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レモングラスの川べりから
青い星座を辿ってきたのですね

稲妻をたたえた雲は
あと少しで追いつくでしょう

細いボトルには少しのお酒が残っていて

薔薇の庭にぐるりと張り巡らされた柵
 ....
教えてほしい 
あの空の青みの 
ほんの隙間の翳りの中に 
何を見いだし詠うというのか 

たおやかに流れる川の
水底に沈む
ひとかけらの悪意を
掬って頬張った 
その後の嗚 ....
コンコンとドアをノックします
お使いですか? 誰か居ますか?

返事が来るまで私は待ってます

コンコン、コンコン
お元気ですか? 生きてますか?

小さな箱から声がするまで待って ....
どうしようもないものが
わたしをはてなくめぐるとき

あなたはなにをしている
夜から朝に変わる蒼をみつめるとき
わたしは夜のくらげさえしらない

残されたものだけが疼いている
意味のな ....
うふふふふ。
いいもんだ。
もう引き返さなくて良いのは。


良かったじゃないか。
僕なんかの思い通りに
ならなくって。


すべてうっちゃらかして、ぶらぶら。
ご近所の真っ昼間 ....
   月ではまだ
   冬の初めで季節が
   止まっているようだった


   浅い眠りの合間に
   この頃よく、夢を見る
   凍えたままの月面で
   あなたをこの腕で抱き ....
あれは忘れもしない
一年前の8月6日
仕事を終えて
家に帰ると
あなたは待っていた

フリルのお母さんエプロンを
ひらひらさせて

おかえりなさい
待ってたよ
ばんごはんの支度が ....
押入れの中で目覚めると
いつものように優しくなってる
手も足もおもいっきり伸ばして
指先の細かい部品までもが
思いやりに溢れている
感謝の言葉は誰に対しても
正確に発することができ ....
雲しうみへ
おそいひるのひ
おちていくかけ
ひと
めしあげないで



干しのさなかに
えりのひかりに
しすた
えんじん
むし、き



命めくこと
ろめんにかせ ....
砂糖にたかっていたアリを
靴で踏みつけた
おまえは家の子ではない
アリの巣から拾ってきたのだ
前の夜、酔った父は言った
群れは乱れ右往左往し
数十匹は難を逃れ
数十匹は幸せな表情 ....
合いたくて
合いたくて
閉じ篭る傷のような胸、を震わす、脈拍という水音は
水面に似た、例えば窓に合いたくて
合いたくて
開きたての傷のような喉、を震わす、息という泡は
水面に似 ....
  わたしは時々、石になりたい
  そして夜の一番暗いところで
  じっと丸くなり
  わたしの冷え冷えとする体に
  とても美しい夢を備え
  いつかわたしを拾い上げる者に向かって ....
                           (喪失の物語)


激しく気持ちが高ぶったり
物事が良い方向に動いたような時
彼女は自分の血を可能なかぎり抜き取って
大切に貯蔵す ....
初めてね海を見たの

 うん



                         きれい・・・・・


                         怖いくらいだね


 ....
会いたいな
会いたいな

逢いたいな
逢いたいな

遇いたいな
遇いたいな

あー痛いな
あー痛いな

あいたい
あいたい
あいたい

君に
会いたいな

ぷくぷ ....
た ち つ て と
と っ て ち っ て た

ただ立ち竦む
小さな瓶のなかに
冷たい眼球がひとつ
手紙を添えて
とくんと飲み干す
ザラメ ザラメ
その名を呼べば    
甘い夜風が
    
         う
        ょ
      び
     
と吹く

夜のお祭り
始まって
裸電球

 ....
だっだっだっだっ地下っだっだっだ
だっだっだっだっ地下っだっだっだ
だっぱー(しゅー)ずたたたたた多々ん
だっぱー(しゅー)ずたたたたた多々ん
だぱすかちん!

(あー)鷹鷹鷹鷹鷹鷹すかち ....
アルコールと 朝が
溶けあって 光って
カーテンです


そこへ向かう明るい少女は
睫毛です カーテンに
きらきら きらきら向かう 明るい少女は


瞬きのたび ....
きれぎれの雲 とうめいな空
あなたがここにいないということ

元気だよ
ちょっと
へこんでるけど大丈夫

いつか また
夜の密度を
あなたと感じられたらいいね

違った角度
違 ....
随分前から
分かっていた

崩壊、この先に
あるのは
崩壊だけだ

あの分岐点まで
戻る気力は
もはやない


守ってきたもの
すべてが崩れ落ち

その瓦礫の中を
進ん ....
夜店行くと いつも買ってた
友達と みずあめがついた二本の割り箸くるくるまわして
透明な みずあめが空気をふくんで真っ白に変わる
しろぉーくなったら もぅ一本貰える
もぅ一本欲しくて
 ....
非道な自分



わかってる

ちゃんと、わかってるんだ

……頭では、ね

心は別だろ?

そんなコトバアソビをしてみても

わかってるよ?

道に非ず、だろ

 ....
通り過ぎる車のライト
棘のように
瞼に突き刺さって抜けない

つめたい耳朶に
くちびるを寄せる

わたしは
誰でもなく
ここは
何処でもない

通り過ぎた車のテールランプの
 ....
死んだふりをするとざわざわする


沼地で溺れたんだ
遠くまでいってから帰ってきてそのまま眠るように
一つの魂からもう一つの魂へ手渡すように
死んだふりをするんだよ、解った?
と豚み ....
稲荷神社の境内は
屋台の喧噪が過ぎ去り
散り桜がふりつもる
静かな春の時間に
鳥さえずり子ども笑い

週末のドライブで
いつもあなたがかけた曲
あのカセットはすり切れて
CDに買い換 ....
扉しかない部屋で
君は朝焼けを食べている
朝焼けを食べ終わっても
朝焼けはなくならない
俺が隣で朝焼けを描いているから
なくならない朝焼けを食べ続け
そして君はまた扉を排泄する ....
ねえねえ




ぼくがね




ふみだしたひとつ




ふみだしたあしもとのひとつ




ふみだしたあしもとのひとつの
そのしゅんかん



 ....
― ふゆのひが蒸発していきます
空のあちこちでは春の光が芽吹いています
そうしてメールの中に春一番が吹いてます
あなたの文字もすこしだけあたたかくなりました ―

わたしはこの物語を折りたた ....
からっと空があがった

その色は首のあたりにすっと馴染んで 実に悠長に 時間が過ぎる

携帯をほっぺと肩に挟んで自転車に乗ると 坂道を転げ落ちる

きこえる君の声が 嘘のようで ここちよい ....
かわさんの自由詩おすすめリスト(91)
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分岐点- 043BLUE自由詩205-6-21
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出入橋きんつば- 385自由詩205-4-15
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