非常識
本木はじめ




非常識ゆびの動きに旋律す何に喩えておんがくかたる?



飲み込めば海どこまでも海岸す遠い夜空に沈む航海



逆らえばごろっと未完こぼれだす胸の意識の底の明日の



極太のベースラインはマグマです言い訳がましい真冬の浴衣



意味はない意味がないから困ってるいや困らないこおゆう孤独



パンクその助走の要らない衝撃をこの身に受けてかわすたそがれ



着地点見失っては逃避する黒いじんせいホワイトザ、ザ、ザ



感度がにぶっているね感度がにぶっているよ真っ赤な緑色、みたいなことをゆったりする



告白は肺が破れるくらい冬/怠惰と鴉が見送る世界



バカ騒ぎしている指輪なくす夜あなたは誰の呼吸が欲しい?



香水を宙にひと吹きくぐり抜け今夜は夢の火葬場で逢う





















短歌 非常識 Copyright 本木はじめ 2008-01-09 05:19:26
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