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もし
もしもだけどさ

ある朝に目を覚まして起きだしたら
私の体に異変が起きていて
まるで天使みたいに背中に羽根が付いていたとしたら

そうなったら
私はこの人生を一度リセットして
 ....
一つづつひとつづつ
少しづつすこしづつ
慎重に丁寧に
焦らず急がず
積み重ねる努力が
花を咲かせて実を結ばせる

学校の教室で担任の先生が教えてくれた

でもね
だけどね
この人 ....
名前って、極めて純度の高い個人の情報だと思うよ
顔は知っていても
たとえ言葉を交わし合っていても
つい、気が引けて相手の名前は聞けないし
同様に自分の名前を言えない事って普通に有るよね

 ....
拍手も喝采もない
イイネさえも貰えない

わたしと言うステージの上にも
その場その場のシーンに応じて
証明が明るくなったり暗くなったり
するんだよね

音楽に
盛り上げられたり
盛 ....
誰も殺したりはしない
誰からも殺されたくはない

なのに
過去
一度や二度は自分を殺したくなった事実

それは
周囲や社会から 危うく押し潰されそうになった
現実からの逃避思考だった ....

近くの家で赤子が大泣きしている
苛立って母親の叱りつける声が重なる

空には紅い満月
まるで血にずぶ濡れたボロ船みたいに浮かんでいる

この地球は
この世界は
いつ粉々に砕けるん ....
イチメン真っ青でなくていいよ 空
雲一つない空の下にいると
何だか無慈悲に
剃刀で切り裂かれる様な痛みが襲って来るんだ

