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遠い遠い場所
過去とも未来ともつかない時
銀のロケットは宇宙を渡った
ゆく先々には
驚くべき光景の数々があった
じつに多彩な星の世界が
めくるめくように展開していった
銀のロケットは
 ....
「星くず」

しんだらみんな
星くずさ
だからそんなに
泣かないで



「雨」

いま
雨の音を聴いている
雨を書くとは何だろう
雨のもたらす心象(イメージ)を表現したい ....
台所で支度をしていたら
アルファベットたちが
まな板の端っこを
ふらふらと歩いてきた
みんな
疲れきっているように見える

誰かが落っこちた
また
落ちた


次から次へ ....
「大地」

大地がぼくを落とさないでおくのは
それはやはり
大地がやさしいからだ
そうかんがえないと
「今」にいられない


「ゆきがふる」

あの子
ゆきにさわりたいから
 ....
本を閉じれば
そこからはじまる物語があるのを知っておいでか


カリグラフィの妖精たちが インクの森を抜け 随想のせせらぎを渡る物語を

ハキリアリの行列のような{ルビ亜拉毘亜=アラ ....
今朝精妙な分度器を買った、世界にはらう関心を前借りしたくて

Amazonの倉庫には
まだ在庫が12あるそうだ

今、なんとなくエスプリの生育具合をかんがえている、フランス人、仏蘭西、その地 ....
何かとても感動した夢を見たのに
きれいさっぱり忘れてしまった
忘れたことはまだ辛うじて覚えている
だが、もうじき
夢見たことも忘れてしまうはず
だからこうして書き残しておく
ぼくはいま
 ....
小さなものたちを紹介をしよう

かれらはずっと昔からそこにいたようにも見えるし、つい今しがた、現出したようにも見える
目が触った瞬間に彼らは魂を宿すことだろう
目を逸らしたとたん跡形もなくなる ....
冬が来る
風がなる
じゅうぶんだ

この生では
の菊

ほんのりと
クリスマスプレゼント
ひじりめく
やっと星影のような人は
なずなを摘んで束にして河にながします
この詩はいいですか
いいえ、泣き腫らした目です
来ない夜明けにはあなたは不在
安心なさい
おねむりなさい
飛行魚があった。

駆動するエンジンを鼻先にたらし、くしゃみをしそうなプロペラに変換率を宛てがったそんな一尾の飛行魚があった。

よく計算されたその尾翼にはインドネシア人技師の指紋が刻まれてい ....
それをそういうふうに言ってしまうのかい
そうだよそれはそう言ってしまう
それはその通り起こったのかい
そうだよそれはたしかに起こった
思うままにしか書けないと言うのかい
そうだよ思うままその ....
それは
あずき色の革張りで
しっかりと綴じられており
少し重い

一ページ目の
なめらかな白い砂浜には
控えめな海藻が
いくつか打ち上げられている

完璧な塩のフォントと
滲まな ....
メモ

毎日が出発である。そのことが単純に宝石である。そのことの裏にある暗い河の流れすら光っている。誰かがいる。ぼくは近付く。その人は死んでしまう。僕が近づいたからではなく、その人はその人自身によ ....
{引用=空の治療}

空に絆創膏をはりました。そしたら雲が来てもくもくもくと絆創膏を剥がしてしまいました。もう一度はると、また雲が来て同じことがおこりました。

{引用=クリーニング屋}

 ....
色んなものへと
いきとどかぬ途中では
一人のできることなんて
川沿いに歩く
ことに似ている

タンポポは地面が好き
ごめん
しか知らない

訳せない生姜紅茶の味
掘り起こし
川 ....
ニュートリノを一つ買った

こないだの事もあるから
今度は慎重だ
骨董屋によくその出処をきくと
そこまでいうならと
裏から鑑定書を引っ張ってきた

ほらご覧なさい
この通り小柴先生の ....
なにも
いらない

なににも
ならない

ひじょうに肩がこる
欲得のかげは
うすい

ぜんぶの詩が
じつは
ローカロイド宝石

個人的ななにかを誤読し
あとは
愛する ....
風に栞をはさみ
手をかけると
ノブは風化していた
脳りの白亜層に
つき琴は鳴り

ゆっくりと
蝸牛のツノは
五うんの
河を
{ルビ攀=よ}じのぼる

類語字典は灼き
ふむ草の ....
躁うつ病がデフォルトの惑星の住人にもメンタルクリニックはある。という事はつまり、一人の男が気分の波の喪失に困り、とあるメンタルクリニックに足を運ぶこともあるのだ。

紫色の雨の降る、春でも夏でも秋 ....
こういう一つの思想がある

在るものはみなかいくぐり来、即今、そこここに顕現している

という思想である

砂粒一粒にも、数世代前の恒星系の残闕、それを成す要素の一々にも、億百の御霊の凋落 ....
ぼくは自分自身のふせいじつに爆弾を落としたいです。

あるいは、詩を一日三十は書いてそのうちの十を投稿してしまう発作に。

俳句も、白状しましょう。ああいうのは、読みふるしの文庫版の歳時記から ....
一つ銀河を買った
安かった
お値打ちだよと町の骨董屋が言った
どのへんのですかと尋ねたら
古いのだからずっと遠くのらしいねと答えた
持って帰って
包みをほどいて中を覗くと
赤い惑星に
 ....
きわまりが結氷である事をもとめて神様は冬を創造したのかな

けれどもローリエを咥えて希望を運んで来たのは何も鳩だけじゃない

あの日のぼくもそっとバーモントカレーにそれをしのばせたんだから
 ....
山あいのさみしい川べりの
物置小屋の青いトタン屋根の上に
紅葉したもみじが
五六枚かかっていた

大町の山間部の秋は
ダム湖の水面に近い方から色付く
楓が黄色く
イロハモミジはわずかに ....
大町綾音さんの道草次郎さんおすすめリスト(55)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
銀のロケット- 道草次郎自由詩8*21-3-23
ついーと小詩集5- 道草次郎自由詩7*21-3-21
アルファベット奇譚- 道草次郎自由詩5*21-3-9
ついーと小詩集2- 道草次郎自由詩11*21-3-7
閉じた本の物語- 道草次郎自由詩4*21-3-7
世界から届く- 道草次郎自由詩120-12-5
はるかな記憶- 道草次郎自由詩420-12-2
小さなものたち- 道草次郎自由詩320-12-1
12月- 道草次郎自由詩120-11-30
星影- 道草次郎自由詩3*20-11-28
幻の飛行魚- 道草次郎自由詩1*20-11-26
シワ- 道草次郎自由詩1*20-11-26
本を、泳ぐ。- 道草次郎自由詩8*20-11-25
メモ11.24- 道草次郎散文(批評 ...3*20-11-24
化石化した堆積物- 道草次郎自由詩120-11-21
帰り路- 道草次郎自由詩420-11-18
ニュートリノを買う- 道草次郎自由詩220-11-16
鉱夫- 道草次郎自由詩420-11-15
月と名のない花- 道草次郎自由詩320-11-14
白の惑星- 道草次郎自由詩220-11-13
在る- 道草次郎自由詩420-11-13
接地のための投下- 道草次郎散文(批評 ...2*20-11-12
銀河を買う- 道草次郎自由詩1220-11-12
ローリエ(月桂樹の葉っぱ)- 道草次郎自由詩220-11-9
チェーン脱着所にて- 道草次郎自由詩9*20-10-18

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