080812




抜け作が傑作書いた
村中大騒ぎ
金メダルを贈ろうか
それとも奨学金
検討委員会が作られて
抜け作の進路を決めることになる
抜け作 ....
梅干めく祖母のたなそこに御影犬が四千歳
私は自分の頭を内側から食い破りつつある
きゃつ
きゃつ
噛み音に苛まれるのは忍ぶとしても
犬が耳から侵入しては心配
と祖母の詰めてくれた梅の汁が染み ....
やがて
海へ漕ぎ出すのだ

背後の松林を
寂寥が吹き抜ける

空疎な日をうめるように
浜木綿が群れて咲く
その眺めだけは
今が
夏だということを
信じてもいいのだ

日が落ち ....
アブラナ科の呪文はアブラカダブラ
彼ら素晴らしく汎世界種なのです

たとえば菜の花が売られているのが
異国の八百屋でも花屋でもいいし
たとえば暮鳥や蕪村よろしく
世界中で夕暮れに「いちめん ....
60歳になったら名前を変えたい
60歳になるまでの名前はもう
意味の零れ落ちるだけのスポンジにして
大事だったものぜんぶいっしょに
タオルのはいったカバンにしまって ....
耳で煙草を吸う女がいた
うなじに口がある女は知っているが
耳で息をしている女は初めてだ
しかし同時に二本の煙草を
両耳で吸うというのは面白い
耳から吐き出される煙は
機関車人間の玩具のよう ....
女に大麻を吸わせてフェラさせた

抱いて欲しいなんて

言うもんだから

すすめた大麻も素直に吸った

歯があたって

ヘタクソなフェラだった

もし、俺にカノジョがいなかった ....
ブラシに絡みつく抜け毛と空っぽのペットボトル
切れた糸がぶら下がった窓べで
一心に爪を縫う


板に書かれた言葉は私
縫いとめられた糸は黒々と指と指をつなげて
道を通り過ぎてい ....
少女は紙を丁寧に折り
いびつな筒を作りあげた
彼女はそれを器だと言う
満足げに頷いて
人差し指に口づけた

指で器の底を擦っては
また人差し指に接吻
水が漏れないように
続いてゆくた ....
なぜ、と
疑問を投げかけていたらきりが無いのですが
それでも脳内に渦巻いているそれらを
抑えておくのもどうも滑稽のような気がして
連絡帳を出すときにそおっと、
母の書いた言葉の後に慣れないボ ....
クラゲはとっても化石になりにくい
と思われていますが
絶対にならないってこともなくて
なってしまえば化石です

オーストラリアには
クラゲの化石がたくさんでるところがあって
岩になった砂 ....
カニクリームコロッケを投げるのはやめてください
わたしのマンションの玄関ドアーに向かって
カニクリームコロッケを投げるのはやめてください
わたしの自家用車のボンネットあるいは窓ガラスに
カニク ....
絶対的にめしが不足している空間で俺は
カンフーの極意を知る尿と戦っている
知恵と勇気が通用しない相手に俺は
なす術もなく翻弄されているデイズ
尿瓶に満載された何者かの尿が
ガラス越しに挑発的 ....
 
 
鏡のしくみ


ふたつの世界を隔て
ふたつの世界を結ぶものがある

手をふれるだけで
抱きしめることはできなかった

今日はピーターが
誰かをさがしてる

鏡のむこ ....
とにかく暑い
気が狂いそうだ
カラっと晴れない東京の気候は
光化学スモッグと二酸化炭素が誰にも縛られず
自由気ままに宙を舞い蓄積される
文明の産物ともいえるクーラーは直射日光の前では歯がたた ....
 昔の詩の中は未知でいっぱい
 何ていったって私は戦争なんて凶悪なものを知らない
 かといって飢餓や
 疫病も知らない
 病院行くなり
 両親頼るなりすればすむ

 満たされた世界か ....
1、引力をコントロールする装置をつくる というか発見する 自分の中から

2、つまりこのように現実が見えているということは 一体自分はどんなものを世界に見たい と思っているのだろうかということを自 ....
喧嘩するほど仲がいいだなんて

そんなこといってたらいけません

喧嘩できるのは気に食わないから

気に食わないのに仲良くなきゃいけないなんて、つらすぎるでしょう?

