消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
今夜だけ 透明になりたいなんて さようなら空を愛した空の鳥翼は冬の闇に消え行く


コーヒーに雪をひとさじ入れたらば味は冬味になるのかしら


雪の枝そろそろそろととけてゆく日差しが春に交代をし


塀の上スズ ....
たのしい 
あめだまを なめているだけで
たのしく うつくしく くうそうが ひろがる せかいに


きみはなく
きみはそう あのそらや ほしになった
めにみえないほこりや つめのみか ....
なんで千切れてるのかな
バス停に蝉のからだがおちてる。
きっと、
もう何回も死んだのだとおもう

リーディングしているときは、
「どうかあなたに触れさせて」と手を伸ばしてる気持ちになる。
 ....


あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します

このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
古い体温計が、もてあそんでいた手の中で
音も立てずに割れました。

すらりと ななめに切れた指先から、
白いシーツに ぽたり と赤い血が滲みました。
体温計のガラスの管からは、夢のように美し ....
満月の夜に三度続けて風が鳴いたら
五十年間誰も触れたことのない箱を開いたら
雨の日に空を見上げ濡れて歩いたら
六分間息を止めていられたら
衣装だんすのなかで外套にくるまったら
布団の中でまじ ....
さよならの温度が肌に絡み
満月が揺らぐので私は
消えていったあなたのために
右の頬を撫でてあげる
幾たびも満ち欠けを繰り返すあなたに
満月は寄り添うので
もうそれ以上
満ちることはな ....
 ぼくはシィの心の中に巣くう救世主の皮を被った悪魔。病巣、癌だ。


 6年前、シィは死にたかった。初めて出来た友人にあっさりと180°位置を変えられ、嘲笑の渦に落ちた。まだ幼く未熟 ....
  ( ビーズで編んだ
  クリスマス・リースを
  
  (ももよ

  君にあげよう
  いま君はベッドのなか

  ももよ
  
  遊びつかれて
  ねむろう ....
夢のあと消せない恋と涙の味はストロベリーの記憶の隅に あなたは汚れた布にくるまって
人工の声帯で
人工の泣き声を張り上げている

あなたのほんとうの声を奪ったのは
わたしだったのだとおもう

  *

もうあんまり覚えていないけれど
 ....
昔の紙飛行機を見つけたよ
不思議な文字が書いてあった
それはそれはびっしりだった
ここの野原のようだった



黒い服を好いてたひとが
白くて不安なちいさなこ
すべてがあふれ ....
実は僕
あんたの事
5回殺してるんですよね

ええ、頭ん中で想像して

だから罪にはなりません
心の積荷は少々重いですけれど

まぁ、現実にあんたが生きているのは
僕の想像力のお陰 ....
からっぽに 火をつけると

からっぽが 燃えて

からっぽな 炎

からっぽな 光

からっぽな 私は

からっぽ なので

暖まることが できない

それでも

から ....
消えていく
痛みをなぞりながら
その痕こそが
証であるかのように

鮮やかに
鳴いている
幾羽か、を、目に
焼き付けることもなく
空の夢をよく見るのだと
その人はうつむく
 ....
たぶんきみたぶんきみだと思うんだマリーゴールドみたいな空だ


ハート型に切り抜かれてるきみのむね猟銃くわえる真似をしてみる


きみのため蛍光灯を次々とつけてゆくからどんどん消しな

 ....
2度目の冬

今朝
あの日と 同じ
目が覚めると 電話

「もしもし 俺」


「うん」
そうとだけ言うと
ほっとして

困ったようなやさしい苦笑が見えた
39回目の長 ....
きみに出会ったとき

完全



取られた



きみに会って

1542日間

僕は呼吸をしていない
どんどん行ったんです。
その道はまずゆるく右に曲がっていまして、
その先は見えませんでした。
で、どんどん行ったんです。

どんどん行ったんですけど、
道はぐるりと回り込んでいるようで、
 ....
好きだよ。 こんな日は自分以外の誰彼の必要性を問うたりしない


遠い日の約束 あれが最後だと分かってたなら守っていたよ


東から西から差し込む宵闇が君をさらってさよならもせず

 ....
                    116時 @ハト通信

めそめそ
やぎがないています
またやってしまったんですか
めそめそ
おてがみなら
きっとまた
とどきますよ
めそめ ....
POETRY CALENDAR TOKYOは、詩や小説の朗読会やワークショップのスケジュールを掲載しているフリーペーパーです。2000年9月創刊、隔月で1万部印刷し、都内を中心に書店、CD店、映画館な .... 毎朝揺られる電車の中
同じ駅で降りる男の子
名前は知らないけど
きみどり色の靴を履いてたから
ピーターと呼ぶ

夢見がちな顔で上の空
フーセンガム食べてる
でも口笛は吹けない
 ....
おちるとも舞っているともひとしれずもえしずみゆく紅葉の海 夜にしか会えないわたしたちだった合わない靴を無理して履いて


クラクション鳴らすあなたの矛先はわたしと彼女のちょうど真ん中


コーヒーを投げるあなたの手の平は薬指から冷めてゆくのね
 ....
なんだろうねえ
きっとねえ
たおれるねえ
わたしは

うたがっても
どこまでも群青は
消えなかった



ひにくって
躊躇もしないで
にんげんのその肌の
かんしょく

 ....
わるいことがあった日は
たまごを100個
ゆでたそれの殻を
むく
そうなさい、と
むかし誰かに言われたのだ
けれど
誰だったかは
わすれた

殻をむくのは
夜じゃなくっちゃいけな ....
minaさんのおすすめリスト(193)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
なんて- ヤギ川柳205-3-9
2月10日の歌- ふく短歌2*05-2-10
せかい- 馬野ミキ自由詩9*05-2-9
AUG.2004_断片- 藤坂萌子未詩・独白10*05-1-26
ぬるっこいサンプル- みい自由詩25*05-1-19
まり_と_水銀- イグチユ ...自由詩805-1-15
仮定する- 佐々宝砂自由詩304-12-22
シルフィード- いとう未詩・独白704-12-20
She- アルビノ散文(批評 ...304-12-19
ももよ- 天野茂典未詩・独白204-12-19
甘過ぎた恋- ユメミ  ...短歌1*04-12-19
歌にすら- 佐々宝砂自由詩204-12-16
街行き- フユナ自由詩5+*04-12-15
想像殺人- たいにぃ ...自由詩11*04-12-15
からっぽ- こむ自由詩2*04-12-12
飛ぶ鳥をよく知らない- いとう未詩・独白13+*04-12-8
そよ風のバラード- 本木はじ ...短歌704-12-7
2度目の冬- ひびき自由詩8*04-12-7
1542日- 月山一天自由詩7*04-12-7
どんどん- らいみ自由詩1*04-12-6
君に捧げたいただそれだけの- めぐみ未詩・独白6*04-12-6
はなれる- ピッピ短歌604-12-6
めそめそ- アンテ未詩・独白16*04-11-30
POETRY_CALENDAR_TOKYO_特集記事アーカイ ...- カワグチ ...おすすめリ ...804-11-21
ピーター_ピーター- 大西 チ ...自由詩5*04-11-9
- 佐伯短歌104-11-9
Wicked_Child- 本木はじ ...短歌9*04-10-28
海にいこう- 未詩・独白6*04-10-26
たまご- 望月 ゆ ...自由詩9*04-10-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7