さかなの星空はいつも
境界線でゆらめくのです
星空を落ち葉がよこぎり
岸辺のすすきも
月明かりに
にじみながら手を振って

失ってしまったときに
ひとはさかなになる
月だってゆら ....
毎日をさかのぼる

一瞬があらわれない
そう出て来ない

さかのぼるから
には、そこにみなもとがある

けれど
ららら
ちょっと歌っていたら
買い物を忘れた
買い物も買われるも ....
非常識ゆびの動きに旋律す何に喩えておんがくかたる?



飲み込めば海どこまでも海岸す遠い夜空に沈む航海



逆らえばごろっと未完こぼれだす胸の意識の底の明日の


 ....
  暑くもなく 寒くもない
  昼と夕の変わり目に見る太陽は
  ぼうやり として
  霞み懸かった空の川を
  漂うように 浮かんでおりました



このように 繊細な秋の日には ....
流されていく言葉の端にも
空の順列が
少しずつ結び付き始めている
この街にも人は零れていて
青でいっぱいになって、いつか身動きがとれなくなる

沈んでいけるのなら
そこに沈み込みたい
 ....
雪の降る中
寂しさを吹き飛ばして
のほほんと煙草を吸う貴方に
敬意を表します


雪の降る中
…、所で火付けられますか?
貴方はバンザイをしている故に
いえ、気になさらず


雪の降る中
春にはない命 ....
{引用=光に向かい その光で自分たちの闇を照らす
   私たちの音楽だ すべては私たちの音楽だ
               by JEAN-LUC-GODARD『NOTREMUSIQUE』}
 ....
おれはきっとやっていけるわ
やっとのことで
手順や矛盾のやり方を
覚えたの
仕事でもへまでも
存分に愛想笑いをして
それとなく何かに感謝するしぐさを

どうも。
どうも。
どうもど ....
コスモス
すすき
金木犀






青く
それはほんとうに青く
筆で掻き毟ったような雲と
焦点を目指して伸びていく高速道路の
今日は至って空が高い平日に


走る車
 ....
ひ ゆるめば
あかされぬ 水平線 の

語り 眠らせる 睡蓮

トレモロ 
頬 寄せれば

いななく しらかぜ の

うちつける 火 の 扉
飛沫 で 消して

そこ ....
くられ ねんね の
いと しゃみ あんや

ふるぎ おもや に
かえ とぐ そぞろ

にちにち からかむ
てづな の とんぼ

まくり まわし て
けんけん ぽん ちょき

 ....
とりあえず、ではじまる朝の洗面所嘔吐している昨日の夢を


長いながい蝶のねむりをほどくとき薔薇の二文字のほころぶを言ふ


とうもろこし畑に無数の歯は落ちて兄弟喧嘩に暮れゆく夕陽

 ....
ノーザン
ライト
スープレックス




ほんとうはローリング袈裟切りが良かった




ノーザン
ライト
スープレックス






誰も彼も蒙昧で
短く ....
八月の暦に耳を押し付ける少年いつしか海原のうへ


生い茂る真緑の原に埋もれゆく廃工場に響け恋歌


遠回りで帰る夜道に横たわる近道えらびし野うさぎの母


飛行機を追うてふもとの村 ....
蹴った石の音が
朽ちながら
からから、石を乾かしてゆく
腕に抱くものが欠けている
そっと、歩行の動作に紛れて探れば探るほど
空間は何処か冷静だ


石は乾き果て
気が付けば音も、 ....
とおくから まよなか が くる
いとまき あなた の きら の なか
せんの とおり を こえましょか

とおいひび まよなか が なく
からくり あなた の ゆめ の くち
せん ....
お母さんミサイル (ミサイルをお母さんでくるんで軽く火を通したもの)



少女 (南から吹いてくる季節風のこと)



街 (顕微鏡に形が似ている)



青空 (比較的重量 ....
昼寝から目覚めるとぐるり真っ青になっていて
真っ青になっていてでんぐりがえった僕の眼球
眼球から涙は流れず一滴の血もこぼれない

かなしみ
僕は何しているんだろう?何もしていない僕のほころび ....
遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
六月、朝は煙の中から浮上していく
昨日積み残してきたものは
もう何処にもないかもしれないと
溜まってしまった風の中に体を傾けて
もう一度目を閉じていく
泳げない朝に見る夢は
煙った街から突 ....
遮断機が下り
列車は近づき
他の音は止み
鉄路になびく
草の背は蒼
草の背は蒼


薄い曇が
空を覆い
星は絶えず
北へ流れ
呼びつづけても
夜はひとり
月はま ....
  ふしちょう

ねのまに さるまい


  ゆき

うみ

なみ


  うみ

はくえんの だん


  かぜ

ち の ひ


  つき

 ....
まめのこ は 
ぽくぽく 
つち の おうち
で ゆめみてる

どうなるのかな

しろい おうちには
みんな と いっしょ

おおきなて
に つかまれて いまは

ひとり ....
青き百合を水に葬る手のひらのかたちのように流れゆく指


横隔膜の失いたる平衡感覚で剣のうへももはや荒野


牛乳を一気飲みする冷たさにすべての蝶の真白く映えり


目を閉じて遠き木 ....
陽に焼けて
薄い力を
なくした紙

ぺタリと セロハンテープでとめてたけど
格子から はがれてしまい
なにもないより 荒れてるような
みじめな部屋に 苦しくなり
重い腰を上げて 張り替 ....
風船がしぼんでゆくのは見たくないだから今すぐ針を刺してよ


箱ならば開けてしまうよ血管を通うわたしのパンドラの血


飢えている仔猫にミルクあげるとき黒い何かの目覚めに気付く


 ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で


消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた


きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣

 ....
赦すがいい赦せぬものを赦すがいいおまえがおまえでありたいのなら

できませんどうしてもそれはできませんわたしがわたしでありつづけるなら




かがやきのただ ....
こんなにも晴れた6月の空に
真冬の海岸を思い描くおれは
きっと悪い生き物なのさ

見ろよ
薄汚れた灰色の鳩たちが
真っ白い鳩を追い回す

ねえ ママ あそこ見て
ほら
鳩さんたちが ....
枯葉 の 指輪
伏せた 
やわらかな 草の

ただ ふんわり 揺れるのを

曇りの中 
歩いて行く
陽射し

指笛で 追い 追えぬのを

捜していたのは 錯覚
立ち向 ....
紫野さんのおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さかなのよる- たりぽん ...自由詩32*08-11-15
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非常識- 本木はじ ...短歌308-1-9
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お寒い中で- HEDWIG携帯写真+ ...306-1-21
NOTREMUSIQUE- 本木はじ ...短歌1405-10-25
気持ち- 捨て彦自由詩5+05-10-21
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まり_ほうけ_- 砂木自由詩8*05-9-6
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半月の叱責- A道化自由詩905-7-28
せん_の_つなぎめ- 砂木自由詩18*05-7-24
お母さんミサイル他、- 捨て彦自由詩1105-7-22
- 石川和広自由詩8*05-6-30
微々たるアオ- A道化自由詩1305-6-30
泳げない朝に- 霜天自由詩1105-6-30
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陽光月(ようこうつき)____おうぎの_まい- 砂木自由詩7*05-6-21
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ノート(会話)- 木立 悟短歌505-6-7
テロル- 大覚アキ ...自由詩3*05-6-6
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