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絆っていうことばがあって
糸へんに はんぶん
半、はもともと
牛の意味で
こちらと、むこう
分けられた牛
それをつなぐ綱ということ

それは縛る道具だ

だからこ ....
長い間 探した虹は見つからず
今日の行方を、風に問う

僕の内面にある
方位磁針は
今も揺れ動いている

風よ、教えておくれ
ほんものの人の歩みを
日々が旅路になる術を

群衆の ....
昼間は暖かいからつい ふらっと飛んで来る
私は魂を持つ化身

あっ 人が来た 洗濯物を持って来る
どうか見つかりませんように
でもこの人 化身をよく見つける

ガラッとドアが開き勢いよ ....
きみが小鳥になるのなら、ぼくは青空になるよ。
ふたり寄り添って優しいだけの原風景を見ていた。
恋をしたので窓を開けることにした。
揺らめいている、夏のシルエット。
君のせいで、世界が晴れてしまった。
さよならを告げて君はこの場所を去る。
光と風を残して。
 無表情な壁に張り付く

 丸顔の時計に目が寄りかかる

 無感情な秒針の動き

 目で追いかけることもなく

 1分の経過を眺めていると

 確実な時の経過を否応なしに

 ....
埃まみれの
赤と黒の上に降り
焼け途切れゆく痛みだけが
春の汚らしさをすり抜ける


夜の空の水時計を
径の光が照らしている
窓に溢れ やがて散る
一夜の ....
遠い
在るものすべて
遠い


言葉は浮遊し声さざめき
(意味と響きは解離して)
通り過ぎる人、人、人

わたしは母語を失って
記憶の像にうっとり沈み


遠い 

在る ....
死にたい訳ではないけれども
毎朝大袈裟に 浮遊をさらに包む

人生が少しずつ速く伸びて
その場所へ齢と糧とささやかな幼い心を
献上でもするように 同じ手順で繰り返す

 ....
人生はネバーエンディングストーリー
地球は公転と自転を永遠に繰り返すわけじゃないのに

誰も知らない哲学がどこかの惑星で
発掘されるわけでもないのだけれど

僕たちは問い続ける自分に問いか ....
寒い国が好きです
あたためる
言葉もない寒い国

寄せ合うことは許されている
しかたない
しかたないって

港に浮かんだ
帆船(ほぶね)の群れが
ぎい、ぎいって
音 立ててる
 ....
遊び疲れたのか
母親に持たれてねむる
少年を挟んで
父親と母親が
それぞれ、編み針を手に
小さな毛糸の靴下を編んでいる
どちらが欠けても使えない
暖かい色の靴下に見えないものを
編み込 ....
世界で一番
小さな空港からは
一番遠くまで飛ぶ
飛行機が出るという

帰りの便はない
行ったきりそれでおしまい

だから飛行機も
使い古されて廃棄するだけの
年老いた機体ばかり集め ....
3日に初詣に行った
熊本城の側の加藤神社

空が百本の百群の矢を放ったような
そして 優しい太陽の光をくぐってつつ抜ける
止まらない刹那が続いていくような
懐かしい空だった
 ....
一月一日、お正月。軒さきを小さな人がとほつた。

岬の根元にある町の上に、夏の海のやうな空がひろがつてゐる。

中学校の音楽室で、若い先生がバッハのオルガン曲をひいてゐる。
春には結婚す ....
夕陽を抱いた木々の裸は細く炭化して
鳥籠の心臓を想わせるゆっくりと
いくつもの白い死を積み冬は誰を眠らせたのか
追って追われる季節の加速する瞬きの中
ゆっくりと確かになって往く単純なカラクリに ....
山の上に山を積んで
キャパオーバーが騒ぎだし囁く
あれもこれもと撹拌されマーブルのスピンは止まらない
それでも華の中の華を摘んで
私は 言葉を編んでゆく

