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散らかした記憶をかき集めるようにして
作った万華鏡を
揺さぶってできた小さな窓の中には
ゆるゆると回転する色彩

現実はいつも空回りしているから
わたしたちはいつも何かを求める
それは留 ....
ナッツは苦手です
でもアーモンドだけは好きです
キャラメルも好きです
ヌガーも好きです
甘いものがとにかく好きです

子供の頃はゴーフルが好きでした
パパがどこかへ行くたびにお土産で買う ....
手をつないで
深いところまで、いってしまった


引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
よく晴れた昼過ぎ
満開の桜の木陰にすいよせられて
黒い幹に{ルビ凭=もた}れ腰を下ろしていた

桜の花々は音もなく風にざわつき
ふと 辺りを見わたすと
桜の{ルビ蕾等=つぼみら} ....
絵の具みたいに

誰かの色と交じり合って 新しい自分になりたいの
    
   だけど君は駆けていったんだ



 思い出の丘を、雲の影が滑る
 丘の緑はかわることなく風に揺れ、
 遥か彼方に、夏の海を臨んでいる
 ごらん、あの細い坂道に
 僕ら ....
おちた マッチは
灰の中

棒 の方から

くろく さけ
もやされ

火薬が ほころぶのを
みない うちに はて
おしまいに
オレンジ色が ほとばしる

灰の中
うたう ....
かみさま
大人になった僕は
ずいぶんと長いことあなたのことを忘れていたようです。
時に僕はあなたの姿を見たいと
{ルビ只=ただ}、無力な両手を組み合わせては空に向け
一心にお祈りしています。 ....
誰にも追いつけない夏の雲をそっとちぎって
こっそりと少女にわけてあげました。
コートを綺麗に着こなした
ド田舎生まれのサラリーマン
彼は若手の中では期待の新人で
そんな彼の口癖は
「まぁいいや」


「もしかして。もしかして?」と願い続けて
願うだけでは足りない ....
雲が、ちょっとのすきに消えてしまう
ので
わたしたちはいつも
空から目がはなせないまま
たちすくんでしまう
ちっぽけな球体のうえで


手をのばしても
届かないものがある、
って
 ....
さかさまつげ と診断され
父に手をつないでもらって
眼科に通って いた頃

診察してくださった先生は
遠くをみつめなさい と言った

遠くの山の緑 遠くの景色を
とても 眼にいいか ....
母をおくる と
おそらく
わたしの半分が終わる

半分が終わる と
わたしには
守るものがたくさんあって

後戻り
できないことも
また
たくさんあるのを知って

さみしさの ....
夜、下町の小さなアパートで
卓上電灯の明かりを頼りに母と子は
おもちゃのロボットにシールを貼る
内職をする

一つ貼り終わるたび、子は
十銭、二十銭と数えながら
一円になるたびに正の字を ....
僕らがあの不確かな情景をそれと呼んでいた頃には
まだ君は躓かない足と目線で
確認済みの経路を泳いでいた
風をよけるような手付きで


あの足跡から
十五番目の通路の奥で
黄色い花が咲い ....
いつだって、
手の届かないものを欲しがる、悪い癖。

あの光に過去を思い出そうとしても、
それは凡て幻です。


夏になれば、
夏になれば、
夏になれば、

夏に、ねえ、
 ....
 堆積する僕らの羽で世界は作られるという話。


リノリウムの床を滑らない上履きの爪先
ゴム製の高音が窓に当たる
スーパーボールの見えない躍動
それが、君らの証しだ。 そして


 ....
午前三時、まぶしい日テレ
閉じた強がり、開き直り。囲繞。全然何も開かない感じ
死んだ貝みたいにメッセージがない。
待望される、着信
悪魔の燃料を蓄えているつもり。
全て100か0で割り切 ....
「いただきM」
なにさアンタいただきますくらいちゃんといえないのかい
、とアニータは言う
日本人なのにアニータと名づけるような出鱈目な親が、23年前からいたということだ。この土地には。
「おい ....
風景が通り過ぎて
自転車や
木の葉を揺らす風
水しぶき
金魚の尾
空に浮かぶ無数の帯
風は川底とおんなじに
空を冷たくして
夕焼けはかがり火とおんなじに
そちらを向く顔を照らし

 ....
緑の並木道
とおり過ぎてゆく人たちと日々たち
僕は空中歩行

さりげなく浮かぶ雲
消えては生まれてゆく
自由みたいに

風の声に沿って歩いてゆくと
いつかまたあの丘へ
そして遠くか ....
1.

