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いい声で、雨だれよりもいい声で啼くから
つい可虐心に火が付いてしまう
だからなのかお前はつれない、「雨より深く愛してみてよ」
って云われても出来る自信はないな
てが腐りそうだね、繋いだ温度で、 ....
硝煙の匂いが立ち込めている。
路地裏の狂気。

それは、
てのひらに収まるサイズ
の。

あぁ、しんでしまいたい
こんな雨の日は。

死んでしまいたい
しんでしまいたい、よ

 ....
どこからか聞こえるツィゴイネルワイゼン。
あれは胎児の夢だろうか。

喪失は永遠で、永遠は…
永遠は何て定義したらいいのだろう。

永遠とは、きっと何かを失うことだ。


「この世界 ....
一日、眼鏡をせずに過ごすとぼんやりした視界に慣れてしまうので困る。
会議中、手元の書類文字が動いたと思ったら蟻だった。


(どうしてお前、こんな処に居るのだい?)


無慈悲な左指は動 ....
ひとり立ってた。
ひとり待ってた。

誰も居なかった。
誰も来なかった。

ひとり

待ってた。

空は晴れてた。
雨が降ってた。



ひとり



頬にぽつり ....
私がもし此の世から居なくなったら
君はどうするんだろう
どれくらい泣いて
どれくらい取り乱して
どれくらい…
どれくらい死にたくなるんだろう

怖い

私のせいで君がそんな辛い想いを ....
二人並んで立っていたって
魚眼レンズならばキスが出来るデショ。

気が付いたら胎内に居たんだ。

ここはそう、愛すべき肉の中。
そしてこのオレは肉の塊り。
愛すべき肉の中の肉の塊り。
 ....
目に焼き付いた
あ  お ぞ ら は澄み切って俺を殺す。

置いていかないで

影が濃くなって雲が空をよぎる
目を突き刺す空は狂気 極上の

いってしまわないで

すべて黒に染めて ....
「今、伝えたいのは…」

「伝えたいのは?」

「す、で始まってき、で終わる言葉」

「うん?」

「…すきやきかもね」

「ベタだなぁ、」

「…すみびやき、かもね」

 ....
淡々と青空は灰色にけぶる
呼吸を止めたまま じっと動かずに
生きていることを不思議に思う僕は

よく冷えた死臭のするこの部屋で
小さな小さな段ボールを抱えて立ち尽くすのだ

耳 ....
白く甘い夢は砂糖菓子の狂気。


「おさとうを、あめ、に溶かしたら、たんさんすいができる?」


白く甘い、夢。


「おさとう、を、あめ、にとかしても、たんさんすいはできないわ」
 ....
私が心から愛している人が
同じように私を愛してくれるなんて
本当に素敵だな

すごくすごく好きだから
偶にまだ慣れないんだよ

君が居て欲しい時
当たり前に傍に居てくれるこ ....
狂いそうなくらい朝から心臓がドキドキ云ってる。
読みかけの本、栞を挟みなおして読もうとしても頭に何も入ってこない。

あと何時間…目覚めてから何十回めのカウントダウン。

落ち着かない。兎に ....
1.死ぬ瞬間まで死について考えて、考え抜く。それを言葉にする。
それを不特定多数の人に発信し続ける。

 死ぬ瞬間、と一口に云っても、私がどういう風に死ぬのかなんて分からない。早々に交通事故死か ....
繋いだ手に力を込めて祈った先に赤いそら。

一生守るよ、なんて言葉の呪力

約束ならば私より先に逝かないで。



黒く塗られた爪から夜が逃げていく。

だから

繋いだ手に力 ....
基本的に自分の事が嫌いです。

だからそんな自分が福祉の仕事に就いてていいのかとよく思う。
自分の事を汚れきった雑巾みたいに考えている人に
支援も介助もされたくはないよね。

でも人間は、 ....
私は事故の翌々日で頭も痛ければ吐き気も酷い
首は軽く鞭打ちで背中の打撲も痛い痛い痛い。

君はといえば、酷く腰を痛めているところ。

どう考えたって、
デートなんかしている場合ではないけれ ....
頭から血を流した鳩が
白くつめたいコンクリィトに横たわる。

いつか見た死の形

それは何故かリアリティがなくて
置物みたいに思えた。

どうして飛ばないの、
お前は鳩でしょう?
 ....
溝のないタイヤ
水溜りでくるり滑って
私は今、空を見ている。

頭から着地
或る意味とても器用
ぼんやり口をあけて雨を受ける。

どくどくと心臓
ごぽごぽと水音

側溝にはまると ....
「嗚呼、空が落ちる」

「落ちる筈がないだろう」

「あの水溜りを御覧よ、ほら空が、」



ソラガオチル



「水中遊泳とでも洒落込む心算かい?」

「なにが ....
断片で世界は出来ている。君と僕もそうさ。
夢の中で君の声を聞いた気がしたんだ。
白い夢だよ。さらさら淋しい風景の白い夢だよ。
君は僕に手を差し伸べて云ったんだ。

