すべてのおすすめ
ブリキのこうせんじゅうを片手に
いっしょうけんめい
ゆめなき夢をむそうするが
キャバクラのお姉ちゃんとえっちして
わすれちゃった、ゆめのなかの夢
しんぴなる
じゃあくなにおいが
鼻を ....
静かな
白い波打ち際の日
僕の息が風
少年は貝殻を探す
波と
鼓動が聞こえる
入道雲
笑いかけた日が
空を駆け抜ける
茜色の落ち葉を
歩道に叩きつけた日も
僕の息は枯葉を ....
君が おやすみ。と言ってから
僕が おはよう。と言うまで
こんなにも長い
時間を
僕はもてあましたまま
深い深い 暗闇に沈む
そしてまた ぼやけた時間の中で
追い ....
何事もなかった
そんな天気
昨夜あんなにも悲しくて
泣き叫んでいたのに
変わったことといえば
痛いほどに腫れている目
それくらい
雨でも降っていれば
もう少 ....
落第してゆく大人たちを
進級してゆく子どもたちが
通り過ぎてゆく
落第する大人たちは
進級することは過去にしかないと
思いながら
冷えた体で下を向いて歩いてゆく
丸まった背中が小さく ....
ずいぶん遠くまで歩いて
きみのクツはまるで
最初と違うカタチのようにみえる
たくさん土の上を転がって
きみの服はすっかり
元の色を失ったようにみえる
何度も傘が破れて ....
ピンクの木馬に乗ったのよ
とがってて
おしりがとっても痛いけど
とびきりピンクが
好きなわけでもないけれど
ピンクの木馬に乗ったのよ
不思議の国の入り口で
王様の目をし ....
オールドスクールなダンスナンバー
晴れた海岸線を
オープンカーですっ飛ばすような
晴れた休日の遅い朝
風呂上りに窓を全開にして吸う煙草のような
雨の日に
締め切った窓の内側で楽しむ珈琲 ....
想いは風の彼方
いつだって私を追い越して行く
つかまえようと急いでも
今の私には追いつけなくて
ただ風に吹かれ続け
空の青さに心哀しくするだけ
嘘つきのチョッピリビン
私の願い叶えておく ....
一片のことばに、
色がなくても、
それでいい。
一編の詩として、
彼らが息づいていれば、
それでいい。
どんなに醜い、
汚物であっても、
それで ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども
すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
俺の夢を喰って消化不良を起こした
そんな貘を捕らえるのは簡単さ
よっぽど腹が減っていたのか
喰い終わってすっかり夢の中
起こさないように
そっと近づいたら
両手足を縛って ....
ふるい手紙を火にくべたんか
けむたい朝に眼をしょぼしょぼさせとんね
一番遅くに寝たもんが
一番早くに目を覚ます
土鳩鳴いとるよ
くるくっく
卑しい国には正しい言葉なんてありゃあせん
....
あの娘はきまって
自分の両手の親指にだけに指輪を嵌める
自分の両手の親指にだけに指輪を嵌めるのは
自分の両手の親指だけが
実は作り物だからだろうか?
蛋白質の桃色に
透けて張り付く角質 ....
{引用=───それは全宇宙での
些細な惑星衝突なのだ
おまえとわたし
という星の}
角を曲がったとたんに
猫と目があった
どこにでもいるような
ありふれた灰色猫 ....
毎日いろんなかたちのバベルの塔の建設に関わる
或いは色々な種類の背伸びの仕方をおぼえていく
こつこつとレベルを上げ努力をし積み重ねるもの
それらに意味はあるだろうか
歴史のどの部分が繰りかえさ ....
人を好きになるのは、目に良いこと。
互いに目を見つめ心を読み合う。
昼に二人して野を歩けば、 ....
遠ざかる。
交わった足下の影は、
ゆっくりと離れ、
別れてゆく。
やがて、
影は消え。
水溜まりだけが、
きみを残している。
わすれない。
....
屋根裏から、
聴こえてくるあの音は、
きみが還ってくる、
その足音なのか。
紅茶を淹れて、
待っている。
きっときみは、
冷え切っているだろうから ....
ひとりぼっちの
ぼくは
そっと
かなしみを覚えます。
キーボードをカタカタと叩いて
あいのうたをつくります。
きみだけにこっそり孤独を
伝えます。
ひとりぼっちでない
ぼくは ....
ガラスの割れる音に気が付き起きる毎日
命綱なしで挑む世界の破壊神
黒い沼に一粒おちた血の涙は
瞬く間に血の光景を広げていく
二酸化炭素濃度100%
夢の中見えて ....
よく喋る温かい君の肌は遠くの転換点に於いて何処を通過していくのか
酔い覚めの軽い足取りから目を覚ますといつの間にか越えてしまっていて、楽しむことも出来ない肌触りを懐かしむ、歩道橋の上、今にも落ちそう ....
子持ちパンクは二十歳になるところで
子持ちパンクはマリアって言うありふれた名前で
子持ちパンクはもう刺青がきらいで
子持ちパンクはお菓子の刺青シールが好きで
子持ちパンクは ....
手で触れようとすると崩れてしまうおそれがあります。
できることならば遠くから眺めているのがよいでしょう。
*
雨だれ
雨の音がするのです。
理由はそれだけです。
....
何も考えない
何も考えないようにする
思考と体を元通りに重ならせよう
扉を閉じて、鎖をからませて
鍵をかけよう
もうすぐきっと元通り
貴方が此処にいて私の髪を撫でいじり
夕日は窓からうっすらと赤紫の光を私達に浴びせ
なんでもない日曜の穏やかな安らぎの時間
ゆっくり息をした 壊れてしまわないように
貴方の鼓動がゆったりと私 ....
いま生きているんぢゃない
老いぼれただけだ
老いぼれただけぢゃない
恵まれているんだ
恵まれているだけぢゃない
赦されているんだ
赦されているだけ ....
金色のマルボロもあるし
セブンスターだってあるよ
暖かい珈琲も
エクレアだってあるよ
緑茶も和菓子も揃っているんだ
ドアにはいつも鍵をかけずにおいてあるよ
パソコンは高速回線で苛々しな ....
空を見て
僕を見る
僕の生きる
今日を思う
今日を思えば
昨日に沈む
昨日に浮かぶ
君の姿
今日の別れが
遠くなる
....
プロレタリアは
自分が
籠の中に入っていることに
きがつかない
出たいとはおもわない
餌はふってくるもの
水はながれてくるもの
かわいそうな
プロレタリ ....
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