子供の日には帰れない

あの日
いとこ同士で籠もった押入れの中 ....
夢はさっさと諦めて胸の内ポケットにしまい込んでた
相思相愛の恋愛を
した事がない

誰かを本気で好きになった事さえない

私は何も悪くない

鬱病にかかった覚えない

果たして美味 ....
蛇も菟も蜂の巣も
この異常な気象の中で自然の一部だった

盛夏
畑と畑の間の狭い道で陽炎が揺れていた
いきなり道端の草むらから蛇があらわれて道を横に切り裂いた
占領したまま動かない

 ....
道徳とか倫理とかの上に掛かる橋から足を踏み外してでも
手に入れたいものは有る。
たえず充たされないでいる欲望はきっと誰にでも有る

寂しさに揺れる想い
虚しさに渇くこころの領域

具体的 ....
この世界に雨が降るから傘をさすのであって
傘をさすために雨が降るんじゃないからさ

冬の冷たい雨
春の暖かい雨
夏の夕立
秋の台風

雨が降るから傘が必要なのさ
傘の為に雨は降らない ....
生きている間には
誰だって絶望にぶら下がってしまう事はあるだろう
否応なしに

いつだって
幸せの絶頂はほんの束の間だし
時が経てば
感動も薄れる

それでも欲望が尽きる事はなく
 ....
思い返せば君をアパートで初めて抱いた夜
それは危険な賭けだったかも解らない

なぜなら
その時私は君の体の中に押し入り
いっとき体を制服したかっただけで
それ以上の感情の昂ぶりには至らなか ....
本当はね
詩なんてどうでもよかったんだ

だけどね
私は私なりに
どうしても自己表現出来る方法が欲しかったんだ

でもね
私にはこれと言って何も持っていなかった

絵は上手に描けな ....
早朝から草刈り
どこのどなたか存じませんが御苦労様です
お陰ですっかり目が覚めました

確かに連日の猛暑続き
日中を避けて早朝から始めたい気持ちは重々お察し申し上げます

でもここは住宅 ....
産まれる以前の自分に会いたい
死んで以後の自分にも

産まれた直後の世界に戻りたい
死ぬ直前には勃起していたい

産声
そして遺言

不覚にもSNSに嵌まってしまった自分
その音楽 ....
過ぎた昔を思い出して
くよくよするのは止めようよ

苛められたり
辛く当たられたり
差別されたり

そのせいで鬱になったり
そのせいで手首に剃刀あてたりした

過ぎた昔を思い出して ....
もし私と言う人間が
この世界にもう一人いたら

私はもう一人の私と
きちんと出会えて語り合えるだろうか

もし私と言う人間がこの世界にもう一人いて
私と生き写しだったら
どうしよう
 ....
家の財布からお金が出払ってしまった

家を買ったら
すっかりお金に余裕が無くなってしまったのだ

なのに嫁さんは家計簿つけてなかった
俺はそれなりに稼いでいたけれど
嫁さんは事情があって ....
新聞はやめました
テレビ欄と死亡広告くらいしか読まなくなってましたから
三面記事の数行の事件や事故にも
興味を無くしてましたから

同じ時期に
町内会も退会しました
隣や近所の付き合い ....
空になった麦酒の樽が火傷する位に熱くなってる
アサヒビールも麒麟もサントリーもサッポロも
あっ企業名書いてしまったよ
まったくもってけしからんな

スーパーやドラッグストアやお酒の一般店から ....
その犬は腹に包帯を巻かれていた
包帯は彼の血とその他の体液で汚れていた
犬は包帯の下で傷口が開いているのが想像出来た

朝と言わず日中と言わず夜と言わず
犬は街中を街の周辺をひたすら歩き回っ ....

長女からいきなり言われた。
「お父さん恋愛相談にのってくれない」
私は吃驚してしまった。
彼女はもうすぐ三十歳になる。

「それは難しいかな」
私はそう答えてしまった。
「どうして ....
女性には関心のない振りを装っている。
だけど私が勤めている物流センターには沢山の異性が働いているのだ。
その大半はパートタイマーの奥さん連中。勿論男連中もいるがそのほとんども非正規雇用の従業員だ。 ....
暑い
猛烈に暑い

直射日光が路面に照り返し
俺の体は火柱のようになっていた
とても仕事出来る環境になかった

俺は何だか
そこが原爆の落ちた後のヒロシマの街のような
気がした

 ....
一人を思い続けて愛情を注ぐなんて
不可能
阿呆にはなれないんだから

でも
出逢い
幾つかの段階をへて
運命共同体になった
ならざる得なかった

男と女はお互いを見えない鎖で
縛 ....
仕掛け花火が好きだった

真夏の一夜
打ち上げられて 一瞬 大輪の花を咲かせて
儚く消えて仕舞うような花火よりも

その夜
私は幾つだったんだろう

子供だった

その夜
私は ....
暮らしの貧しさは容易に数字に出来るけど
人の心の貧しさは容易に言葉や文字には括れない

日々の仕事に心底疲れながら
休日にそれを癒せない
そこには命の貧しさが潜んでいるからだろう

平凡 ....
親父が脳溢血で倒れた日
電話が掛かってきた
親父本人から

「ひろし、今すぐ俺に会いに来い!」
それは命令口調だった
「どうしたんだよ父ちゃん?何かあったのか?」
すると父ちゃんは言った ....
今は昔さ
いっとき一世を風靡したっけ
小説とそれを原作にしたテレビドラマのタイトル

思い出したよ
思い出したけど
世界の中心って何処だったんだよ

そこはきっと地球の中心からはずっと ....
道草次郎さんのこたきひろしさんおすすめリスト(159)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私は老人ではない- こたきひ ...自由詩220-9-19
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日向と日陰の花- こたきひ ...自由詩320-9-18
負の遺産は- こたきひ ...自由詩120-9-16
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紅い満月- こたきひ ...自由詩320-9-12
真っ青な空の彼方へと- こたきひ ...自由詩420-9-11
夢は- こたきひ ...自由詩220-9-10
不慮の事故- こたきひ ...自由詩220-9-10
道徳とか倫理とかの上に掛かる橋- こたきひ ...自由詩320-9-6
恵みが災いの雨に変わる事の有るセカイに- こたきひ ...自由詩320-9-5
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危険な賭け- こたきひ ...自由詩120-9-4
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もし、私と言う人間がもう一人いたら- こたきひ ...自由詩220-8-23
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運命と運命じゃない展開- こたきひ ...自由詩220-8-15
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