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一度切りの湾曲をとうに終え
錆び果てたガードレールは死んだように安堵している
その影に紛れた舗道の一部は黒々と陥没し消滅している


その上空を傷付ける有刺鉄線、私ではな ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
ウェーブしたものをつくりたいと思ったことはあるか。わたしは、ある。それはまず滑らかでなくてはならないだろう。日差し例えば、うたたねをする準備ぐらいあってもいいだろう例えば、枕ぐらいあってもいいだろう。 .... くそ じじい と

おまえは また そのすこし 

ぽってりとした くちびるを ゆがめて

はきすてるように いうのだろう


なんだよ と


ふたりのあいだにある へだたり ....
秋になったかは知らんが
満たされない月に向かって吠えます
オレンジの灰が屋上の地面を転がってゆき
本当の地上へ、ダイブ
深夜3時になりそう
明日への特急が来るなら何故に荷物をつくらないの、と ....
ゆうぐれが
ひとつずつ死んでいく

さよなら、それでも
また明日
会えるといい。

なんども手をふる
彼は
東ばかりを見る



橙の
奥 ふかく
つめたく 
や ....
足りてない、といったらしい微笑の成分
絡みついていて、と、その後に流れている おんがく
これ以降は 仮眠を取る らしい
まぁ ちょっとくらい休んでも ねぇ。


視線の直射日光を、避けて保 ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があって山を越えると
東伯郡になって梨園に出て夏になるとおいしく食べられる
竹林の奥の井戸のトタン板 ....
 恋で埋める空き地を
 日が差さないとぼくは文句を言った
 音楽が流れる川のないところで
 水浸しになるだろぼくは手紙を送った
 物語の中にいるこれは嘘ですぼくは日記に記し ....
プラットホームの影が延びてく
人たちは皆幽霊みたい

電車の中は体温だらけ
みんないるのに安らかさもない

小さなころにわざと放した
人の心はさみしがりやで

窓に映った空は恋色
 ....
 正午過ぎには
 クリーニング屋がYシャツを届けにくるので
 僕は部屋で待ってます

          

           感動をお届けするために今日は ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
女の人と女の人が会う時の
一瞬の刑務所

風船を割りたいんだ
少女が持つ赤いまるい風船じゃない
ガオレンジャーで配られる
青く反射して歯がむきだしに笑っている風船

きれいにする
き ....
ガソリン浴びて火をつけられりゃ誰だって悲鳴を上げたくもなる
ああ悲鳴 それだ おれの耳に直接届くのはその声だ
燃えてら どっかの惑星じゃ燃えることもなかったもしれないが
ここ ....


るるる
時には名もないあなたを「あなた」と呼んでみる
「あなた」 あなたはふりかえる 顔のあるあなたは
時として 「あなた」ではあるものの あなたではなくなってしまう
時がある 「あ ....
近付くもの
未来を予言するもの
告白するもの
わたしはねむる。
つかさどれ、
つかさどれ、
わたしを煩わせるすべてのもの
ビッグバーンは跳ね上がる
冗長な呼ばれ方
土星の輪が曲がって ....
よくある職場恋愛で
なんとなく付き合い始めた
きらいではなかったけど
好きかどうかは判らなかった
暇でさびしいから
そういう理由で男女はいくらでも
付き合えるから
慣れてくると
いつも ....
あついことは暑いことだと夏はただ言って
10メートル先の水たまりを勝手に縛りつけた
彼はどこにも行けない身体をしているのに
もう一人の彼女がいつまでもそばに寄れないようになっているのは
た ....
倒れた自転車から音は聞こえない。

コインロッカーに花束を忘れてきた。

クレーン車の輪郭が闇に消える。

花壇の整列した花々で指先を切った。

低気圧、靴紐を揺らす。

埋められ ....
最近納豆食べてないと気付いた
胃がいたむ少女は考えているところ
ぼくが新しい自転車を買って
ひなたを避けようともせず駐輪したことを

約束まで12分あればいける
いくつものフィーリングを意 ....
ふらっとでいこう。

何にも迷わず。いや迷うのはいい。迷うのは出口を探すからだ。
ここは360度の透明な海。出口もなく。入り口もない。

誰かがドアのふりをして私のそばをすり抜ける。
おは ....
 熱を嫌う
 冬の午前十時
 錆びた手すりに
 もたれて
 こめかみを撃ち抜く
 動物園に火をつける



 噴水は枯れた
 飼育員の首吊り死体
 食らいつく ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
数学者は
0より小さい100の存在について考えながら

歯を磨き
大学前の坂道を登り
故郷の母親に手紙を書きます

今日は
0より小さい100の存在を確認するため
のみ市で
中 ....
気がつけば文字の抜けた 文からの逸脱と
毛玉の絡み合う不器用なセーターの下から
顔をのぞかせる隣家の猫が
ブロックのpieceを蹴飛ばして眠るように

温かい日の雨と屋根の向こうのテーブル
 ....
ばらばらに散らばっていた いろんな言葉が
ひょんな瞬間体に まとわりついてくるんだけど
でも
知らない女の舌が
僕の肌をすっと すべっただけで
またそれはすぐに ばらばらになって消えてしまう ....
早起きするとトクだってもんだから
誰かに惑わされてここまで
のこのこきたワケで
実際のところ淫猥な事実しか見えなくたって
 それが篭城
カキクケコの 
コのあたりで
リズムの狂いは致し方 ....
わたしはかつて
とてもあまくて湿った土から生えて
花を咲かせることをゆめみた
猫が足元におしっこして
とてもあたたかくてしあわせだった



ちがう土から生えてそだつわたしたちは
た ....
父さん以外の男の人の声が
この夜の主電源を切る場合だってあるというはなし
そっちとこっちの境界線で途切れたのは
ただの嘘っぱちだ
タイム・ラグが絶対的な温度差をうんだりしても
変わらず貯金箱 ....
絶対に望まないのが絶望なら
絶対に望むのも絶望だってば


     ループしたスカイウォーカー
     ループしたスカイウォーカー


端からいらない順番に並べてったらいつの間 ....
nm6さんの自由詩おすすめリスト(363)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あるカーブで- A道化自由詩3204-10-8
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1
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あくたいと_また、_その_こころ_の- 六一介自由詩12*04-9-25
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土の匂いを噛む- 自由詩13*04-9-10
摩天楼を待ってんだろう- 祐伸自由詩204-9-10
光線- 馬野ミキ自由詩29*04-9-9
卵を追う- カンチェ ...自由詩604-8-22
「六月の電車」- パール子 ...自由詩204-8-20
正午過ぎにはクリーニング屋がYシャツを届けにくるので僕は部屋 ...- カンチェ ...自由詩20*04-8-19
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
お出かけ女囚- 山内緋呂 ...自由詩6*04-8-13
器官Baby- カンチェ ...自由詩4*04-8-4
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なつ、と- あやさめ自由詩504-7-30
埋められた飛行機に乗っている- カンチェ ...自由詩14*04-7-30
待ち合わせ- 船田 仰自由詩404-7-30
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スローモーションの象- カンチェ ...自由詩12*04-7-29
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童話(春告鳥)- たもつ自由詩1304-7-25
80dB- あやさめ自由詩304-7-25
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早起きするとさ。- 示唆ウゲ ...自由詩304-7-24
(とびたつしゅんかんのとりのかたちの)- なを自由詩1704-7-23
よあけ- 船田 仰自由詩204-7-23
空がむしろ歩く- 喫煙変拍 ...自由詩804-7-22

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