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込み上げてくる何か
押し寄せては私を浚う
思考を破壊する物体
螺子が外れたら止まらない
何度部屋を壊せば
この心は落ち着くのだろう
後悔しか残らないのに
左手首に付けた軌跡
これは ....
雨に降り込められた金魚鉢からみる世界は
刹那をその胸に刻印するように
モノクロームに沈もうとしている
埃っぽいアスファルトをひっくり返しにかえるの詩が
あめ あめ 雨と謳っている
コンク ....
さっきから君のことが
好きでたまらないと思っていたが
さっきより君のことが
好きになっていることに気がついて
こりゃもう仕方が無いので
風船みたいにいつか割れちゃうのかな
なんてのんきなこ ....
その女の乳房は
四月の桜のように満開で
うすももいろの
空にも恥じない明るさである
肌色は世界に開き
柔らかな匂いで部屋は満たされる
私は小さな白磁の杯で
そうして
お前の笑顔を嗜 ....
イーサ・ダラワの七月の浜辺には
遠い国の浜辺から
いつのまにやら波が攫った
いくつもの言葉が流れ着く
嵐の後にそれを集めて歩くのが
灯台守のワロの ....
押し寄せてくる波
セピアに染まらない記憶
誰も助けてはくれなかった
今でもフラッシュバック
華麗なダンスで私を慰めて
寡黙に待ち続ける憧れの日々
先に光さえ見えないけれど
空想でもい ....
色画用紙に一日の花を描くよに
夏服の少女の贅沢なアトリエは
少し柔らかなメイプルの
敷き詰められた木床の上で
重なるパウダービーズのクッションが
転がる足先まで受け止めた ....
すべてが終わると
その町にも銃を担いだ人たちがやってきた
彼らはこの国の言葉や
この国の言葉ではない言葉で話すものだから
町の人々はますます無口になった
少年は喧騒と沈黙でごったがえ ....
ピエロの「ぴ」は
ぴゅうって吹く風の「ぴ」
ピエロの「え」は
えーんっていう泣き声の「え」
ピエロの「ろ」は
色も形もなーんにもないロマンの「ろ」
じゃないことは解ってるんだっ ....
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