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さよなら国は
朝でも 夜でも
「さよなら」とあいさつします。
みんな みんな
笑顔で「さよなら」をかわします。
時には おじぎまで
時には なみだまで
ボクがいる ....
アル日、
わたしの家に訪問販売員がやってきた。
家に入ってきて、
この「スーパーソウジキ」を買えという。
ローンをしろ、ローンをして買えという。
良く見ると、その販売員はおじさん ....
ぼくたちは肉体をなくして意志だけで生きている
−吉本隆明詩集『転位のための十篇』収録
『絶望から過酷へ』より−
けさは
かる ....
お姫様は考えていました。
「やっぱり武器は必要かしら」
もう、大好きなオレンジジュースを飲むの、我慢するから、
と泣いていましたとさ。
最大のヒントです。
自分を愛してくれない人たちのせ ....
それがほしいのだという
網の籠を背負って
捕まえて入れるのだという
静かな息に
舞い上がり漂ったのち
重さを感じて落ちてくる頃に
掴むのだという
小走りに途切れて
靴音の後ろか ....
ありがとう
うまかった
ありがとう
まずかった
いつも
いつも
飢えていて
ありがとう
食べてきた
皿盛りの肉
絞った蜜
犬の舌焦げ
ありがとう
母の ....
新宿の路上 ヒッピーをきどる若者達は
ダンボールひいて妙な感触の良さを味わい
くだらないトークを楽しみ
夜明けを待つ 真夜中の歌舞伎町
消えぬネオン街に行き交う人々
ぎたあ弾き語る路上 ....
昨晩瞬いていた満天の星屑が
ねむってた間に降ってきて
昼の七里ヶ浜の海にきらきら光る
昔々
女がりんごの実をもいで
男に蜜をあげました
人祖の罪で失われし楽園も
秋晴れに江 ....
ハピネス。
幸せについて語ろうとすれば
それは光のように輪郭をなぞって透けていく
影はすべて
光を雄弁に語るハピネス。
流れ、を捉えることが難しいのと同じくらいに
私たちが生き残るのは ....
わたし
ごくつぶしの耳鳴り芳一と
反転した橋の下
こうもりみたいな夜を過ごす
森の、もっと森の方
ただのニレだったという屍が
糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
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