仕上がりの予測も出来ずに
その ....
聖書をよく焚いてから飴玉を投げ上げてください。
反転します。


 落下しない
 林檎
 蜜柑
 それから
 檸檬。


安物です、この宇宙は。

{引用=( ....
年末年始の休みは若い二人にとって
一緒にいるだけで十分だった

ただ大晦日の大掃除の時は派手な喧嘩もしたが
弾ける二人に年越し蕎麦なんて関係もなく
ましてはおせち料理なんて気にもしな ....
クリスマスイブに降臨する
ピッカピカの大天使、

クリスマスイブに舞い落ちる
さらさらの粉雪、

言葉と
こころと
理想と
夢とを
傷つけられて

千切られる寸前まで ....
年賀状を書いていた

詩人にも2枚

久しく

手書きで さささと走らせた

裏も表も墨汁泳ぐ

いつもの彩りもなく シールもない
写真な ....
おとぎ話の中の国は もう
わたしのことをおぼえてゐません

キセルをくはへたお爺さんは もう
わたしのことをおぼえてゐません

アコーディオンをかかへた青年と
まきばで働 ....
芸術の軌道に緩急リズム良く
放って追いつけない

何はともあれと戯れ 愉しみ 親しみは色濃く
沈んでは浮かんで
例えようのない探りに徹する
天にはめた星を外すような
 ....
ピアノは宇宙から降りてきた
そのピアノではなく
ピアノは宇宙から降りてきた

人と同じように音色を通わせて生きている
宇宙まるごとの芸術を
人と同じように佇んだり挑んで生きている

 ....
青い雨が
灰色の空から降り落ちる
夢の中
白百合の頭部が
ポツリと
落ちる

小さな三角形の帆を張った胸が
なみだの波紋で揺れている
だれにもしあわせを
届けてあげられないので
 ....
光の空、
いよいよ透明に青散らし
冬、深まる
深まる冬に
強い熱放つ、
太陽は天に貼り付いて

霊園に佇む墓石たち、
しづかしづか 白骨を打ち鳴らす
水を運ぶ両側で

一つの墓石 ....
まぼろしの人は戸口を開けて、歩いていった
後ろ姿が遠のいてゆく
夕映えへ連なる… 小さな足跡

――それを誰かは数珠と云い
――それを誰かはロザリオと云い

      *

木漏れ ....
メープルコートさんの自由詩おすすめリスト(117)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
絆というものを私は- umineko自由詩12*19-2-5
靴音- 服部 剛自由詩919-2-3
天道虫日記- 朝焼彩茜 ...自由詩319-1-29
安心して眠れる場所- 水宮うみ自由詩2*19-1-11
夏の窓- 水宮うみ自由詩8*19-1-10
秒針- 佐白光自由詩3*19-1-10
ひかり到く手- 木立 悟自由詩319-1-9
遠い- ひだかた ...自由詩1219-1-9
屑しながら- 朝焼彩茜 ...自由詩719-1-9
うた2019- 梅昆布茶自由詩1219-1-8
寒い国- umineko自由詩6*19-1-7
駅の待合室- 帆場蔵人自由詩419-1-7
空港ピアノ- やまうち ...自由詩11*19-1-7
十四年ぶりの熊本城- 朝焼彩茜 ...自由詩419-1-6
一月一日のバッハ(再掲)- 石村自由詩18*19-1-2
見えない幻- ただのみ ...自由詩17*18-12-31
あかい蝶- 朝焼彩茜 ...自由詩1218-12-31
星崩れ症候群- 石村自由詩23*18-12-30
初詣- 羽根自由詩19*18-12-29
クリスマスソング- 秋葉竹自由詩1018-12-23
年賀状- 朝焼彩茜 ...自由詩218-12-22
ちひさな国- 石村自由詩24*18-12-22
芸術の軌道- 朝焼彩茜 ...自由詩418-12-22
降りてきたピアノ- 朝焼彩茜 ...自由詩618-12-19
夢の傷- 秋葉竹自由詩1118-12-18
師走の墓参- ひだかた ...自由詩9*18-12-18
いのり- 服部 剛自由詩718-12-17

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