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おひさまは 遠く
おひさまは 居る


どんなにたくさんの子の絵のなかで
ぐるぐるまるに描かれても


誰も見つめることも
近づくこともできずに


おひさまは ひ ....
あれは冬だったから
あの月とは違うけれど
1月10日のあの街の
あのビルの森の上に出ていた月と似ている

8月
今夜の朧月

明日
現世は終戦記念日だという

夏が折り返す
も ....
盆休みのUターンラッシュのクルマの群れ
へのへのもへじのおとなたち
なんか語呂が好いなぁと口笛を吹く
潮溜まりではイソギンチャクが手を振って
近寄ってはいけませんよと
ダボハゼのおかあさん
 ....
新婚式の日に生まれた

新婚式は結婚式ともいう
人間の人間のために営まれる
かめいじゅうの生まれる日

かめいじゅうは考える
自分の根拠はどこにあるかと
いつも懐に卵を五つばか ....
売り出された月世界旅行
価格は110億円
誰でも
それだけあれば月に行ける
行きたいけど
お金がない(笑い
お金が欲しいと思う

110億円は
小売価格だから
原価はいくらだろう
 ....
申し訳ございません、ただいま満席でして
お待ちいただけますか、お名前は?
狼様と羊様でございますね、先にご注文を
はい、ディナーをフルコースで、おふたつ
かしこまりました、お掛けになって…
 ....
「気がついたら天井のあたりにふわふわと浮かんでいて
 自分自身を見下ろしていたんです
 ああーこれが体外離脱というやつだなーって
 ちょっと面白くなって家から出てみたんです
 きれいな月夜で、 ....
霊媒師「ううーっ」
未亡人「あなた、あなたなの?」
霊媒師「い、痛い…、足…」
未防人「足? 足が痛いのね?」
霊媒師「あなたが踏んでいるんです」

霊媒師「ううーっ」
元夫「良枝、良枝 ....
列島改造論をぶちあげた田中首相はロッキード疑獄で政権を譲った
これを禅譲とは誰も言わない

日本列島沈没に関しては小松左京氏が詳しく述べている
大型バイクが活躍する話だからとても気に入 ....
TVで流れる
殺人事件や
交通事故を客観視できる僕らは

身近な不幸に
胸を詰まらせる

自分も所詮
その他,大勢なんだって事に
気付くから

明日はわが身と
思うから・・・
 ....
去年の冬、
いつの間にか僕のポケットに滑り込んできた君の右手、
今は、誰の手を包んでいるんだろう。

今度の冬、
僕の左手は、ポケットの中でひとりぼっち。
難しくて、よくわかりません
もっと簡単に説明してはくれませんか
君の気持ちが複雑なのはよく知っています
だけど、それではわかりたい願望が強まってしまうだけで
ひとりよがりな、恋は続いてしまいま ....
8.5.05 

僕にできることは
なんだろうと
とにかく探していたけど、


ただ分かったことは
僕のあまたのまんなかに
あると思っていたものが
じつはなくて、
そんなものなく ....
ぼくはある人を想って、
少し泣いたり、あるいは
幸せな気分になる。


もうここにはいない
あの人。


ぼくの胸のすみっこに
とぎれることなく
存在するであろう人。


 ....
肉体は抜け殻で
ただの入れ物でしかない
 
   ・


つなぎ目がとうに錆び付いていることは
重々承知の上で
真実とかいう胡散臭いものを探す旅に出る

センチメンタルな接着剤で
 ....
ヒグラシの声も静まる頃、田んぼの畦の草むらあたり蛍を呼ぶ声響きます。
星明りは天の川、さらさらと聞こえるせせらぎは昼間に遊んだ川の小さな流れ。
夜露がひんやり白い足首を濡らして、浴衣のきみと浴衣の ....
触れることも触れられることも
拒んでいた手
そんなことすら
忘れてしまった手を不意に繋ぐ
温かさ

そんな空想が
思考の隙間に挟まって
消え

誰も
何も知らない私を
存在させ ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
夏の空はとても気性が荒くて
すぐに稲妻をチカチカさせて
怒りながら泣く