「私は貴方を救えるかしら? ....
(触れれば痛いことが分かる
分かったうえで君はいつも愛してくれる)


肩に重く圧し掛かるポラロイド670AF

一人でならばいつも平気で柵を乗り越えるけれど
迷惑はかけられない ....
哀しい夢をみた。


逢いたくて夜中に君の家の扉をたたく。
君はまだ眠りのなか。


刻々と時間は過ぎる。
私は扉をたたき続ける。
夜中のはずなのに門限が迫る。

12時が近付く ....
私の目に映るものの中で一番多いのは貴方
それは間違いないんです

だって本当に好きだから
一瞬でも目を離したくない

子供みたいな体温の
貴方の頬を両手で包むと

なんで ....
絶望を映した水溜りにひとり沈んでいく。

電線が、

そこには写りこんでいてひょっとしたら
水溜りに呑まれていく自分の、
手や肩に引っかかるかと思ったのだけれど
意外にもそれはやわらかく ....
しとしと そぼ降る雨が好き
だから 大きな音で眠りを乱す雨は嫌いだよ

咳のし過ぎで横隔膜が狂ったみたい
咽喉は切れて血が出そうだ

伝えたいこと まだ半分も伝えていないのに
 ....
新しく傘を買ってご機嫌
都合の良いことに彼氏は雨男
天気予報も雨

それなのに珍しく空は青

貴方に逢う日は8割方、雨なのに
傘さしたいのに!!

光化学スモッグ 空を埋 ....
1.シャボン玉で人を呑み込みたい
2.今日の空模様を雨にしたい
3.死を見続けていたい
4.それでも強く生きていたい
5.金魚と話がしてみたい
6.片目のジャックと黒猫を友達にしたい
7. ....
あぁ、こんなにも愛していたのだ

零れ落ちてしまった言葉
繋いで離れた手の隙間
水面にたゆたう魚の骸

初めて逢ったのに君はもう骸だった

ぷかぷか浮かんで
ぷかぷか沈む ....
恋月 ぴのさんの朽木 裕さんおすすめリスト(119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いつだって理由なんてなかった。- 朽木 裕自由詩2*06-7-30
2.低温火傷- 朽木 裕散文(批評 ...3*06-7-21
1.難問(アポリア)- 朽木 裕散文(批評 ...3*06-7-17
或る蟻の葬列- 朽木 裕散文(批評 ...2*06-7-16
羊水- 朽木 裕自由詩2*06-7-13
君の横顔を眺めながら思っていた事- 朽木 裕自由詩2*06-7-12
ただの肉の塊- 朽木 裕自由詩2*06-7-10
あ__お_ぞ_ら- 朽木 裕自由詩2*06-7-6
散文みたいな恋をする- 朽木 裕散文(批評 ...4*06-7-4
レイニーきみのことあいしてた- 朽木 裕自由詩4*06-6-28
ウィルキンソンの雨が降る- 朽木 裕散文(批評 ...2*06-6-27
来世も一緒だよ、きっと- 朽木 裕自由詩2*06-6-26
きみがいてよかった- 朽木 裕自由詩2*06-6-25
死ぬまでにしたい10のこと- 朽木 裕散文(批評 ...3*06-6-21
黒い深爪- 朽木 裕自由詩3*06-6-19
私は私を愛せたらいいな。- 朽木 裕未詩・独白3*06-6-17
キス- 朽木 裕自由詩3*06-6-12
鳩とコンクリィト- 朽木 裕自由詩1*06-6-11
雨色雑記- 朽木 裕自由詩6*06-6-9
誰かあの駒鳥を殺して- 朽木 裕自由詩3*06-6-6
まほろば- 朽木 裕自由詩2*06-6-5
気付けば空は五月- 朽木 裕自由詩3*06-5-31
哀しい夢をみた- 朽木 裕自由詩3*06-5-27
私の目に映るもの- 朽木 裕自由詩5*06-5-24
赤い水溜りが誘う- 朽木 裕自由詩1*06-5-22
小糠雨- 朽木 裕自由詩3*06-5-19
光化学スモッグ_空は青- 朽木 裕自由詩1*06-5-12
百行書きたい- 朽木 裕自由詩4*06-5-11
緩やかに紐解かれる休日の午後- 朽木 裕自由詩5*06-5-6

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