すべてのおすすめ
中央改札を出たら
階段の手前にいくつかの柱がみえる
その陰にぼんやりと
いつも誰かが待っている


少女だったり、サラリーマンだったり
学生服だったり、主婦だったり
日替わりで、何かを ....
 風景だけが投げ出され
 約束だけが投げ出され
 虫の音だけが湿っぽく
 すごした風景を箱庭に
 閉じ込める


もう春、 桜は見ない
もう影、 五月雨を待たない
もう夜、 日光の鏡 ....


おいらはみてのとおり ただの灰皿だよ

なんにもしちゃいないのに

おいらを目の仇にする奴に

とう ....
全てのいろが

変わっていく

はざまで、ふたり

確かな、ぬくもり

感じながら
天王寺動物園に
桜が咲いて
カラオケの音量が
最大になった日

僕たちはアポロの前で
待ち合わせた
どこに行く当てもなくの約束
ただ一緒にいたかったから

もっとたくさん、桜がみた ....
記憶と想い出は
にていて、ときおり
くべつがつかなくなる

枝に懸かる
満月
いま、そこにあるのに 
想い出のようで
あの 夜のように
そう凍るように美しい

ひゅうと、あしもと ....
修験者じゃない私は
望遠鏡ごしに
視線を投げ入れる


遠い異国の景色のようだ
アルバイト帰りの夜
いつもこのホームで
手を振って分かれた

僕は石切まで準急で
君は高安行きの各駅に乗り換えて

左右に分かれてカーブへ向かう
君の各駅停車が傾きながら夜景に溶けて
 ....
涙がつたっていた
朝のことだ
見ていたのか
夢を

(思い出せない)

遠くから鈴の音
昨晩のことだ
届いたのか
手紙が

(治らない)

涙がつたっていた
朝の風が
 ....
皮膚が邪魔だ
熱だけが祭りのようで
街灯までが青白く貫く

ああ、皮膚が邪魔だ
この世界と私を
容赦なく隔てる

この外套を捨て去ってしまえば
多少は見苦しい液体を
ばら蒔くかも知 ....
君は
占いに出てくる星座しか
知らないというのに
アルタイルとヴェガには
とても詳しくて
毎年、同じ物語を
飽きもせずにロマンチックだという

私は
二星間、14.428光年を
冒 ....
港を背に
路地を抜けると
山の中腹に向かって
道は登っていく
海からの
北風を受けて
枯れかけた草むら
そこにあなたの
標がある

数えるのはもうやめた
齢だけじゃない
なにも ....
手をつないで
蛍を見に行ったのだけど

あまりにも きみどりの光が舞うから
僕は天地を失いそうになって

繋いだ手を
ぎゅっと握ったのです

そうすると
君もぎゅっと握ってきたので ....
無邪気に咲きまくる
咲きまくる無邪気
今日、両親から荷物が届いた

シャケは辛塩で、焼くと真っ白になる
タラコは無着色で、見た目はマズそう

これら北海名物を口に運びながら
函館山に打ち寄せる
海峡の早潮が岩に砕けた白濁の泡 ....
「ご」が不要 海に架かる
一番長い橋に向かう電車
無人駅で降りると
星空に冷やされた風が肩をすり抜ける

頬がほてってくるようで
駅からずいぶん遠くまで歩いた
通学路を思い出す

一度だけ手を繋い ....
窓の外は少し北風の吹く夕暮れで
これから南極老人星を見ようと
大きなパラボラのあいだを抜けて
昔、友をなくした修行者が
涙で掘り抜いた文字があるという
岩屋のあるこだかい丘に
向かおうとし ....
「今年はまだ、秋の夕焼けを見ていないね」と、
閉塞前線気味の雲を見上げながら
不満げに君はつぶやく

僕は天気に関しては
何の心配もしていなかったので
うん、と生返事をすると
君は不機嫌 ....
はじめてこころのなかに
さいたたんぽぽのはな

かぜにからだをばらまいて
ぶんしのように
げんしのように
そりゅうしのように

たびにでるたび
かけらひろいあつめるたび
(霧がする ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ

砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
千波 一也さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
駅:難波- たりぽん ...自由詩8+*05-9-3
_誰もいない箱庭- たりぽん ...自由詩6*05-9-1
灰皿の冤罪- たりぽん ...携帯写真+ ...9*05-8-31
砂丘_19時07分- たりぽん ...携帯写真+ ...7*05-8-27
駅:あべの橋- たりぽん ...自由詩9*05-8-24
さくらの想い- たりぽん ...自由詩6*05-8-15
投入堂- たりぽん ...携帯写真+ ...9*05-8-13
駅:布施- たりぽん ...自由詩7*05-8-13
傷という祭り- たりぽん ...自由詩8*05-8-10
この皮膚がなければ- たりぽん ...自由詩14*05-7-23
光年の彼方- たりぽん ...自由詩6*05-7-7
連絡船・函館- たりぽん ...未詩・独白3*05-7-3
ほたる・樗谿(おおちだに)- たりぽん ...自由詩11*05-6-13
梅雨入り前- たりぽん ...携帯写真+ ...705-6-10
小包み・函館山- たりぽん ...未詩・独白5*04-12-12
告知- たりぽん ...携帯写真+ ...404-12-11
朝もや・信貴山- たりぽん ...未詩・独白704-12-6
星よりとおく- たりぽん ...自由詩7*04-10-22
おかしくて笑うと- たりぽん ...自由詩4*04-10-14
飛翔する種- たりぽん ...未詩・独白7*04-10-11
あのポスト- たりぽん ...自由詩20*04-10-10

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する