すべてのおすすめ
ぼく達が 猫にするように
猫もぼく達をアイコンにするとしたら
吹きこぼれそうな世界にも
意外と芯がやわらかい
救いが見つかるかも知れないね
そんな風にしのび
ひと粒のみかん 皮ごとほお ....
一分一秒がおしい
あんなに待った 新学期だもの
かがやき五割増し
教室のノイズ
たったひとつだけ清潔な胸元
あたたかな気持ちと苦しみが告げる
それが夏のおわり
愛おしい
遠くの ....
愛はこわくなる
ぬいぐるみはいいものだから
人の手によるなぐさめ
こころをうばわない
あまく昏いひとみの理想
ここのことばをそこなうって
とおざけられても
しらぬ間にそだつ 雲みたい ....
肉壁まで並ぶって
すき間までわがままな歯列
油泡がじっくり押しよせる
風と共に口中を
充たしたスパイスが爽やかな風
今だ風と契る
それだろうね、たぶん
今朝はカレーだったもの
王宮 ....
たくさんだね 地図
古びた町でひろがり測る
今朝も迷路 団地の配置図
いつか眠いまま 勾配でいられなくなる
朽木の根元で春にさらわれ
溶けた子どもらが
きゃあきゃあ流れてく
たま ....
裂けめ
豊かな人たちが
膨らむ泡みたいに
いずれ消えさるという
真心を疑い
問いを費やし
夕ぐれに貼れたラジエーター
舞ってるのかい君は
煙膜につつまれた雪片
見晴らし ....
柔らかさから 数えられる
甘くて暗い音色が好き
欠けてゆく 微かに
シンバルに似た月が好きで
砂丘の向こう
足ふみならす鬨の声
青空にぽっちり
あらわれる 黒点が
道にあふれる
....
雨
雨ではじまる朝ね
ちぢむコーヒーカップ
波音も知らなくて
日向のない
うす灰いろの空へ
ひろがる羽根が欲しいよ
鏡に映ってる
まだ新しいシャツの
ちいさな染 ....
千本の針を手ひどくかき回すような
天の裂け目から吹きこむ 風
ざらざらはしる 風
わたしもうす暗がりの午後を 呆然と
ただ呆然と
はいつくばって 見ていた
髪をおさえて耐えていた ....
これは 糸ね
舌で あまくて
しっとり綯われて
ひらく 香り
お日さまに運ばれ
音符とたわむれ
すこしだけ
空で散るわ あとすこし
たぶんそのまま
空のまま 枯れるから
....
唇を飾りたいなんて
子どもの頃から鏡の前で
幾つ思い数えたでしょうか
星に願われた膜があって
それも人の愛し方のひとつと
知るはるかむかし
考えなかったのでしょう?
また会いたいなん ....
昨日を呼び 今日を帰すもの
砂上に残そうとした つま先が
後進する遠ざかりに沈む
星に飲まれる度に 新鮮な貝になる
奪われるものと 逃れるもの
空を螺旋に墜ちるもの
狙われていることに ....
・ ・ ・
今年の森の地図が
そろそろ終わりだから
恵みにあやかりたいと
降りた自転車を立てかけた
裂け目のような木の下闇からは
あからさまな拒絶の気配を感じたが
それは人間 ....
傾いた沈黙を落下していた
喉が黒くなるまで回りながら
部屋と丘を繋ぐのはひかりの澱
落ち葉の形をした唇が震えながら捕まえる
どんな苦労を積んでここまで無口になったのか
愛する人との別れを ....
海底の都市から見上げた空に
着水する紙飛行機が
ひろげる波の敷布と
雨だれがからむ
おおきな口で
迫るもの
不意に肩をだきすくめる
水草の気配
ここでは誰もが作曲家だから
ことば ....
雨があがると見つかる落ち葉は
いまにも崩れそうで
そらの葉脈を
懐かしく見上げる
古墳の町で食べたたこ焼きが
まるくなる瞬間
わたしの壊れずにいる肺もいつか
ことばを持たないもの達にふれ ....
