどりいろ
ゼリーの色
きっとおいしい色
夜の走る車から見た
夏の
ラジオのプロ野球 ....
賢い選択は
洗濯機での洗濯
どうせバカなので
賢い人のマネでもしようと
辺りを見回すけれど
手本にしたい人がいないので
バカで通していこうと思います
こんにちはと
挨拶したのに
....
朝
早起きのできない妻を
どう思いますか
あなたの運転は
とても上手で
ゆりかごみたいに心地いい
かまってくれるひとがいいなら
わたしじゃ駄目よ
なんだか
この仕事に飽きちゃ ....
開かなくなった国語辞典に
埃が積もる
もう勉強しないから
鉛筆削りの音だけがなんとなく快感
学校の先生は
いまだ粉だらけ
黒板もチョークもべつに要らないのに
それが似合うのは木造校舎 ....
涙をふいた手を見つめて
胸を締める
責める
世間は
冷たいものだ
わたしが哀しくても
「うるさい」と
平気で言う
ものには
言い方というものがあるでしょう?
か ....