すべてのおすすめ
久しぶりに実家に戻ると
父はまた少し小さくなっていた

質量保存の法則というものを
信じるのであれば
生真面目に生きることを止めようとしない父は
きっと
何処かで
何かを
与 ....
老人ホームの送迎車から
半身{ルビ麻痺=まひ}で細身の体を
僕に支えられて降りたお婆ちゃんは
動く片手で手押し車のとってを握る

傍らに立つ僕は
宙ぶらりんの麻痺した腕と脇の間に ....
5本の指を
2本にしたり3本にしたり
左手の指だけを動かして
おかあさんの言葉は難解ですね

2本はふたり
3本は3人
ではなくて
子どもが3人
親と子ども
でもなくて
 ....
水平線をながめて
二リットルの水を浴びる
空と海の間の
相容れない一本の線は
わたしたちに にている

つまさきを砂に沈め
光を背にあびる
水はしみこみ
かわき
そして きえる
 ....
さあ なにを言う
きらきらと
輝き疲れた
君らに。

なにを言う
風の香りだけを
語る俺が。

なにを言う

蛙と
野ネズミと
そして
向日葵の咲く
この土地で。
わたしの体の真ん中に
小さな芽が
顔を出しました

わたしはその芽を
大切に大切に
育てようと思いました

その芽は私の体から
養分を取るので
わたしは土になりました

数ヶ月 ....
きつく結う、
わたしの髪を、
わたしには見えない後ろ側で、
わたしの髪を、
きつく、結う、
その役目だった指々を、
ふと慕う、一日の終わりに、
嫌な煙草染みた髪を強く洗う、
 ....
にぎりつぶせることを
しっているので ては

づっと こぶしのままだ

ひらいたら
つかみかかって
ひきづりだして

やるか
やられるか

てをださないかぎりは
てを ....
月も霞み掛かっててしまって
君にも届きそうにない
街は流れる光であふれて
僕は溺れそうになって

色んな事そんなふうに
眩しく見えるのは
君の残していった影がまだ
この部屋に落ちている ....
友達と仲直りをした娘は
昼食を食べ終え
さっさと青空の下に飛び出していった

子供同士っていいね
うん

娘たちは今ごろ
どのあたりを走っているのだろう
昨夜の小さなほころび ....
大きな花火があがります。

小さな花火もあがります。

中くらいの花火もあがります。


きらびやかな色という色が

夜空を照らすのではなくて

夜空を背景にして

星の合間 ....
強くなると言う事は
自分の弱さに
うまく付き合っていけるようになる事。
君の笑顔は解読不能

そして
天気記号の元になる


君の涙は解読不能

そして
前文明を葬った洪水の元になる


君のメールは解読不能

そして
現代の学者を悩ます ....
いくつか 折りたたんでいくうちに
角が たくさんできるから

どこかの角で
会えればいい

続かない我慢が
言葉を避ける

触れるものは きちんと
きちんと きちんと
 ....
アイラブユー

「アイラブユー」なんて遣わない
日本人として遣えない
恥ずかしすぎて遣えない
「愛してる」
もっと遣えない
遣えるヤツは日本人じゃない

アイラブユーってなんです ....
田圃に水が張られ
田植えもほとんど終わった。

これまでの鉄筋巣箱を捨て
庭付き一戸建て官舎に住んでいる。
職場まで車で5分
渋滞など無縁である。

田圃の上を
オハグロトンボがひよ ....
悲しみが生まれた頃は
見えないものなのです

それは
徐々に姿を現すのです

時間が経つにつれ
小さくなることはありません

同等の質量を維持したまま
心の真ん中に居座り続けます
 ....
からっぽだから
蒼いの

とうめいな翅を
ふるわせて
飛んでいったから
からっぽなの

埋めようとして
あなたが
抱いてくれたとしても
満たされないの

満たされない ....
ワイパーが傷んでいるから
拭いきれない水滴で視界がぼやける
思わず停めたパーキングで
いらだちが募り空をにらみつけた

そう これが私なんだ
些細なことに感情を左右されて
 ....
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
まめのこ は 
ぽくぽく 
つち の おうち
で ゆめみてる