ぽつりぽつり
小さく涙こぼすなら
ワッと泣いてしまえばいいのに

困った女の代表だ
とても真似できない
そ ....
首が痛くなるまで
眺めていたが
風がないから
つまらない

つまらないから
キリがない

晴れたお空に飽きたので
リックサック放り投げ
転がり出てきた
桃缶を
三つ指ついて ....
文科省認定漢字検定準2級問題集
この一行でも明白なことではあるが
アラビア風の衣裳を着ている余所者
漢字ではないものが一人潜んでいる
それが我が国の文化的な特徴と誤解

    ....
川沿いに
アジサイが咲いている
アジサイを眺めたら
キャベツを買い忘れたのに気がついた
登り切った坂道を戻るのは
うんざりする
かったるいから
またいつかの日にしようと思う
そのような ....
我が社は金物を扱うから
社内では安全靴を履く
安全靴は格好悪いから
帰宅するときは
もちろん履き替える
それまでは自分の時間でないので
重たい鉛のおもりを付けて
こころは絶対に弾ませ ....
耳元で
指に巻かれた髪が
音もなくほどかれるとき

少しの沈黙が欲しくても

あなたは
何事もなかったように話をつづけて
僕は
一語を味わうゆとりもなくて

また
その髪が
 ....
天使ってさぁ


背中に羽生えてんの
ずるくない?
手があんの
ずるくない?


俺なんざぁ
手が羽なのによ。
房総の海からテトラポッドを投げ入れたのは私です。
ごめんなさい。
スマトラ沖までがつながっていることに気づかず
海をあふれさせて。

今日はウミネコがやけに激しく鳴いていましたので
責めら ....
昼休みのくじ引きで スカを引き
揚げたてコロッケを買いに 事務所の外に走り出る
その道をふさぎ 立ちはだかる二人のおじさん
「湯島青銅はどこですか?」
「信号を渡って 左に行って ぐるりと回っ ....
一番必要なのは「お金」なのだそうです

防寒具や薬が足りないとか
被災地の人がニュースで言っていても
支援物資の仕分けという
二次災害が起こるとか

夕べそんな話をネットで見て
今日、 ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる

あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる

 ....
しらいし いちみ さんの未詩・独白おすすめリスト(119)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(おひさま)- 木立 悟未詩・独白305-8-17
月に照らされたビルの森- 蒼木りん未詩・独白405-8-16
初ヒッキーDJ、放送事故寸前- あおば未詩・独白5*05-8-16
妖怪あいうえ、わをん- あおば未詩・独白2*05-8-12
月旅行- あおば未詩・独白5*05-8-11
寓話_注文の多い料理店- クリ未詩・独白605-8-10
寓話_不可解な死_30- クリ未詩・独白3*05-8-10
寓話_降霊- クリ未詩・独白4*05-8-9
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リアル- kimuko未詩・独白105-8-7
ポケット- 秋良 蛍未詩・独白405-8-7
「詩」- e R i未詩・独白3+*05-8-6
無限ではなくとも- アメウ未詩・独白4*05-8-6
伝えたいこと- アメウ未詩・独白5*05-8-6
所在なし- yamia未詩・独白4*05-8-6
ほたる- LEO未詩・独白1*05-8-6
渇き- 蒼木りん未詩・独白605-8-4
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
夏の空秋の空- 蒼木りん未詩・独白205-8-3
ビニール色の空- あおば未詩・独白2*05-7-31
いつか暑すぎた日の夏秋夏- あおば未詩・独白5*05-7-21
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スキップができない居残り鈴木氏(39)- あおば未詩・独白205-6-9
ほどかれた髪- ベンジャ ...未詩・独白605-3-9
鳥の独り言- くしゃみ未詩・独白4*05-3-8
テトラポッド- らいみ未詩・独白105-1-29
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いいじゃん- RT未詩・独白4*04-10-28
「る」- 服部 剛未詩・独白31*04-7-9

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