ひろい海をふたつに分けて
確かめてきた想い
雨にうたれたひまわりを
種に変えてしまう力
夜をまって
声にすれば
すべてのことを
忘れられるんじゃないか
目をつぶって
息をつな ....
ひとちぎりのみかんのような
金魚がまわすガラス鉢
りんとひれが水面にふくらむ
はかない円に耳をすます
どんなに望んでも
見えるものは欠片
ぜんぶ知るなんて
あり得ないから味わ ....
髪を人に揃えさせ
葡萄を蓄えた仏間の
静謐をかき混ぜる
蝉の唄
かそけき音色で
奏でるピアノが
桟橋に朽ちるお骨を磨く
夜をうつくしいな、と思える
世界のかがやきの酷さ
....
音楽とビールではじまる
叔父さんのパスタはいつまでも出来ない
予告もなしに晴れわたる青に
長閑にニンニク刻めた空き瓶を並べ
とんがらし叩きながら踊る
一旦ソファに沈むといい
泡のように ....
水を つつむ グラスを
つかむ 指を ひらく
床に着くまでのわずかな時間にも
水はこぼれてる
それまで包まれていたものが
ゆっくりはじけた
みじかく鋭い悲鳴が
こんなにも全てを変 ....
ささやく 残照の海
なれた 忘却の罪
水は 空と結ばれ
夏の 夜をことほぐ
うたうべき歌を秘め
ひとり影だけを踏み
あの人を想う
気化した銀が まるく冷え
やがてひろがる 天の ....
町の場合、建物が壊されている間だけひろがる空
があります。ふだん見えない階段に気づく空。
カーテンがぜんぶ閉まってる、生活が、こぼれ落
ちそうです。
まだらな風がながれる水をはこぶ、雨あがりの ....
拡がりはどこまで
声する風や
星の重みに
遮られずにいたか
歌は
いつまで
小枝の先っぽで
乾かされているのか
世界を残酷にしてしまうのが
ことばの愚かさのつね
誰もいない ....
花の中で にぎやかな
虫たちの胸に
汲みあがった 蜜を
言い表す ことばはない
真昼の 宇宙の
香りをまとい
きらきら踊る
途切とぎれの 感情
そして飛び去る
張りめぐらされた
網 ....
地平線のむこうに
ひろがるのは茫漠
その水平線から
さらにひろがる
上もなく
下もない
前も後ろもないという宇宙へと
触れているのだね直に
きみは左腕で石腎をつかみ
わたしも右腕で力 ....
朧月夜さんのsoft_machineさんおすすめリスト
(86)
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
しのび足ブルース
-
soft_machine
自由詩
2*
22-12-11
夏のおわり
-
soft_machine
自由詩
3*
22-12-5
ぬいぐるみ
-
soft_machine
自由詩
1
22-11-29
カレーリレー
-
soft_machine
自由詩
1*
22-11-22
ずめん
-
soft_machine
自由詩
1
22-11-4
裂けめ
-
soft_machine
自由詩
1
22-10-31
花屋への道
-
soft_machine
自由詩
2
22-10-28
朝
-
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自由詩
2
22-10-15
風
-
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自由詩
2
22-10-14
星のうた
-
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自由詩
1
22-10-8
けわい
-
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自由詩
2
22-9-27
海辺にて
-
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自由詩
1
22-9-14
森の地図
-
soft_machine
自由詩
3*
22-9-13
ひとの_こころ
-
soft_machine
自由詩
2
22-9-8
海底の空
-
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自由詩
3
22-9-6
雨あがり
-
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自由詩
2
22-9-6
月の海
-
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自由詩
1
22-8-27
ぜんぶ金魚
-
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自由詩
1
22-8-21
_お盆
-
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自由詩
1
22-8-14
叔父さんのパスタ
-
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自由詩
3
22-7-24
つつむ
-
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自由詩
1
22-7-5
七夕
-
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自由詩
1
22-7-5
空。
-
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自由詩
2
22-6-24
八月
-
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自由詩
1
22-5-28
六月
-
soft_machine
自由詩
3
22-5-19
六月
-
soft_machine
自由詩
2
22-5-17
1
2
3
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