喧嘩するほど仲 ....
家の前で肝試しすんじゃねえ
たしかに山ん中だけど
そんなに怖い場所じゃねえよ
We are ウィワクシア!
ウィワクシア合同ラインダンサーズが声を揃えて
パレードの始まりです。
トゲトゲなマルレラたちが丸まって転がり出て
鈍足のアノロマカリスは後陣に。
よぼよぼヨホイ ....
エントロピーは海だろうか。奔流だろうか。日本の川は西欧人の目に川ではなく滝と映ったらしいがでは生物とは何か。宇宙におけるさまざまな天体とは何か。生み出された電力でさらに揚水し発電するダムのささやかな循 .... ちらちら
ぴらぴら

粘膜が光る
貝の七色に負けないくらい♪

つまんでみた


‥かわいい。
 葉からはずした後の
 ‘ふにょふにょ’が
 こそばゆい!


好 ....
世界で最も美しいのは4度なのだそうだ
黄金比について熱心に研究しているという友人が
居酒屋で生ビールを飲みながら言っていた
モナリザの微笑みを温度で表せという問いに
4度と答えた人が統計の半数 ....
いろいろ書こうと思うのだけれど
どうにもうまく繋がらなくて
言葉は千切れた

そこにはもしかしたら
小さな小さな
だんまりの世界なぞがあって
そこではもしかしたら
だーれもしゃべらない ....
うすい皮膚の上を滑っている
絹でもない、びろうどでもない
貝殻のような爪を口に含み
撓るでもない翻るでもない

針金の孔雀睫を擦りながら
まだ開かない、まだ開かない、
桃のような頬を膨ら ....
優しい手に言葉は潰され

汚れたような日々は拭えば溶ける

ひとつの言葉を持たないわたしは 
凍りついた喉を震わせ
通じることのない音を立てる

お話にならない文字はだれにも伝わらない ....
粉。

匂い。

味。



ほへ〜‥


好き。
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
特急の追い越しのため
列車の停車中に
駅の端では若い女の車掌が
さりげなくにこやかに
初老の車掌と交代していた
ちょうど明日を
告げようとする頃に
常夜灯の近くを飛び回る
一匹のコガネ ....
あれから2週間が経ったっていうのに
なぜいまも頭が膨れ上がってるのか
理由は自分でもわかっていて
そのうちのひとつは、トーキョー 打ち上げの席でもと子さんが話してた電車話が
私の旅路にふりかか ....
太郎本人さんのおすすめリスト(487)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
傑作- あおば自由詩4*08-8-12
_ライクライクラヴェルサンバwith犬- 鈴木自由詩308-8-12
浜木綿- Etuj ...自由詩508-8-11
大根は一茎でも花束- 海里自由詩108-8-11
60歳になったら- ふたば自由詩408-8-10
耳煙草- 木屋 亞 ...自由詩2*08-8-10
ルドンの赤- 吉岡ペペ ...自由詩108-8-7
暗澹- リーフレ ...自由詩5*08-8-7
夜のための水- 木屋 亞 ...自由詩3*08-8-6
先生、質問があります。- 笹子ゆら自由詩14*08-8-6
エディアカラ丘陵のクラゲたち- 海里自由詩408-8-5
変態- セガール ...自由詩5+08-8-5
TONYO- セガール ...自由詩408-8-5
鏡のしくみ- 小川 葉自由詩308-8-4
SUMMER__MADNESS- エヌジー ...自由詩208-8-4
未来へ行く詩- doon自由詩208-8-4
UFOの作り方- 馬野ミキ自由詩1008-8-4
喧嘩両成敗なら両成敗してくれたやつをいつか成敗してやりたい- 短角牛自由詩308-8-4
家の前で- 壺内モモ ...自由詩1+08-8-3
バージェス・パレード__2004- 海里自由詩108-8-2
その音のノート- 小池房枝自由詩6*08-8-1
七色のかたつむり- 長谷川智 ...自由詩1*08-8-1
ビヨンド- 木屋 亞 ...自由詩5*08-8-1
夏の回転式。- プル式自由詩11*08-8-1
umbilical_cord- aidanico自由詩608-7-31
もういちど前を向く- 湖月自由詩508-7-30
ココア- 長谷川智 ...自由詩2*08-7-29
落雷のイニング- 馬野ミキ自由詩35+08-7-29
銀色の眼鏡をかけた車掌- りゅうの ...自由詩10*08-7-29
トーキョー/10min.- 石畑由紀 ...自由詩30*08-7-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17