かみさまは、どこですか。



2.

かみさまは、どこですか。

道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
その確率で失うものがあるのなら
その確率で得られるものも
きっとある

味わった悲しみは
次の喜びを増すためにあると
誰かが言っていました
先日花見にでかけたのですが
今年の桜は遅く満 ....
牧場は、今日も晴れるや。
山の向こうまで続く青空に
ポツリ、ポツリ 綿雲
良く乾いた干草が ホロホロと
風に浮かびそうな具合で
何となく 美味しそうだと思うのは
雑食動物の脳内変換 ゆえ
 ....
雨に降られるのは別にイヤじゃない
ひらいた空色のかさ
道端にできはじめた
小さな水たまり 踏んで歩くよ

曲がり角曲がってわざと遠回り
指先が 少し冷たい
泣きたくなったらかさおろす
 ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした

まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
 ....
日一日
刻一刻と
その時が近づいてくる

息苦しくなるほどの焦燥感と
凍りつくような戦慄に
襲われながら
なす術もなく
ただ砂時計の音を聞く

あなたが発つ日から
時間の経過をx ....
朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない


ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
なぎの さなぎの しろわた ほころび
ふれど ふぶけど つちいろ こいこう

つづり とらわれ やまいの つむゆび
くれて くぐった ねあかり おいこし

ほろほろ ひいた かごの ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
嶋中すずさんの自由詩おすすめリスト(220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「万華鏡」__【やったよ!100行連詩】- ベンジャ ...自由詩6*05-5-1
わたしのこと- 自由詩10*05-4-30
かなしい、さかな- 望月 ゆ ...自由詩25*05-4-30
桜の蕾を手のひらにのせて- 服部 剛自由詩10*05-4-30
Color's- 完食自由詩605-4-29
夏、少年- 嘉野千尋自由詩10*05-4-24
一本の火- 砂木自由詩2*05-4-24
屋根の上に寝転んで_〜かみさまへの手紙〜- 服部 剛自由詩9*05-4-24
わたあめ- 完食自由詩6*05-4-22
ライター_song_by_Daystar- 祐伸自由詩6*05-4-21
通い路- 望月 ゆ ...自由詩7*05-4-20
とおくを_みつめなさい- 砂木自由詩58*05-4-20
母をおくる- umineko自由詩31*05-4-19
生きている工場- ベンジャ ...自由詩9*05-4-18
落下する名前- 霜天自由詩605-4-17
夏のひかり- 有邑空玖自由詩9*05-4-16
堆積する、あらゆる羽で世界は作られる- 千月 話 ...自由詩11*05-4-15
真夏の夜中から明け方にかけての少年- hayasakaakir ...自由詩5*05-4-14
_- hayasakaakir ...自由詩905-4-14
通り過ぎて- ふるる自由詩11*05-4-14
空中歩行- 塔野夏子自由詩5*05-4-13
かみさまについての多くを知らない- 望月 ゆ ...自由詩43*05-4-10
その確率で- ベンジャ ...自由詩14*05-4-7
裸のマリー- 千月 話 ...自由詩10*05-4-6
雨が嫌いとかそういうわけじゃない- anne自由詩1*05-4-6
少しだけ悲しいお話をしたあとに- ベンジャ ...自由詩31*05-4-3
Y=∞- フォマル ...自由詩3*05-4-2
時差エイプリルフール- ヤギ自由詩14*05-4-2
かごの_つき- 砂木自由詩8*05-3-30
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29

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