どうなるのかな

しろい おうちには
みんな と いっしょ

おおきなて
に つかまれて いまは

ひとり ....
巻き貝がひとつ

ポケットに
巻き貝がひとつ

貝殻は
ただ 黙り込んで
ポケットの中

あの時の海も
その時の海も
もう 何も語らず

ただ 黙り込んで
ポケットから 取 ....
言う男 の 言う が
ぷかぷかと空に浮かんで
言う の 雲になり
言う の 雨を降らせる
言う男 は 言う の雨にうたれながら
言わない
言う男 の 言わない は
地面にこぼれて ....
西の空の
あの薄桃色は
今日を
黙って許してくれる
と いうしるし
明日を優しく
連れてきてくれる
と いう約束
大きく大きく
愛されている
ぬくもり

光る機体が
傲慢に突 ....
自分の背中を
自分で押すっていうのは
かなり難しいことなんだけど
人間だけが
その方法を知っているんだ
寂しいとか
助けてとか
そんな弱音を
声に出しても
今夜はきっと大丈夫

騒がしい雨たちが
すべてを
掻き消してくれるから

だから
言ってはいけない言葉さえ
そっと
つぶや ....
飛びたくて、飛べなくて、
逃れたくて、逃れられなくて、
おれたちは窓から堕ちてゆく。

毎日と一日と、ありったけの今日。
翼がないおれたちは羽ばたくしかない。
この腕で ....
片付けた くつ箱の
外に 放り出された

ビルの舗道
駅の時計
ごふん

先を 急いでいます
あらいばは こんでいて
海辺は 遠くて

あっちへ 行こう

埋められた ....
1.


先を急げば
見失うものが沢山あるけど
先回りして
待つのもいいかな
なんて思うこともある


2.


夏の日の雲は
柔らかくて大きくて
わたしの悩み事 ....
それは追いたてられるような感じ
逃げても逃げても
どこまでも追いかけてくる
果てしのない鬼ごっこ

それは流されるような感じ
遡ろうともがいても
急な流れに飲みこまれて
なす術もな ....
yakaさんの自由詩おすすめリスト(215)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
法則- たもつ自由詩1305-6-26
手像の指- 服部 剛自由詩9*05-6-26
リハビリ- yo-yo自由詩505-6-25
夏のからだ- 竹節一二 ...自由詩305-6-25
君らに- 草野大悟自由詩3*05-6-24
わたしは土になりました- 自由詩11*05-6-23
シャボンの陰- A道化自由詩1105-6-23
会社で_- 砂木自由詩6*05-6-22
君がまだ- 自由詩405-6-21
青空- たもつ自由詩1405-6-21
花火- ブルース ...自由詩7*05-6-21
つよさ- 月山一天自由詩13*05-6-21
解読不能- jei自由詩205-6-19
つばさのゆくえ- 砂木自由詩11*05-6-19
アイラブユー- 加藤泰清自由詩405-6-19
田舎- 草野大悟自由詩8*05-6-18
悲しみの輪郭- フォマル ...自由詩12*05-6-18
うつせみ- 落合朱美自由詩11*05-6-17
通り雨- 落合朱美自由詩11*05-6-17
ムーニールー- ふるる自由詩35*05-6-17
こまめの_まくらもと- 砂木自由詩11*05-6-15
ポケットに- こむ自由詩105-6-13
言う男- たもつ自由詩905-6-13
そら- さち自由詩12*05-6-13
勇気- フォマル ...自由詩5*05-6-12
6月の雨- フォマル ...自由詩10*05-6-11
「_落下笑。_」- PULL.自由詩4*05-6-11
迎える夏- 砂木自由詩9*05-6-11
人生はたぶんハイキング- 落合朱美自由詩13*05-6-11
日常- 落合朱美自由詩4*05-6-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8