駅:布施
たりぽん(大理 奔)

アルバイト帰りの夜
いつもこのホームで
手を振って分かれた

僕は石切まで準急で
君は高安行きの各駅に乗り換えて

左右に分かれてカーブへ向かう
君の各駅停車が傾きながら夜景に溶けて
ほら、銀河鉄道のようじゃないか

言葉に出来そうにない不安と
胸を締め付ける寂しさに
唇を渇かしながら

僕には行方を追うことすら
出来なかった


自由詩 駅:布施 Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-08-13 00:08:40
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