すべてのおすすめ
息を切らして
汗を流して
漕ぎだす足 右、左
急な坂道、狭い路地裏 朝夕に

駆ける、駆ける
風になって
走る、走る
廃線の 鉄道の{ルビ跡道=あとみち}

青い背中に
いったい ....
ガラスに溺れている
他愛のない光の粒
漫画のような宇宙と
十月に揺れる何かを
五線譜のお皿に
のせたまま

すべての嘘が
優しくほほえんで
窓辺に腰をおろして
待っている

海 ....
風に
どこまでゆくの?
と尋ねたら
 わからないけれど
 吹けるところまで
と返事をして
どこかへ行ってしまいました

雲に
どこまでゆくの?
と尋ねたら
 わからないけれど
 ....
振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること

振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること

多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛な ....
うは
お前の言ってたとおりだ
あるよ
間違いのない木漏れ日和

信じられないほど柔らかに吹く風も
明日を語らっているような
木の葉のさざめきも
目を奪う光の木漏れ日も
あぁ
なんか ....
夏に行こうぜ
ここは冬だから
気持ちよく行こうぜ
やたらと晴れた
朝に行こうぜ
冷たいカフェオレ
バスケットに入ったサンドイッチ
みかん
は?
みかんはダメダメ!
夏だ
夏だよ
 ....
ぴょぴょがあふれたら、
もうきせつです。
ばすけっとにつめこんで、
のはらにでおでかけしましょう。

みんなまっていますよ。
さあはやくじゅんびをして、
 ....
一昨日のこと
フセイン元大統領に
死刑判決が言い渡されて
我がことのように怖かった
まだ控訴の道が残されており
死刑が確定したわけではないが
とうとう来るべきものが来たようで
私も覚悟を ....
私の町
海辺の港町
夢うつつに波音で目覚めて
窓を開ければ
かすかな潮の香り
胸いっぱいに深呼吸して
優しい海で満たして
一日が始まる

私の家
高台の一軒家
階段を下りると
 ....
計算外の出来事が方程式の上を埋めていく。それほどのこと。滑らかに、滑るようにして動いていく景色を、雪のよう、と思ったのは。確かに伝わっていたように思う。

手を合わせて、あるいは重ねて。次第に動け ....
ホットコーヒーにミルク、そして砂糖を入れて
よ〜くよ〜くかき混ぜる

俺のかき混ぜるコーヒーの底にはいつも砂糖が溜まっている
喫茶店のコーヒーでも 家で作るコーヒーでも
あれこれとかき混ぜ ....
 久しぶりに実家に帰って
 久しぶりに会った父は
 ずいぶん小さく見えた

 もともと口数の少ない人だったが
 いっそう無口になっていて
 母が買い物に出かけてしまうと
 これといって話 ....
三十三年前に死んだのは
三十三通りの死に方をした金魚

三十三丁目の夏祭りで
すくわれなかった金魚

三十三丁目の夏祭りで
すくわれて放っとかれた金魚

三十三匹のミジンコを
食べ ....
ペンを投げ出して
仰向けに寝転がった

蛍光灯の周りを
一匹の蛾が
縋りついて飛ぶ

あの蛾が
光のもとで半狂乱に
踊り狂う姿は
今の僕と同じようで
眩暈がしてしまう

現実 ....
中国人の女の子が
俺をじっと見ている
秋晴の真っ青な空の下
バスは
俺たちを乗せて
ゆっくり坂道を登ってゆく
母親が
女の子の目線をおって
俺と
目を合わせ 微笑む
 ....
              ―刺青


そこには船があって
ずっとずっと遠くで
何かを引きずりながら
航海を 続けている

そこには涙があって
ずっとずっと近くで ....
心がもう
使い物にならなくなってしまった
と言いながらも
あ、
涙 流れてる


何もかも捨てたつもりでも
夕陽は
別腹らしい
飲み屋を出たばかりの 
ほてった{ルビ頬=ほほ}を夜風に受けて 
改札に入ってゆく 
友の背中を見送っていた 

気がつくと 
「友情」という像の前に 
僕は独り立っていた 


 ....
雨が降ってくると
金沢を思い出します。
金沢は年間六十日しか
晴れの日がありません。
大体曇りか雨です。

空はいつも
ブルーグレイの薄雲がかかっています。
雲のない ....
わたしたちぬけがら
中身なんていらないわね

足してふたりで十分

本当に欲しいのは皮でしょう

内側は暑苦しくて困るわね
ここならそんな心配ないのにね


だめだめ
間違えて ....
*
遠くでぼくらが病んでいる


十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのよう ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
 
ずいぶん遠くの方で
誰かを思うのが好き


バーゲンプライスのある本屋で
ポエトリー&ハーツ
と書かれたペーパーブックに目をやりながら
これは これは
ずいぶん遠くの誰かが
 ....
明るい夜も、暗い夜も、それぞれに色々な夜があったけれど。


遠く回り道をするように。言葉が言葉からそれからを選んでいくように、一瞬だったものを、ふと、足を止めて拾い上げてみれば。もう、「それか ....
この土地が
湖や海のやうに
青空や星や月を
映さないからといつて
卑しめてはならない


何といつても
この土地には
{ルビ人間=**}が住んでゐる


夜の闇しか映さない
 ....
おれは今日
すれ違った女子高生の
毛先15センチの緩やかなウェーブが放つ
甘いフローラルの香りに潜む閃光に
一撃で命を奪われてしまいたい
そんな気分なんだ

ベギラマ一発で瀕死に陥ってし ....
どこにでも行ける
風になりたい
遠くへ行ける
風になりたい

どこにでも飛べる
光になりたい
速く飛べる
光になりたい

風や光は
人間ではできない
すごい力をもっている
そ ....
意地の悪い赤信号に捕まって
またこの街の風に乗り損ねた
こんな時に君ならば
一体、何て言っただろうか

君が好きだった歌を聴いて
あの日の匂いは思い出せるのに
2人の時間は止まったままで ....
透明の骨格を保った液体で
湿度はまったくもって不充分
そのままに飛行機雲を呼んでいる
商店街の爆発を悲観している




鳥の歩行
ジャブのけん制をしながら
意思の疎通でエンコード ....
リチャードカールソンは言った
期待を捨てれば
自由になる と

あたしは頷いた
自由になるためなら
何でもする と

けれど彼は言った
自由になれるという希望が
また期待でもある ....
十さんの自由詩おすすめリスト(280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
55、自転車_【じてんしゃ】- 雨宮 之 ...自由詩9*06-11-8
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海辺の町の- 夕凪ここ ...自由詩17*06-11-8
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溶けない砂糖- 新守山ダ ...自由詩306-11-7
ブゥー- 大覚アキ ...自由詩206-11-7
金魚- 肉食のす ...自由詩206-11-7
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命の力- ぽえむ君自由詩10*06-11-1
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